矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

デイリーコラム


2026.01.06

【発刊裏話】「2025 SDV時代における車載アプリケーション市場の徹底研究 ~アーキテクチャとビジネスモデルの将来像~」

車載アプリケーションに関するレポートを発刊しました。そこから1つトピックスを取り上げてみたいと思います。

皆さんは「車載アプリケーション」と聞くと、どのようなアプリを思い浮かべるでしょうか。ゲーム?音楽?動画?etcetc

ところがこうしたアプリは安心安全の観点から制限が付きます。

具体的には、例として「画像表示装置の取り扱いについて 改訂第3.0版」において、表示機能のうち、視覚情報の表示機能および情報の内容として、「走行中に表示する視覚情報の内容は、運転に関わる内容にとどめ、かつ注視し続ける必要がないものであること。」と規定したうえで、附則において、走行中表示を禁止すべき情報の内容として、「①案内情報としての住所、案内情報としての電話番号は、走行中の表示を禁止、②レストラン、ホテル等の内容紹介は、走行中の表示を禁止」とあります。

また、放送により提供される情報の内容についても「テレビジョン放送およびビデオ,DVD 等の再生により表示される動画を表示しないこと。」などとあります。

要は運転手の気が散るような、エンタメ系や、地図上にレストランやホテルなどの情報を表示することはダメ。では、「わざわざエンタメ等を楽しむために停車するか」と考えた場合、少なくても日本ではクルマを停めて車内で過ごすという文化がなく、実質上記のアプリは成立しないのでは....と思いませんか???

「少なくても」と但し書きを付けたのは、例えば中国では職場でランチを取る際に、自分の車の中でランチを取るんだそうで、食事をしながら車内で映画を観るとか。また塾に迎えに行った際に、早く到着した場合、路肩に駐車、車内で映画を観ながら待つなどの文化があるんですって。「所変われば.....」っていう諺通りです。

日本では現状、こうした規制がありますが、自動運転が登場してくると、状況がガラリと変わる可能性があります。引き続き動向を追っかけていきたいと思います。

2026.01.05

「転換点にいる今、市場の羅針盤を目指して」

2026年が始まりました。新年は、米によるベネズエラへの軍事行動というニュースから幕開け、私たちを取り巻く社会・経済環境の複雑性を示唆する年初となりました。我々の調査フィールドであるICT・金融業界も、同様にかつてない大きな転換点の中にあります。
 
生成AIは企業経営を変え、産業構造の再定義を迫る影響力を持ちつつあります。またWeb3や中央銀行デジタル通過(CBDC)を巡る金融システムの進化は、私たちの生活基盤そのものを変えようとしています。
 
そうした転換点にいる今、矢野経済研究所が長年培ってきた「現場の一次情報」に基づくインサイトこそが、不確実な市場の先行きを読み解く羅針盤になると信じています。そして、本年も引き続き、みなさまにとって、市場の可能性を切り拓くパートナーでありたいと考えています。
 
皆様にとって2026年が大きな飛躍の年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

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