矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

Daily column

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2024
【アナリストオピニオン】製造業におけるデータ利活用を支えるPLM Aras Innovator②
PLM市場の動向とトレンド 近年、デジタル化を進める一環としてPLMを導入する企業が増加している。デジタル化の段階では、データを一元管理することのみにとどまっていることも多い。しかし今後は、データを活用することに重きが置かれるだろう。その背景のひとつにはイノベーションの起こるスピードが速くなっていることが挙げられる。新技術を取り込んだ高付加価値の製品を提供し続けるためには、PLMを用いたデータ利活用により、ケイパビリティの維持・強化を目指していく必要があると考える。このフェーズにおいても、製品ライフサイクルを一気通貫で結ぶデジタルスレッドという考え方が重要な意義を持つだろう。 このような動向に関連した昨今のPLMに関するトレンドとして、「SaaS」「サプライチェーンへの広がり」「セキュリティ対策」が挙げられる。 ロッキーCEOは、Aras InnovatorをSaaSとして実装するニーズが高いと話す。理由はいくつかあるが、SaaSで導入すると、サーバやアプリケーションのメンテナンスはアラスが行うため、ユーザ企業がより本業に注力できる環境を整えられることが挙げられる。 また、最近は、PLMで管理されたデータについて、社外も含めたサプライチェーン全体へと、利活用を広げる動きが出てきている。社内外でのコラボレーションはさらなる業務効率化や付加価値を生むことにつながるだろう。さらに、産業全体でみれば、これまでデータ化が困難であったBtoBデータをPLMへ取り込むことで、より高度なデータ利活用を行うことができる。 上記2つのトレンドには、セキュリティが大きく関わる。製造プロセスのデータは機密性が高い。そのため、SaaSを提供するためのインフラや、社外とのセキュアなデータ共有環境には、ユーザが安心できるセキュリティ対策が重要である。アラスでは、国際的なベストプラクティスをAras Innovatorへ取り入れるとともに、セキュリティに関するISO規格の最高レベルにも準拠している。(佐藤祥瑚) ※全文は以下よりご覧いただけます。 https://www.yanoict.com/opinion/show/id/414
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2024
【アナリストオピニオン】製造業におけるデータ利活用を支えるPLM Aras Innovator①
製造業を中心に多くの企業へPLMを提供しているアラスは、6/13・14に日本におけるイベント「ACE 2024 Japan」を開催した。イベントでは、米アラス社のCEOロッキー・マーチンが来日し登壇したほか、アラスジャパン合同会社の久次社長の講演やユーザ企業・パートナー企業のセッション・展示が行われた。参加登録は1,200名を超え、PLM単一でのイベントとして世界的にも類を見ない規模であったことは、日本におけるPLMの注目度の高さを表している。今回は、ロッキーCEO及び久次社長へのインタビュー内容を交えつつ、PLM市場やAras Innovatorの概要、さらに製造業の展望を紹介する。   アラスおよびAras Innovatorの概要 アラスは2000年にアメリカ ボストンで設立し、世界契約企業数600社以上、世界ユーザ数160万人以上のPLMパッケージ「Aras Innovator」を提供している。日本では、2012年にアラスジャパン合同会社が設立され、現在に至るまで成長を続けている。 製品に関連する情報を一元管理し活用するソリューションであるPLMにおいて、Aras Innovatorの大きな強みのひとつは、製品データと組織をつなげ、業務プロセスを確立する「デジタルスレッド」という概念を取り入れていることである。例えば、同じ製品においても、製造時期等によって部品や図面のバーションが異なり、データをそのまま管理しているだけでは前後の関係性がわからず製品情報を十分に把握できない場合がある。このようなシーンでもAras Innovatorを活用すれば、製品とそのデジタルアセットを、製品コンセプトの段階から設計、製造、品証、サービスまで完全に追跡できる。これにより、製品の製造過程や業務プロセスの効率化、より良い製品の実現につながる。 また、アラスでは、ユーザ・パートナーとのコミュニティ活動が盛んであることも特記したいポイントである。アラスメンバとユーザが意見交換を行うことで、ユーザの要望がAras Innovatorの新機能として反映されることも多い。今回のイベントにおいても、アップデートを発表した最高技術責任者ロブ・マカベニーが「皆さんの声を聴かせてください」と話しており、コミュニティ活動への積極姿勢が印象的であった。加えて、ユーザ企業への実装を担うパートナーとのコミュニケーションや、ユーザ同士で成功体験等ナレッジの共有を行っていることも、Aras Innovatorのさらなる導入・活用へつながっている。(佐藤祥瑚) ※全文は以下よりご覧いただけます。 https://www.yanoict.com/opinion/show/id/414  
7 22
2024
【市場レポート紹介】2023年度 第3四半期発刊
市場レポート紹介では、弊社が発刊したレポートや発刊予定のレポートを紹介していきます。 今回は2023年度 第3四半期です。11本のレポートが発刊されました。 気になるレポートがございましたら、お気軽にお問い合わせください。(試読サービスも行っております) <注目テクノロジー/キーワード> 2023年版 生成AI市場における事業展開の実態と展望( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65117900 ) 2023 デジタルビジネスイノベーターの採用・育成実態 ~新規事業立ち上げ人材に関する育成および推進体制~( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65121720 )   <金融> 2023年版 Fintechソリューション市場の実態と展望 ~金融SlerのAI活用動向分析~( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65120400 ) 2023年版 生命保険の販売チャネル戦略と展望 -直販、Web、来店ショップ、訪問販売の実態-( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65115500 ) 2023年版 クレジットカード市場の実態と展望( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65111100 )   <ICT全般> 2023 国内企業のIT投資実態と予測( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65111600 ) 2023 インターネット広告市場の実態と展望( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65118300 ) 2023 社会インフラ向けICT市場の実態と展望 ~インフラ保全におけるデジタル技術/データ活用の現状と展望~( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65117200 )   <業務ソフトウェア> 2023 ビジネスチャットツール市場の実態と展望 -ビジネスチャットからグループウェアへと進化-( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65120220 ) <ハードウェア> 2023-2024 スマートフォン・移動体通信世界市場総覧 ~低迷するスマホ市場と期待される5G-Advanced 2030年予測~( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65125400 )   <モビリティ> 2023 車載用ソフトウェア市場の実態と展望 vol.1協力会社編 ~SDV勃興がもたらす新アーキテクチャおよび車載OSの未来~( https://www.yano.co.jp/market_reports/C65120100 )

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