矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

デイリーコラム


2023.03.01

【どんなに最先端のITであっても普及に際しては人や組織間での利害調整に行きつく②】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。9人目は、ブロックチェーンやInsurTech等の調査に携わっている山口です。

<本コラムは前回の続きです。前回の内容は以下よりご覧いただけます>

https://www.yanoict.com/daily/show/id/1001

より多くの企業が利用するためには、誰もが利用したいと思わせる、ある種の落としどころを探る状況が出てきます。例えばブロックチェーンであれば、如何にブロックチェーン上にデータを載せてもらうか、でしょうか。特に従来、自身で抱え込んでいた業界ほどブロックチェーンのような非中央集権型の思想とは相いれず、何かしらのメリットの提供を含めた落としどころとなる仕組みを構築していく必要が出てきます。

どんなに最先端のITテクノロジーが出てこようとも、広がっていくうえでは最終的に乗り越えなければならない課題はやっぱり人や組織間での利害調整をいかに解決するのか、これに尽きるのかなと思いながら、日々、市場調査に取組んでおります(山口泰裕)。

2023.02.27

【どんなに最先端のITであっても普及に際しては人や組織間での利害調整に行きつく①】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。9人目は、ブロックチェーンやInsurTech等の調査に携わっている山口です。

私はさまざまな領域の調査に携わることが多いのですが、あえて技術面で見た場合には、ブロックチェーンや量子コンピュータなどの活用動向をウォッチしていることが多いです。そんな中で思うのは、どんなに最先端のITテクノロジーが登場しようと、最終的には企業間の利害調整が乗り越えなければならないポイントとして出てくるなぁと思いながらみています。

特に最近のITテクノロジーは、個人的にブロックチェーンやメタバース、量子コンピュータなどいずれも基盤的な意味合いを持つものが目立っており、最終的により多くの企業が利用する、ある種のデファクトスタンダードを採るための協業や競争が繰り広げられているようにみえます(山口泰裕)。

<次回へ続きます>

2023.02.24

【分野別 2022年発刊レポート】

本ページでは、2022年に発刊したICT・金融分野の市場調査レポートをカテゴリ別にご紹介します。

URLをクリックしていただくと、レポートの概要ページをご覧いただけます。

市場調査レポートのカテゴリは、以下の通りです。

・注目テクノロジー/キーワード

・モビリティ

・業務ソフトウェア

・金融

・ネットワークサービス

・ハードウェア

・その他ICT全般

<注目テクノロジー/キーワード>

・2022 メタバースの法人向け市場動向と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64110500

・2022年版 エンベデッド・ファイナンスの実態と展望 ~コード決済編~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64122200

・2022 国内スタートアップ・エコシステムの現状と展望 ~コーポレート・ベンチャー・キャピタル編~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64101900

・2021-2022 XR(VR/AR/MR)360°動画市場総覧

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63128500

・<スマートシティ> 2022 スーパーシティ構想における自治体IT活用戦略の徹底研究

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63118300

・2021 ブロックチェーン活用サービス市場の実態と将来展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63122100

・2022 ローカル5Gビジネスマーケット調査 ~2025~2030年を見据えたローカル5Gマーケットの将来予測~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63111600

<モビリティ>

・2022年度版 世界IT/TechベンダのCASEカー戦略 ~CASEの"C""A""車載HMI/DMS"市場注力版~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64114800

・2022年度版 世界の業務車両/MaaS車両向けコネクテッドサービス事業者戦略

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63131400

<業務ソフトウェア>

・2022年版 CAD/CAM/CAEシステム市場の中期展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64109900

・2022 電子契約・契約書管理サービス市場の現状と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64115720

・2022 ERP市場の実態と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64102300

・2022 CAE市場の実態と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64109300

<金融>

・2023 アフィリエイト市場の動向と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64123500

・2022年版 クレジットカード市場の実態と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64118000

・2022 FinTech市場の実態と展望 ~レンディングサービス編~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64115400

・2022 金融機関DX向けソリューション市場の徹底研究 ~店舗・バックオフィスデジタル化、非対面・非接触、アプリ、データ分析~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64108400

・2022年版 ポイントサービス・ポイントカード市場の動向と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64108300

・2022年版 オンライン決済サービスプロバイダーの現状と将来予測

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63129100

・2022年版 国内キャッシュレス決済市場の実態と将来予測

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63123900

<保険>

・2022年版 生命保険の販売チャネル戦略と展望 -Web、来店ショップ、訪問販売の実態-

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64115500

・2022 生命保険会社におけるInsurTech市場の実態と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64112900

・2022年版 テレマティクス保険の実態と展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63127400

・生命保険業界における金融サービス仲介業の影響分析

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64101300

<ネットワークサービス>

・2022年度版 国内ワランティ(延長保証)サービス市場総覧

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64108700

・2022 IoTマーケット参入動向の徹底調査 ~IT系ベンチャーの事業参入の研究~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64107000

<ハードウェア>

・2022-2023 スマートフォン・移動体通信世界市場総覧 ~5Gの普及とポスト・スマートフォン2030年予測~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64122700

・5G-6G 2030年国内移動体通信市場予測

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64119800

<その他ICT全般>

・2023 自治体向けソリューション市場の実態と展望 ~デジタル・ガバメント、自治体DXの最新動向~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64120100

・2022 国内企業のIT投資実態と予測

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64108900

・2022年版 リテールソリューション市場の実態と将来展望

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64113200

・2022 フィールドワーク支援ソリューション市場の実態と展望 ~メタバース時代における現場作業支援ソリューションの実態~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64107200

・2022年版 国内クラウドファンディングの市場動向

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64107100

・2022 ピープルアナリティクス関連ソリューション市場の実態と展望 ~人的資本の情報開示に求められるHRテクノロジー~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C64112820

・2022 IoT/M2Mマーケット ~保全/現場作業支援/スマートメータソリューションなどで実装が進むIoTビジネスの展望~

https://www.yano.co.jp/market_reports/C63124900

2023.02.22

【研究員の紹介】

初めまして。2022年12月より入社しました宮村優作と申します。

前職ではソフトウエアの開発や販売を行う企業にて、搭載しているデータベースの構築を担当しておりました。

とはいってもエンジニアではなく、主にデータベースの元となる情報を収集し、それをどう使うかを担当しておりました。そのため、ICT業界に深い知見はありませんが、広く企業の動向を見ることは好きで趣味となっております。

これまでは世に出回っている情報の利用者という立場でしたが、今後は自身が一次情報を発信する側になることを自覚して鮮度・確度の高い情報を提供してまいります。

若輩者ですが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします(宮村優作)。

2023.02.20

【市場調査資料オンライン試読サービス実施のお知らせ】

当社では既に発刊している調査資料のご購入を検討するにあたり、事前に掲載内容を確認したいという方々に向けて、オンライン経由で調査資料の掲載内容をご確認いただけるサービスを実施しています。
これにより、弊社営業担当者とお客様ご自身のPCをオンラインで接続し、購入可否の決め手となる掲載内容を事前にご確認いただくことが可能となります。

ご希望のお客様は、下記のお問い合わせフォームからご連絡いただけますようお願い申し上げます。

https://www.yano.co.jp/contact/contact.php

以下、ご注意点がございます。予めご承知おきください。
※1. ご案内まで、お時間をいただく場合がございます。
※2. ご覧いただくページ数、時間には制限がございます。
※3. お客様の通信環境によっては、不安定な接続になる恐れがございます。

2023.02.17

【ノートPC用クーラーの効果は?】

Web会議中、PCが物凄く熱くなっていることに気付き、ノートPC用クーラーを買いました。効果のほどが確かではなかったので、一番安かったものを購入。ただ事前に色々評判は調べました。静音というレビューが多かったのですが、結構音がする、というのが私の印象です。ただ、音がすることを理由にWeb会議にこれを使わなければ、買った意味がありません。相手の方にはどのぐらいの雑音で聞こえているのでしょうか。気になります。一方、熱さの方は最大8度下がる、ということですが、そんなに下がっているか?と思います。30度が22度になれば涼しいですが、100度が92度になっても変わらない、きっとこちら側なのでしょう。たぶんないよりましなのだと思って使っています(小山博子)。

2023.02.15

【モーションキャプチャーの可能性②】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。8人目は、画像解析やデータ活用等の調査に携わっている今野です。

<本コラムは前回の続きです。前回の内容は以下よりご覧いただけます>

https://www.yanoict.com/daily/show/id/997

こうしたアバターの動きを再現しているのはモーションキャプチャーです。私は、モーションキャプチャーといえば専用の全身スーツを着用して撮影するというイメージがありました。実際、ライブなど大きな動きが求められる際にはスーツを着てパフォーマンスをしているようです。しかし、ライブに比べて少ない動きで済む動画の場合はスーツを着用するは必要なく、小さなセンサーとパソコンのカメラだけで腕や指の小さな動きを再現することが可能だというのです。

医療現場の研修や教育現場でメタバースが活用されるといった事例が出てきています。軽装で済むモーションキャプチャーはこうした事例にも有効な技術かと思います。将来、細かな手先の動きが要求される研修であってもメタバース上で実施することが当然になるかもしれません。技術進歩だけでなく、どういった活用がされるのか楽しみです(今野慧佑)。

2023.02.13

【モーションキャプチャーの可能性①】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。8人目は、画像解析やデータ活用等の調査に携わっている今野です。

コロナを機に3Dアバターがバーチャル空間で音楽ライブを開催するということが多くなりました。アバターのライブであっても一人一人の小さな癖までしっかりと反映されているため、複数人が同時にパフォーマンスしていても個性が現れています。

また、最近では様々な動画配信プラットフォームで雑談やゲームのプレイ動画等が配信されていますが、そこでも3Dアバターの利用が増えています。ライブ程の動きはありませんが、このような配信でもアバターは体を揺らしたり、手先を動かしたりしています(今野慧佑)。

<次回へ続きます>

2023.02.10

【アプリで家計管理】

スマホに家計簿アプリを入れました。キャッシュレス決済や銀行口座、証券口座などと連携することで、ほぼ自動で収入・支出・資産を把握できます。支出項目の種類(外食や書籍など)が多いことから、細かく整理するのに多少の手間を要するものの、自動化は家計管理の大きな革命でしょう。普段からクレジットカードなどのキャッシュレス決済の利用が多い私にとっては、使い勝手も良いです。人々の詳細な支出状況を把握しているのは、銀行や決済サービス事業者だけでなく、家計簿アプリ事業者かもしれません(井上圭介)。

2023.02.08

【ジーンズのマーケティング】

在宅勤務の影響もあり、私服で出社することが増えてます。
お陰さまで、さまざまなジーンズを履ける楽しみがあります。
私は専ら国産のジーンズを好んで履いており、しかも著名なEDWINやMOMOTARO JEANS、BIG JOHNなどではなく、職人気質なメーカーさんのジーンズを好んで履いてます。
具体的には、STUDIO D'ARTISANやONI、TANUKiです。
特にONIに至ってはHPもなく、TANUKIもHPを除いて目立った宣伝は一切しておらず、会社概要含めて秘密のベールに包まれています。
それでも口コミを中心に広がり、あの生地のザラザラ感に惹かれた、根強いファンが国内はもちろん、海外にも多く存在するとされています。
InstagramやTikTokをはじめ、各種SNSを通じたマーケティングが積極的に行われ、今やTwitterも古いなど、変化が早まる一方、ONIやTANUKIのように、高品質のプロダクトに全力を注ぎ、あえてマーケティングを最小限に留める手法は何時になっても変わらず残り、ファンを魅了、増やし続けています。
全く正反対のマーケティング手法が存在し続けており、正解がない点はマーケティングの奥深さでもあり、面白さでもあります(山口泰裕)。

2023.02.06

【無料で遊ぶ、矢野経済研究所の歩き方】

無料で、マーケットに関するニュースレターやメールマガジンを受け取ったり、マーケットレポート紹介コンテンツを見ることができる方法をご存知ですか?
もし弊社からの情報が欲しい!という方がいらっしゃいましたら、YRI Webメンバー登録をしてみてください。
ご登録頂きますと、矢野経済研究所発信の各種業界およびマーケットに関するニュースレターやメールマガジン、矢野経済研究所が独自で企画した最新市場調査資料(マーケットレポート)新刊のお知らせ等各種情報の受信、マーケットレポート紹介コンテンツの閲覧等、メンバー限定のサービスを利用することができます。
http://www.yano.co.jp/regist/

2023.02.03

【ゲームでわかる時代の変化②】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。7人目は昨年入社し、ITアウトソーシングなどの調査に携わっている山内です。

<本コラムは前回の続きです。前回の内容は以下よりご覧いただけます>

https://www.yanoict.com/daily/show/id/995

このゲーム機を買ったのは、私が高校生の頃で、当時、最新鋭のハードウェアに感動したのを今でも覚えています。そのゲーム機に付いている3D表示機能も、当時は液晶テレビなどで盛り上がりを見せていましたが、今となっては懐かしく感じます。実際、液晶テレビは、2017年には各家電大手メーカーが3Dテレビから撤退しているそうで、某ゲーム機も、3D機能を取り除いた廉価版が発売されています。

10年前と現在とで、ゲームのグラフィックや処理能力に違いが出るのは当たり前ですが、UIや機能そのものにも差異化を図り、最新のものをより最新に見せる工夫がなされていることに感心しました。私自身に関しては、当時のゲーム機を一昔前と感じるくらいには目が肥えたかもしれませんが、問題のゲームの腕は驚くほど落ちていました(山内翔平)。

2023.02.01

【ゲームでわかる時代の変化①】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。7人目は昨年入社し、ITアウトソーシングなどの調査に携わっている山内です。

最近、ゲームをプレイしている画面を生放送でアップロードする、いわゆる実況動画をYouTubeでよく見ています。基本的にゲームは「嗜む程度」なのですが、私生活の環境変化もあり、最近は全く手を付けていませんでした。ある日、10年ほど前に没頭してプレイしていたゲームの実況動画を視聴しました。久々にプレイしたくなったので、埃の被った某2画面ゲーム機を引っ張り出し、充電完了とともにスイッチを入れました。ゲームが始まる前にホーム画面が映し出されるのですが、そのフォントやアイコンから「一昔前」の印象を受け、本編を始める前から懐古してしまいました(山内翔平)。

<次回へ続きます>

2023.01.30

【市場調査資料オンライン試読サービス実施のお知らせ】

当社では既に発刊している調査資料のご購入を検討するにあたり、事前に掲載内容を確認したいという方々に向けて、オンライン経由で調査資料の掲載内容をご確認いただけるサービスを実施しています。
これにより、弊社営業担当者とお客様ご自身のPCをオンラインで接続し、購入可否の決め手となる掲載内容を事前にご確認いただくことが可能となります。

ご希望のお客様は、下記のお問い合わせフォームからご連絡いただけますようお願い申し上げます。

https://www.yano.co.jp/contact/contact.php

以下、ご注意点がございます。予めご承知おきください。
※1. ご案内まで、お時間をいただく場合がございます。
※2. ご覧いただくページ数、時間には制限がございます。
※3. お客様の通信環境によっては、不安定な接続になる恐れがございます。

2023.01.27

【スマホに触れる時間】

スマートフォンのスクリーンタイム機能を活用したことがあるだろうか。画面上で開いているアプリやサイトの利用時間を計測してくれるものだ。また、アプリを自動で分類して、SNSやショッピング、ビジネスなどいくつかのカテゴリで利用時間をまとめてくれる。

ここで自身の計測結果を見てみよう。私の属性は20代/男性/会社員/iPhoneユーザーである。執筆時の直近2週間平均は1日4時間44分だった。そのうち最も利用時間が長いカテゴリはSNSで平均1時間52分となっている。さらに、休日に限って見ると全体の利用時間は平均6時間3分で、1日の1/4の時間スマホ画面を開いていることになる。また、家にいる際は別端末も利用しているため、実際はこれ以上にスマホに触れている。

よく利用しているSNSはメッセージツールとして利用しているLINEをはじめ、TwitterやInstagramなど複数のサービスを使っている。若者の間で流行しているTikTokは利用していないものの、ショート動画はInstagramにもリールとして機能が搭載されており、見始めて気づいたら時間が経っていることも少なくない。

こういった動画は、ユーザーを引き付けるために工夫を凝らして作成し、それをプラットフォーマーがユーザーを離脱させないようUI/UXを構築して消費者に提供している。その結果が自身のスクリーンタイムにも表れているのだろう。

今ではスマホ1台でお金を稼ぐことも可能となった。どんなサービスも利用者となるか提供者となるか、使い方が問われる時代である。私もこの提供者になれる方法を探るとともに、1日5時間前後スマホで酷使している目を労わることに努めよう(宮村優作)。

2023.01.25

【「損害保険×メタバース」の取組み②】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。6人目は保険分野を担当している小田です。

<本コラムは前回の続きです。前回の内容は以下よりご覧いただけます>

https://www.yanoict.com/daily/show/id/993

最後に東京海上日動火災保険は、2022年12月に東京海上日動あんしん生命保険会社とともに、JR東日本が「Beyond Staions構想」の一環として開業した”Virtual AKIBA World”(以下:VAW)に「東京海上日動VAM保険相談所」を出展し、保険代理店を通じた情報提供・保険商品の販売を開始すると発表しました。

大手損害保険会社各社の取組みは概ね2022年から取組みを開始していますが、本格始動はこれからです。「メタバース×保険」によってどのようなシナジー効果を生み出すのか未知数ですが、メタバースを提供するプラットフォーマー/出店する事業者/そこに集う消費者の3者の視点からさまざまなリスクを想定した保険商品・サービスの提供に向けて試行錯誤を進めていくことでしょう。今後の取組みに注視していきたいと思います(小田沙樹子)。

2023.01.23

【「損害保険×メタバース」の取組み①】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。6人目は保険分野を担当している小田です。

昨今メタバースというワードがビジネス上でバズワードのように聞かれるようになりました。そこで今回は「メタバース×損害保険」に着目し、損害保険会社における取組みを見ていきたいと思います。

まず三井住友海上火災保険では、2022年3月から仮想空間であるメタバースが浸透した未来を見据え「メタバースプロジェクト」を始動しました。同プロジェクトの1つとして、「GDH(グローバル・デジタル・ハブ)メタ」を開設することを発表しました。GDHメタは、メタバース上の新規ビジネスの創出拠点で、社内外の多様なプレイヤーとの交流やメタバースを活用した保険ビジネス、新規事業の創出につなげていく拠点にしていきたいとしています。

次に損害保険ジャパンは、2022年5月にANAホールディングス傘下でバーチャルトラベルプラットフォーム「ANA GranWhale」を開発・運営するANA NEO社と提携しました。本提携において損保ジャパンは先進的な保険商品開発やリスクマネジメントのノウハウを活用し、メタバースにおけるあらたな保険商品開発やサービスに関する可能性を実証していくことを目的としています(小田沙樹子)。

<次回へ続きます>

2023.01.20

【無料で遊ぶ、矢野経済研究所の歩き方】

無料で、マーケットに関するニュースレターやメールマガジンを受け取ったり、マーケットレポート紹介コンテンツを見ることができる方法をご存知ですか?
もし弊社からの情報が欲しい!という方がいらっしゃいましたら、YRI Webメンバー登録をしてみてください。
ご登録頂きますと、矢野経済研究所発信の各種業界およびマーケットに関するニュースレターやメールマガジン、矢野経済研究所が独自で企画した最新市場調査資料(マーケットレポート)新刊のお知らせ等各種情報の受信、マーケットレポート紹介コンテンツの閲覧等、メンバー限定のサービスを利用することができます。
http://www.yano.co.jp/regist/

2023.01.18

【ポケットの中のインターネットが可能性の起点】

ICT・金融ユニットのメンバーが、ITをテーマにコラムを順次執筆します。担当している調査領域や、利用しているITツール、関心のある・今後拡大を期待しているITテクノロジーなどについて綴ります。5人目は長年自動車分野を担当している森です。

「自動車×IT」分野の調査をしているので、周囲では日常的に音声認識,AI,IoT,拡張現実(AR),ブロックチェーン,メタバース等のキーワードが飛び交っています。けれど、それはあくまでも職場での話。60代の自分が直接触れ合うITテクノロジーとしては、これらはあまりに先進的すぎると感じてしまうのです。

そして、思うのです。自分にとって重要なITとは何といっても「インターネット」だと。人生100年時代といわれていますが、それは学校や職場を離れてからの人生が20~30年続くということ。家族がある無し、友人の多い少ないに関わらず、その20年間を体一つで過ごすか、身近にスマホやPCを備えてインターネットでSNSやメールや各種コンテンツとともに過ごすか、では楽しさが大きく違ってくるはずです。インターネットならポケットやバッグの中に映画館があるし、演芸場があるし、図書館もあるし、ワールドカップ競技場もあります。さらには、そこでの情報を起点に、今度は自らがリアル世界で行動に踏み切れるかもしれません。人生の可能性が広がりそうです。

もはやインターネットは人生100年時代に必須なインフラになってしまったのでしょう。さらにインターネットがVRの3D映像とともに提供されることになったら、どうなってしまうのでしょうか。お楽しみはこれから、でしょうか(森健一郎)。

2023.01.16

【デジタル田園都市国家構想への期待】

2022年12月16日に政府はデジタル田園都市国家構想を閣議決定した。これは国土強靭化を目的に、デジタル技術を活用した地方創生によるボトムアップを狙うものである。

今回閣議決定されたデジタル田園都市国家構想(通称:デジ田)は5か年計画として、90件以上のKPIとそれらを達成するための工程をまとめている。

基本的な施策の方向性は「地方に仕事をつくる」「人の流れをつくる」「結婚・出産・子育ての希望をかなえる」「魅力的な地域をつくる」の4つの重要要素と、それらを支える3つの取組「デジタル基盤の整備」「デジタル人材の育成」「誰一人取り残されないための取組」を掲げている。

これらの取組ではデジタル実装にかかるインフラの整備が不可欠で、2020年から商用利用が開始された5Gはデジ田でも重要な位置づけとなる。2022年3月時点での人口カバー率93.2%に対し、2025年度97%、2030年度99%をKPIとしている。また、光ファイバの普及も2027年度に99.9%、日本を周回する海底ケーブルや地方データセンターの整備などもKPIに掲げ、どの地域でも安定した通信ネットワークが手に入るという「誰一人取り残されないための取組」を固めている。

そもそも田園都市構想とは19世紀にイギリスのE・ハワードが提唱した都市計画論で、住環境の悪化した都市から周辺地域へ人口分散を図ろうとする理論である。当時のイギリスと大きく環境は異なるものの、現在の日本でも多種多様な社会問題が存在している。一方で、新型コロナウイルスの流行によりリモートワークが普及し、オフィスのある都市圏に住まわなくとも働ける環境が整ってきた。どこでも働けるという環境は一極集中の緩和にも期待できる。少子高齢化による人口減少や都心への転出が相次いでいた地方を創生すべく、今後の産官学連携したデジタル技術を期待したい(宮村優作)。

2023.01.13

【プラチナバンド争奪戦】

2022年11月9日に総務省から「携帯電話用周波数の再割当てに係る円滑な移行に関する タスクフォース 報告書(案)」が公開された。これは同年10月に施行された「電波法及び放送法の一部を改正する法律案」を基に、楽天モバイルが競願した700~900MHz帯の再割当てに対する指針をまとめたものだ。

改正電波法では新たに利用者のいる周波数帯の再割当てが可能になったことで、同周波数帯の既存免許人であるNTTドコモやKDDI、ソフトバンクの3社が利用している周波数帯を、他事業者も競願することで利用できる可能性が出てきた。

これを好機に動き出したのが楽天モバイルだ。もともと基本料金の低さを武器にユーザーを獲得してきたが、後発ということもあり楽天モバイルの4G LTE回線は人口カバー率で既存3社に大きく後れを取っている。今回、その課題とされていた700~900MHz帯のいわゆるプラチナバンドを既存免許人から再割当てを得ることで、人口カバー率を上げようとしている。

この競願は既存免許人からすると、自社の重要な周波数帯を楽天モバイルに奪われる形になるため全面から反対しており、事業者間で折り合いがつかず総務省が今回の報告書で案を取りまとめた。

楽天モバイルは既存免許人3社からそれぞれ保有しているプラチナバンドの5MHzを2幅ずつ再割当てするよう競願している。報告書はこの競願を決定するものではないが、その割当てを前提として、費用負担や移行期間の考え方を示した。この競願にあたり3社はレピータ交換や基地局の増強、受信フィルタの挿入が必要で、各社1,000億円前後の費用と10年程度の期間が必要と主張している。ただ、今回示された指針では標準移行期間は再割当てから5年とされ、前倒しで進める場合に適用される新規認定開設者負担の終了促進措置も原則レピータ交換のみの適用となり、既存免許人は多額の費用負担を強いられる内容だった。

楽天モバイルはプラチナバンドの提供を2024年3月から開始するとしている。既存免許人にはメリットがないこともあり、事業者間では結論が出ないだろう。既存3社は2020年10月にも総務省から通信料金の引き下げを求められた。今回も思い切った政策で通信業界を変えていくのか、総務省の決定を注視したい(宮村優作)。

2023.01.11

【管理人からの2023年のご挨拶】

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年のご挨拶として、改めて矢野経済研究所と、弊社ICT・金融ユニットのFacebook、Twitter、公式サイトについてご紹介します。

矢野経済研究所は、市場調査、コンサルティング等を行う民間のシンクタンクです。主にマーケットレポートの発刊や個別調査を行っております。

Facebookは、弊社のICT・金融ユニットの研究員が運営しています。 ICT分野における各社の発表に関するコメントや、ICTをテーマとしたコラム、研究員の日常、発刊レポートのご案内、弊社のイベントやサービスのお知らせなどを発信しております。
現在投稿頻度は、1週間に3回(平日の月・水・金曜)となっておりまして、Facebookの投稿内容をTwitterでもご確認頂けます。

また、公式サイトには、各研究員による市場動向へのコメントやオピニオン、ICT分野を中心とした調査結果のプレスリリースなどを掲載しています。なお、Facebook・Twitterに投稿された記事を、公式サイトのデイリーコラムからご覧頂くことも可能です。

2023年も引き続き情報発信に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。(管理人:井上圭介、石神明広)

○Facebook

https://www.facebook.com/yanoict/

○Twitter

https://twitter.com/NewsYanoict

○公式サイト

https://www.yanoict.com/

2023.01.06

【2023年 未知の大陸の地図を描く】

Web3、メタバースなどデジタル空間の概念が大きく飛躍しています。フロントで挑む企業はまさに未知の大陸へ上陸する開拓者といえるでしょう。2023年は、まだまだ苦難続く道だろうと感じますが、フロンティアにも多数の新たな萌芽が生まれることでしょう。​

一方で、デジタル空間とのギャップに更に困惑を覚えるのがリアル空間になると感じます。作り上げられた既存システムは文化、生活、労働などを内包しており、それ自体が意義を持ち、容易には変革させない頑強さをみせてきました。​

今年は、自らもフロンティアに挑む開拓者になるのか、後方から支援するのか、はたまた背後から狙い撃ちするのか、混乱とともに立場を問われる瞬間がやってくるのではないでしょうか。​

矢野経済研究所は、市場調査という武器を活用しながら、微力ながらも大陸の地図を描き、市場動向の先導役を果たしたいと考えています。本年もどうぞよろしくお願いいたします(忌部佳史)。​

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