矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2020.02.13

携帯電話の世界市場に関する調査を実施(2019年)

2019年のスマートフォン世界出荷台数は、前年比99.7%の見込み。携帯電話全体での市場規模は停滞気味であり、2020年は5Gの商用サービスが始まるものの微増の見通し。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、日本を含む世界主要33市場(32カ国1地域)の携帯電話サービス契約数やスマートフォンやフィーチャーフォンの市場を調査し、通信事業者別契約数や各種の出荷台数予測、メーカーシェア、5Gスマートフォン出荷台数などを明らかにした。

ここでは、タブレットやデータ通信端末を含む国内移動体端末出荷台数予測、世界のハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)出荷台数予測について、公表する。

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携帯電話の市場概況

【図表:国内移動体通信端末出荷台数実績・予測】

図表:国内移動体通信端末出荷台数実績・予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:メーカー出荷台数ベース
  • 注:2019年度は見込値、2020年度以降は予測値
  • 注:移動体通信端末は、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、モバイルデータ通信端末、ウェアラブルデバイス他を対象とした。

■国内市場
国内市場はサービス契約数が伸び悩む中、「格安スマホ」人気を背景に普及価格帯のスマートフォンが人気が集めており、フィーチャーフォンからの移行が進んでいる。一方で、高価格帯のスマートフォンは販売奨励金削減の影響が大きく、販売が伸び悩んでおりスマートフォン全体では減少傾向となっている。

2018年度の国内移動体通信端末の出荷台数(メーカー出荷台数ベース)は3,786万5,000台だった。2019年度における同出荷台数は、2018年度を168万台下回る3,618万5,000台の見込みである。

通信事業者各社は普及価格帯製品へのシフトを進めている影響もあり、高価格帯のスマートフォンの出荷が伸び悩む傾向にある。一方で「格安スマホ」をターゲットに、海外端末メーカーの新規参入が相次いでいる。

【図表:世界のハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)出荷台数実績・予測】

図表:世界のハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)出荷台数実績・予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:メーカー出荷台数ベース
  • 注:2019年は見込値、2020年以降は予測値
  • 注:ハンドセットは、スマートフォンとフィーチャーフォンの合算値

■世界市場
世界市場はASEAN市場、インド市場、アフリカ市場向けのスマートフォン出荷台数が増加しているものの、世界の最大市場である中国が市場の飽和、中国経済の伸び悩みによって大幅に減少しており、中国の減少数が新興国の増加分を上回っている。また、先進国市場についても横這い状態が続いており、現在の世界市場では新興国市場が拡大の中心を担っている。

2018年の世界のハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)の出荷台数(メーカー出荷台数ベース)は17億2,545万5,000台で、そのうちスマートフォンの出荷台数は14億1,808万5,000台だった。

スマートフォンは新興国での需要は拡大傾向にあるものの、先進国では頭打ちとなっている。また中国での需要が急速に落ち込んでおり、横這いの状態が続いている。

2019年の世界におけるハンドセットの出荷台数は16億9,782万5,000台(前年比98.4%)で、スマートフォンの出荷台数は14億1,348万5,000台(同99.7%)を見込む。

2019年もASEAN市場、インド市場、アフリカ市場では低価格スマートフォンの需要が旺盛なものの、中国市場の落ち込みが大きく補完しきれていない。

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携帯電話世界市場の注目トピック

■電気通信事業法改正の影響
2019年10月より電気通信事業法が一部改正された。「端末と契約の分離」が徹底され、携帯電話販売のビジネスモデルが大きく変わったが、通信事業者各社は手頃な値段の普及価格帯スマートフォンのモデルに注力したり、新たな販売モデルを導入するなど工夫を図っている。

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携帯電話世界市場の将来展望

■国内市場
2020年度における国内移動体通信端末の出荷台数(メーカー出荷台数ベース)は2019年度を若干上回る3,668万台を予測する。スマートフォンは5G対応製品の導入や普及価格帯の充実などにより持ち直すものの、フィーチャーフォン、タブレットなどは減少が続く見通しである。

■世界市場
2020年の世界におけるハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)の出荷台数(メーカー出荷台数ベース)は17億2,790万5,000台(前年比101.8%)、そのうちスマートフォンの出荷台数は14億6,241万5,000台(同103.5%)を予測する。フィーチャーフォンはインド等一部の市場で根強い需要があるものの、減少傾向が続く見込みである。スマートフォンは新興国市場をターゲットにした低価格モデルの需要は堅調だが、高価格帯モデルは伸び悩む見通しである。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

第1章.国内携帯電話市場動向
  • 国内移動体通信サービス大手4社 契約数実績/予測
  • 国内移動体通信サービス大手4社 契約数見込シェア
  • 国内移動体通信サービス大手4社 純増数実績/予測
  • MVNO(SIMカード)契約数 実績/予測
  • MVNOサービス事業者別契約数 実績/予測
  • 2019年度MVNO契約数見込シェア
  • MVNOサービス事業者別純増数 実績/予測
  • 国内携帯電話端末市場 カテゴリ別出荷台数実績・予測
  • 国内携帯電話端末 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2019年度 国内移動体通信端末※出荷台数見込シェア
  • 国内携帯電話端末市場 通信事業者別調達台数実績・予測
    • NTT ドコモ
    • KDDI
    • ソフトバンク
    • 楽天モバイル
  • 国内スマートフォン メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2019年度国内スマートフォン出荷台数見込シェア
  • 国内 スマートフォン 通信事業者別出荷台数実績・予測
    • NTT ドコモ
    • KDDI
    • ソフトバンク・ワイモバイル
    • 楽天モバイル
    • SIM フリースマートフォン
  • 国内タブレット(セルラーモデル)メーカー別出荷台数実績・予測
  • タブレット(セルラーモデル)2019年度見込シェア
  • モバイルデータ通信端末メーカー別出荷台数実績・予測
  • モバイルデータ通信端末2019年度シェア見込
  • 中古携帯電話市場 販売台数実績・予測

 

第2章.国内スマートフォンメーカー出荷台数データ
  • Apple
  • SONY(ソニーモバイル)
  • シャープ
  • 富士通
  • 京セラ
  • サムスン電子
  • 華為技術(Huawei)
  • LG 電子
  • ZTE(中興通迅)
  • ASUS
  • その他
【収録内容】
  • 企業概要(その他除く)
  • 移動体通信端末デバイス別出荷台数実績・予測
  • 移動体通信端末デバイス別構成比2019年見込(その他除く)
  • 移動体通信端末 通信事業者別出荷台数 実績・予測
  • 通信事業者別スマートフォン出荷台数実績・予測
  • 2018年/2019年 モデル別出荷台数内訳

 

第3章.携帯電話市場加入動向
  • 世界携帯電話契約数、世界人口実績・予測
  • 市場別 携帯電話契約数実績・予測
  • 地域別 携帯電話契約数実績・予測
  • 2019年地域別携帯電話契約数見込シェア
  • 大手通信事業者2018年売上高上位企業
  • 大手通信事業者グループ上位20社契約数(2017年)
  • 5G導入の見通し
    • 通信システム別契約数実績/予測
    • 通信システム別契約数実績/予測
    • 国内通信事業者 基地局採用状況
    • 携帯電話契約数実績・予測
    • 5G地域別 携帯電話契約数実績/予測
    • 2019年 5G地域別携帯電話契約数見込シェア

 

第4章.主要市場動向
  • 携帯電話契約数とサービス概要
  • 携帯電話端末動向
    • ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)
    • スマートフォン
    • 5Gスマートフォン
中国、韓国、中華民国(台湾)、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ミャンマー、バングラディシュ、インド、パキスタン、オーストラリア、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ポーランド、ロシア、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、イラン、トルコ、サウジアラビア、エジプト、南アフリカ、ケニア、ナイジェリア

 

第5章.ハンドセット・スマートフォン市場動向
  • ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)世界市場
  • フィーチャーフォン世界市場
  • スマートフォン世界市場
  • 5Gスマートフォン世界市場
    • 出荷台数実績・予測
    • 2018年メーカー別出荷台数シェア
    • 2019年メーカー別出荷台数見込シェア
    • 地域別 出荷台数実績・予測
    • 2018年地域別シェア
    • 市場別 出荷台数実績・予測

 

第6章.スマートフォンメーカー出荷台数データ
  • サムスン電子
  • Apple
  • 華為技術(Huawei)
  • OPPO
  • VIVO
  • Xiaomi(小米)
  • Transsion
  • LG 電子
  • Lenovo・Motorola
  • ZTE(中興通迅)
【収録内容】
  • 製品カテゴリ別出荷台数実績/予測
  • ハンドセット地域別出荷台数実績/予測
  • スマートフォン地域別出荷台数実績/予測
  • スマートフォン 価格帯別出荷台数実績/予測
  • スマートフォン ディスプレイサイズ別出荷台数実績/予測
  • ハンドセット 市場別 出荷台数実績/予測
  • スマートフォン 市場別 出荷台数実績/予測
  • 5Gスマートフォン 市場別 出荷台数実績/予測

 

第7章.タブレット市場動向
  • 国内市場パソコン出荷台数実績・予測
  • 国内市場パソコン/タブレット市場規模推移
  • 国内タブレット出荷台数実績・予測
  • 2019年 国内タブレット出荷台数見込シェア
  • 国内タブレット OSプラットフォーム別タブレット出荷台数
  • グローバル市場パソコン出荷台数実績・予測
  • グローバル市場パソコン/タブレット市場規模推移
  • タブレット メーカー別出荷台数実績・予測
  • タブレット2018年メーカー出荷台数シェア
  • タブレット地域別出荷実績・予測
  • タブレット 地域別出荷実績・予測
  • タブレットOS別出荷実績/予測

 

第8章.タブレットメーカー出荷台数データ
  • Apple
  • サムスン電子
  • Amazon
  • Lenovo(聯想)
  • 華為技術(Huawei)
  • Microsoft
【収録内容】
  • タブレット地域別出荷台数実績/予測
  • タブレット OS 別出荷台数実績/予測
  • タブレット ディスプレイサイズ別出荷台数実績/予測

 

第9章.ウェアラブルデバイス市場
  • ウェアラブルデバイス国内市場規模推移
  • ウェアラブルデバイス グローバル市場 出荷台数実績/予測
  • スマートウォッチ メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2019年度 国内 スマートウォッチ出荷台数見込シェア
  • グローバル市場 スマートウォッチメーカー別出荷台数実績/予測
  • 2019年 グローバル市場スマートウォッチ メーカー別出荷台数見込シェア
  • 国内 スマートバンド メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2019年 国内 スマートバンド メーカー別出荷台数見込シェア
  • グローバル市場 スマートバンド メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2019年 グローバル市場 スマートバンド メーカー別出荷台数見込シェア
  • VR・AR市場これまでの流れ
  • 国内 HMD カテゴリ別出荷台数実績・予測
  • 国内 HMD フルスペック機 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 国内 HMD スマートフォン装着型 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 国内 HMD ゲームコンソール メーカー別出荷台数実績・予測
  • 国内 HMD 自己完結型メーカー別出荷台数実績・予測
  • グローバル市場 HMD 製品カテゴリ別出荷台数実績・予測
  • グローバル市場 HMD 製品メーカー別出荷台数実績・予測
  • グローバル市場 HMD フルスペック機 メーカー別出荷台数実績・予測
  • グローバル市場 HMD スマートフォン装着型 メーカー別出荷台数実績・予測
  • グローバル市場 HMD ゲームコンソール メーカー別出荷台数・予測
  • グローバル市場 HMD 自己完結型 メーカー別出荷台数実績・予測

…ほか

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関連リンク

■レポートサマリー
5G(第5世代移動体通信システム)の世界市場に関する調査を実施(2019年)
携帯電話の世界市場に関する調査を実施(2016年)
携帯電話の世界市場に関する調査結果 2015
携帯電話の国内市場に関する調査結果 2014
ウェアラブルデバイス世界市場に関する調査を実施(2016年)

■アナリストオピニオン
5G導入を目前に控える国内市場と相次いで参入する中国メーカーの見通し
危機的状況にあるHuawei(ファーウェイ/華為技術)の現状と市場見通し
スマホ市場における中国メーカーの躍進
Apple「iPhone」の需要頭打ちと今後の見通し
仮想通信事業者(MVNO)が更なる成長を遂げるには?

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【ショートレポートに掲載されているオリジナル情報】
セグメント別の動向
  国内移動体通信端末市場 カテゴリ別出荷台数
  世界の5Gスマートフォン出荷動向
注目トピックの追加情報
  5G商用サービスの開始
  世界情勢に翻弄される携帯電話市場。
  勢いを増す中国メーカー
将来展望の追加情報

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調査要綱

調査対象:国内・海外移動体通信事業者(キャリア)、移動体通信端末メーカー・部品メーカー、EMS(Electronics Manufacturing Service) / ODM(Original Design Manufacturing) 企業他
調査期間:2019年9月~12月
調査方法:当社専門研究員による直接面接取材(国内・中国・台湾)、セミナー取材、ならびに文献調査併用

※移動体通信サービスとは:移動体通信サービスとは、移動体通信事業者(Mobile Network Operator)が提供する①音声通話、②データ通信サービスの総称を指す。課金方法には、プリペイド方式(先払い)とポストペイド(後払い)が存在し、現在は4G(第4世代移動体通信方式)によるサービスが主流である。

※国内の移動体通信端末出荷台数とは:スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、モバイルデータ通信端末、ウェアラブルデバイス他を対象として、メーカー出荷台数ベースで算出した。

※世界のハンドセット出荷台数とは:日本を含む世界主要33市場(32カ国1地域)におけるスマートフォン(5Gを含む)、フィーチャーフォンを対象として、メーカー出荷台数ベースで算出した。但し、セルラー機能搭載タブレットやWi-Fiルーター等は除く。

<市場に含まれる商品・サービス>
移動体通信サービス、ハンドセット(スマートフォン[5Gを含む]、フィーチャーフォン)、タブレット、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートバンド、HMD)

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