矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

Daily column

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2019
無料でも利用できる電子契約サービス
アドビ システムズ が提供するAdobe SignがAcrobat Reader DCのデスクトップアプリから月2回無料で利用できるようになりました。 ​ Adobe Signは世界で60億件以上の取引実績を持つ電子サインサービスです。 電子サイン(電子契約)というと、ペーパレス、印紙代の削減などといったことが想起されますが、紙のサインに費やしていた工数の削減など、目に見えない負担の低減への効果が非常に大きいことが注目されており、導入企業も増加基調にあります。 ​ 中でもAdobe SignはMicrosoft、Salesforce、Workday、kintoneなどと連携しており、大手~中堅・中小企業まで便利に利用できるサービスのひとつです。 ​ まずは無料で利用し、使いやすさや便利さを実感してから使いたい、不都合はないか確認したい、というユーザは多く、これを機にちょっと使ってみる、というのもありなのではないでしょうか。 ​ 矢野経済研究所では8月にリーガルテックに関するレポートを発刊しました。 https://www.yano.co.jp/market_reports/C61109500   電子契約サービスも1つのテーマとして取り上げています。 無料版を提供しているサービスや個人利用できるサービスもあるので、気軽に試すことのできるサービスとして今後さらに利用者が拡大していくでしょう。(小山博子)  
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2019
AIにできない仕事⑱ AIは新たな異物との出会いを演出できない
AI (人工知能)がやがて人間の仕事の多くを代替していくって本当でしょうか。でも、 AI にもできない仕事があるのでは?     最近、町を歩いていて、すれ違う人と目を合わせないことが増えた気がします。スマホながら見歩きのせいでしょうか。リアル歩道を歩いていても、意識はバーチャルなスマホのモニタの中の世界に行ってしまっているのです。すれ違う人がどのような人物であっても興味はなく、スマホでの既知の人物との交歓、既知の知識の周辺データ収集にのみ心が向いているのでしょうか。     スマホは人間から新たな異物との出会いの機会を奪ったといえます。テレビが中心の時代では、特に家族と一緒にお茶の間で見る時は、嫌いな番組でも家族の手前否応なしに見たので、自分の知らなかった世界(=異物)に触れる機会がありました。が、スマホを一人 1 台持つようになってからは、関連コンテンツばかりがレコメンドで送られてくるため、もともとあった自分の興味の世界の中だけで閉じてしまいがちになったのです。     70 年代、筆者が高校生の頃、すれ違いざま目が合うと「この野郎」ということで、ちょっと顔かせということで、ちょっと痛い思いをしたりしましたが、今はそんなことあるのでしょうか。男女の目が合った場合はまた違った意味になるのでしょうが・・。(イメージイラスト有り)   先月参加した日経 XTECH 主催「 DTTF2019 」における DENSO International America Inc.・ 鈴木万治氏の セミナーで スマホ位置情報アプリ「 Zenly 」の紹介がありました。友人や家族の今の位置が 24 時間リアルタイムで分かってしまうというアプリです。 10 代後半から 25 歳くらいまでの Z 年代層ユーザに大人気だそうです。 (注; Z 年代層とは 1995 年~ 2009 年生まれの世代。日本ではゆとり・さとり世代とも呼ばれ、中学生の頃からソーシャルメディアに触れ、高校生の頃からスマートフォンを持つ)   このアプリを見ながら歩いていると、どこにいっても既知の人の情報だけが途切れなく入ってきます。 どうやら現在の IT は、既知の人、既存の知識に上乗せするものを倍増させる傾向が強く、逆に自分の知らなかった世界(=異物)に触れる傾向のアプリは少ないように感じます。   たしかに筆者も通常の生活では、既知の人、既存の知識に上乗せメディアの傾向が強い気がします。けれど、海外に行った時は別です。語学力の弱さ故、地図に載っていないところで道がわからなくなると、一番優しそうな人を見分けてつかまえて、今の場所と、これから行く場所について聞くのがいつものスタイル。その場合、当地の言語がわからなくても、相手の目を見つめて、答えているときの表情から推し量ったり、確信をもって答えているか、あいまいなまま答えているか、調子を合わせているだけか、第六感を思い切り働かせながらやりとりします。そうしたやり取りを通して、むしろ相手の国の人の印象や、日本人に対する思いや、様々なものが透けて見えてくる(様な気がする)のです。     異文化との付き合いは、結局こういうシーンがおもしろいのではないかと思います。もしも既知の人物や知識のみを追いかける事だけが強調されると世界が小さくまとまってしまうのではないか…という気がします。 しかし、「 Zenly 」がこれからのマーケットの中核となる Z 年代層ユーザに大人気なら、ベンダ側としてはここを攻めればいいのでしょう。   逆に目が合うと「この野郎」ということで、ちょっと顔かせということで、知らなかった世界(=異物)が動き出すようなアプリは本当にもうニーズが無いのでしょうか。     AI にできない仕事のヒントは、この辺りにもあるかもしれません。(森健一郎)

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2019
2019-2020 XR(VR/AR/MR)360°動画市場総覧
XR(VR、AR及びMRの総称)は緩やかであるが、市場は着実な成長を遂げている。ハードウェアではスタンドアローン型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に於いて(米)Oculusの「OculusGo」が流通しはじめたことで、低価格なハードで気軽にVR体験が出来る環境が整備され始めた。同HMDはOculusと中国Xiaomiの共同開発プロジェクトであり、且つOculusが(韓)サムスン電子と開発したGearVRと互換性を持つプラットフォームなため、GearVR向けのコンテンツが利用でき、コンテンツ開発者にとって魅力的な開発プラットフォームとなっている。日本市場もスタンドアローン型を対象としたコンテンツ開発が進んでいるのは同様で、特にエンタープライズ市場での活用事例が増加している。 2019年から2020年に掛けて、世界各国で5G(第5世代携帯電話サービス)の商用サービスが開始される。XR市場は5Gの恩恵を最も受ける市場の一つで、クラウド運用によるコンテンツの配信に加え、スポーツ・報道・エンタテイメント分野での360度動画の中継サービスの利用も可能となるなど、利便性・活用範囲は大きく進化する。 2019年版では、これまで取り上げてなかったXRコンテンツ制作を手掛ける企業を取り上げた。教育・研修・防災・医療分野に拡がりを見せており、更に5G活用による更なる市場拡大を予測した。

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