【富士通 日本初のRISE with SAPのプレミアムサプライヤーに認定】
富士通は9月19日、独SAPが提供するRISE with SAPのプレミアムサプライヤーに国内企業として初めて認定されたことを発表した。会見には富士通 執行役員SEVP 高橋美波氏やSAP アジア太平洋日本地域プレジデント ポール・マリオット氏、SAPジャパン 代表取締役社長 鈴木洋史氏が登壇した。
今回プレミアムサプライヤーとなったことで、富士通はクラウドERPソリューション「RISE with SAP, premium supplier option via Higher with Fujitsu」をFujitsu Uvanceの新オファリングとして提供できるようになった。RISE with SAPは既存のSAP ERPからSAP S/4HANA Cloudへ移行するための支援ツールやプラットフォームを1つに取りまとめたマネージドサービスである。富士通はSAPに代わってSAP S/4HANA Cloudのインフラ環境やBASIS環境の構築・運用を行えるほか、富士通が提供しているSAP関連のソリューションも併せて提供できるようになる。
2024年度から国内企業を対象にスタートし、2026年度までにグローバルで200社に新オファリングを届ける想定だ。
富士通が取り組むFujitsu Uvanceには7つの重点分野があり、今回のパートナーシップはホリゾンタル領域のBusiness Applicationでの新オファリングとなる。Fujitsu Uvance全体では2025年度までに売上高7,000億円を目標に掲げ、ホリゾンタル領域の30%をSAP事業で獲得するとしている。
富士通は去年、メインフレームの製造・販売から撤退すると発表した。国内のメインフレーム市場を支えてきた同社の撤退は衝撃的だったが、長年培ってきたミッションクリティカル領域の知見はこのSAPとのパートナーシップでも大きなアドバンテージとなるだろう。
(宮村優作)