矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

Daily column

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2026
「Stripe、エージェンティックコマースへの対応準備に関する調査を実施」
2026年3月、主にEC事業者に対してオンライン決済サービスなどを提供するStripeは、ECで事業を展開している国内企業を対象に、エージェンティックコマースへの対応の準備状況に関する調査を実施し、調査結果を明らかにした。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000077879.html   エージェンティックコマースとは、商品の検索や比較から購入まで、オンラインショッピングにおける一連の購買行動を、AIエージェントが代行する仕組みを指す。2025年9月、OpenAIは米国において、ChatGPTとの会話内で商品の購入まで完結させる「インスタント・チェックアウト」と、EC事業者側との連携仕様である「エージェンティック・コマース・プロトコル(ACP)」を公開した。また、2026年には、GoogleがAIエージェントと各種システムをつなぐ標準プロトコル「ユニバーサル・コマース・プロトコル(UCP)」の展開を開始し、米国のGoogle検索のAIモードやGeminiアプリを通じて、「Etsy」や「Wayfair」といった提携ブランドでの直接購入を可能にしている。このように、米国においてエージェンティックコマースは実用段階に入りつつあり、日本国内においても将来的な本格展開が見込まれる。   本調査は、日本国内においてEC事業を展開する従業員1,000名以上の企業を対象に実施された。Stripeは、「約6割の企業が導入を検討していると回答。その内、64.4% の企業が3年以内の導入を計画。」という調査結果を発表している。   この調査結果からも、日本におけるエージェンティックコマースの本格稼働は近づいていると言える。また、それに伴い、消費者の購買行動だけでなく、EC事業やオンライン決済事業の様相も変化すると考える。例えば、AmazonのようなECプラットフォームの在り方が変化する可能性があるし、EC事業者に対して各種決済手段との接続代行サービスを提供する決済代行業者は、今後GeminiやChatGPTなど複数のAIエージェントとの接続を代行する役割も求められるようになる可能性もある。当社は国内の主要決済代行業者への取材を定期的に実施しているため、取材の中でエージェンティックコマースへの対応に関する動向も積極的に追っていきたい。
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2026
インフラ設備点検/農業向けを中心にドローン活用サービスが急拡大③
ドローン活用サービス/ソリューションにおける問題点・課題 ドローン活用における課題の一つとして、オペレータ確保が挙げられる。ドローン操縦には、国家資格である「無人航空機操縦者技能証明」の取得が必要などの要件がある。特に、産業用途での活用が進む中、高度な操縦技術とデータ処理スキルを兼ね備えた人材が不可欠で、十分な数のオペレータを確保できるかどうかはドローンサービスの拡大では重要である。 またドローン活用が進むにつれ、ドローンの衝突を避けるなど、ドローンを安心・安全・効率的に活用するための制度や配慮も必要となる。2023年4月、日本発のドローン運行管理システム(UTM)に関する国際規格が発行された。ここではUTMに必要な機能と各機能の構造、相互の関連性、関連用語の定義等が整理されており、一定空域内を飛行する全てのドローンの機体情報を共有し、衝突事故の防止を支援する役割などを持つ。 この他にも、安全保障上の観点から、国産もしくは欧米製ドローンへのシフトが推奨されている。しかし現実には、中国製ドローンとの価格差は大きく、すぐに転換できる状況にはないと考える。 以下には、ドローン活用における問題点・課題を記載する。 【図表:ドローン活用における問題点・課題】   ドローン活用サービス/ソリューションの展望 ドローン活用による業務改善イメージを大別すると、以下の通り。 ①見える化/データを基礎とした現場把握、効率化/コスト削減/省人化 ②判断支援/シミュレーション機能の向上   現在のドローン活用では、航空測量の代替や人手不足対応に代表される前者(①)に主眼が置かれている。しかしドローン活用シーンの拡大や、画像解析能力に優れたAIテクノロジーの進展により、今後は後者が主体となる見通しである。そして5~10年といった時間軸では、ドローンを基盤としたCPS/デジタルツインの実現がターゲットの一つになるであろう。 また近年の機体価格の低廉化は、当該ビジネスの敷居を下げる効果がある。 さらにAIを始めとしたテクノロジー活用は、ドローン活用サービス/ソリューションのビジネスモデルに大きな変化を起こしている。具体的には、「従来のモノ売りビジネス(機体販売/運用代行/保守・メンテナンスサービス)」から、「コト売り(完全自動運行やデータ解析を付随したソリューション販売)」へと業態転換が進んでいる。その結果、ドローン活用サービスといったサービスカテゴリーが、「ソリューションサービス業」あるいは「ソリューション提供サービス業」といった業態になる蓋然性が高い。 このような変革が進む根底には、一貫した社会課題である「人手不足に起因した業務効率化/省人化志向」、「働き方改革の実践(就労環境の改善)」といった外部環境、社会的な要請もある。 尚、日本政府は、経済安保の観点から、国産ドローンの拡大を支援する方針で、2030年までに年産8万台の体制整備を目指している模様である。
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2026
インフラ設備点検/農業向けを中心にドローン活用サービスが急拡大①
日本におけるドローン活用の変遷 日本では、2010年代前半からドローン活用サービス/ソリューションが様々な分野で始まり、電力鉄塔/送電線などのインフラ設備点検、農薬・肥料散布、被災エリアでの状況確認といった災害支援用途などを中心に浸透が進んだ。 その後、法規制/運用面での追い風が強まった2020年前後からはドローンの社会実装が加速し、通信鉄塔/送電鉄塔の点検、太陽光発電設備点検、橋梁点検(高速道路、鉄道など)、農薬・肥料散布、各種測量業務などでは広く実運用フェーズに入っている。そして2026年3月時点では、先行した通信鉄塔/送電鉄塔点検や農業向けを中心に、ドローン活用は急速に進展している。 尚、ドローンと競合する人工衛星や航空機、ヘリコプター、人手作業との対比におけるドローン活用サービスの強み・特徴としては、以下の点が指摘できる。 高精細な画像・データ取得が可能(近接撮像が出来る) リアルタイム性/迅速対応(人工衛星や航空機よりもセンシングに向けての準備期間が短い) 運用コストが廉価(目的によるが一般的にはコスト削減可能) トンネル内や管路内、建物内での運用が可能 より精密な農薬や肥料散布が可能(ピンポイントでの散布が出来る) 分野別のドローン活用 上述したように、現状ではライフライン系(電力・通信鉄塔点検、ケーブル点検など)、農業(肥料・農薬散布など)、防災(被災状況監視・把握、発災時対応支援など)、民間インフラ系(高速道路・鉄道の橋梁点検/トンネンル点検、コンクリート構造物点検など)でドローン実装が先行している。 この他にも、建設・土木(現場の進捗管理など)、公的インフラ系(港湾、空港、ダム、河川、上下水道などでの点検業務等)といった領域でも、PoCから実装への移行が進みつつある。 さらにドローン活用は、利便性やコスト優位性などから、従来は航空機やヘリコプター、人工衛星などが提供していたサービス(土地家屋調査、ナラ枯れ調査、被災エリアでの損害確認など)からの代替も進んでいる。以上の点を踏まえた上で、以下にはドローン活用サービス/ソリューションの適用イメージを記載した。 【図表:分野別のドローン活用サービス/ソリューション】

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2026
2026 AI-DV(AI定義車両)市場の実態と展望 ~SDV/車載ソフト市場の構造大変革、産業OS・都市OS化を目指す未来~
本レポートは従来、『車載用ソフトウェア市場の実態と展望 vol.2 OEM、Tier.1、2編』と題して継続してきたレポートの最新版である。従来の車載ソフトウェア市場の動向を押さえるとともに、2028年以降、クラウドベンダーの存在感が高まってきた際に、車載ソフトウェア市場にどのような影響を与えるのか、OEMやTier.1、2に加えて、クラウドベンダー等との意見交換を通じて、シナリオを検討、2035年までの方向性を提示していく。 特にCASEからSDVへと移り変わるなか、AIエージェントを筆頭にAIを積極的に取入れていく動きが勃興、まだ定義はかなり曖昧ではあるものの、「AI-DV」との言葉が出始めており、タイトルの変更を行った。本レポートでは、OEMおよびサプライヤーの視点から制御系や車載IT系、SDV、今後勃興が想定されるAI-DVの構成比がどのように移り変わっていくのか、また実際のアーキテクチャの変遷を含め、以下4点について明らかしていく。 (1)車載ソフトウェア市場の市場規模 (2)車載ソフトウェア市場における制御系/車載IT 系/SDV/AIDV 別シェア (3)車載ソフトウェア市場における参入企業別シェア (4)車載ソフトウェアに関するアーキテクチャ(2018年/2025年/2028年/2030年)

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