矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2020.12.01

中国のスマートフォンメーカー7社の調査を実施(2020年)

米中貿易摩擦による制裁措置で、2021年のHuawei(ファーウェイ)社ハンドセット世界出荷台数は大幅減少を予測。中国スマートフォンメーカーなど他社は増加の見通し。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、中国のスマートフォンメーカー7社に対する調査を実施し、各メーカーのサブブランドを含む2020年の製品ラインアップ、ハードウェア構成等を分析し、米中貿易摩擦の影響を考慮したうえで、世界市場における影響力を明らかにした。

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中国のスマートフォンメーカー市場の概況

2020年のスマートフォン世界市場は元々市場の頭打ち感が強く、大きな増加が期待できなかった中で、COVID-19や米中貿易摩擦の影響により、大きな打撃を被る見通しである。COVID-19の影響で特に第2四半期(2020年4-6月期)に世界経済が大きく停滞してしまったことで端末出荷、販売が大きく減少し、第3四半期以降に市場は動き出したものの、2020年はほぼ全ての端末メーカーが前年割れを余儀なくされる見込みである。そのような状況下にあって、中国スマートフォンメーカーの躍進が著しい。2019年のハンドセット(スマートフォン+フィーチャーフォン)世界出荷台数上位7社の内、5社が中国系のメーカーで占められている。

一方で、2018年から続く米中貿易摩擦では、2019年に米国商務省が産業安全保障局(BIS)の「エンティティリスト」に中国大手のHuawei(ファーウェイ/華為技術)を追加したことで、世界の移動体通信市場に甚大な影響をもたらす可能性が高まった。その後制裁措置は強化されており、米国製半導体の供給停止に加え、米国製機器を用いて製造された半導体も供給が禁止された。また、スマートフォン向けオープンソースOSのアップデートも不可能となり、過去の製品も含め中国以外の市場で販売されているスマートフォンについても対象となった。

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中国のスマートフォンメーカー市場の将来展望

米中貿易摩擦を発端とした制裁措置は継続しているが、2020年のHuawei(ファーウェイ/華為技術)のハンドセット出荷台数への影響は限定されると思われる。いち早く経済活動が活発化した中国市場では販売が持ち直しているものの、制裁措置の一環でOSサポートが終了した市場では早々に買い控えが起きている。年末商戦向けに高級機を発表したものの、年末商戦に向けて同社製品を敬遠する動きが顕在化する可能性がある。

2021年以降は実売価格900ドル以上のプレミアム価格帯の製品、600ドル以上のハイエンド機を中心に製造が困難になる見通しで、制裁解除されない限り第1四半期(2021年1-3月期)で半導体の在庫が尽き、製品出荷が滞る可能性が高い。制裁が継続される場合には、2021年のHuawei(ファーウェイ/華為技術)のハンドセット世界出荷台数は7,111万台まで減少すると予測する。辛うじて中国国内向けに200ドル以下のローエンド機が製造できるかもしれないが、競合他社との競争力を維持できるかは別問題である。また、それ以上に深刻なのは、世界市場でシェアが非常に高い基地局ビジネスで、基地局向け半導体の供給が受けられなくなることで、5Gの普及に大きな遅れが生じる可能性が高い。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 世界携帯電話契約数、世界人口実績・予測
  • 市場別 携帯電話契約数実績・予測
  • 地域別 携帯電話契約数実績・予測
  • 2020年地域別携帯電話契約数見込シェア
  • 主要市場移動体通信サービス契約数
  • 5G導入動向(2020年8月現在)
  • 主要市場の5G周波数
  • 通信システム別契約数実績/予測
  • 市場別 5G携帯電話契約数実績・予測
  • 地域別 5G携帯電話契約数実績・予測
  • 2020年 5G地域別携帯電話契約数見込シェア
  • ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数実績・予測
  • 2019年ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)メーカー別出荷台数シェア
  • 2020年ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)メーカー別出荷台数見込シェア
  • ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)地域別 出荷台数実績・予測
  • 2019年ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)地域別シェア
  • ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)市場別 出荷台数実績・予測
  • スマートフォン メーカー別出荷実績・予測
  • 2019年 スマートフォン メーカー別出荷台数シェア
  • スマートフォン 地域別出荷実績・予測
  • 2020年スマートフォン地域別出荷台数見込シェア
  • スマートフォン市場別 出荷台数実績・予測
  • 5Gスマートフォン メーカー別出荷実績・予測
  • 5Gスマートフォン 地域別出荷実績・予測
  • 5Gスマートフォン市場別出荷台数実績・予測
  • 基本情報
  • 中国市場 携帯電話契約数実績/予測
  • 中国市場 5G携帯電話契約数実績/予測
  • 中国市場 ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数実績/予測
  • 中国市場 ハンドセット(フィーチャーフォン+スマートフォン)出荷台数 2020年シェア見込
  • 中国市場 スマートフォン出荷台数実績/予測
  • 中国市場 5Gスマートフォン出荷台数実績/予測
  • 参考:一帯一路の概要
  • 参考:AIIB加盟国(2019年2月)
  • 米中対立の経過
  • 主要スマートフォンメーカー別参入市場
  • 中国スマートフォンメーカー 2020年価格帯別製品導入状況
  • 中国スマートフォンメーカー 2020年採用チップセット動向
  • 中国スマートフォンメーカー 2020年採用チップセットシェア
  • Huawei シナリオ別 ハンドセット出荷台数予測
  • Huawei 制裁継続時 ハンドセット出荷台数予測
  • Huawei 制裁終了時 ハンドセット出荷台数予測
  • 2021年/2022年 Huawei制裁における主要メーカー増減予測(中国市場)
  • 2021年/2022年 Huawei制裁における主要メーカー増減予測(世界市場)
  • Huawei 制裁継続時 ハンドセットメーカー別出荷台数予測
  • Huawei 制裁継続時 ハンドセット市場別出荷台数予測
  • 日本の主なスマートフォン向け部品メーカーと取り扱い製品

1:Huawei(華為技術)
2:OPPO(廣東歐珀移動通信)
3:VIVO(维沃移动通信)
4:Xiaomi(小米科技)
5:Transsion(中国伝音科技)
6:Lenovo・Motorola(モトローラ・モビリティ)
7:ZTE(中興通迅)

 

【収録内容】
   ■概要
   ■ブランド展開と参入市場
   ■チップセット採用動向
   ■米中貿易摩擦の影響
   ■今後の見通し

 

  • 製品カテゴリ別出荷台数実績/予測
  • ハンドセット地域別出荷台数実績/予測
  • スマートフォン地域別出荷台数実績/予測
  • 2020年発売ブランド/価格帯別スマートフォン製品モデル数
  • 2020年発売 ブランド別 チップセットベンダー採用数
  • スマートフォン 価格帯別出荷台数実績/予測
  • ハンドセット 市場別 出荷台数実績/予測
  • スマートフォン 市場別 出荷台数実績/予測
  • 5Gスマートフォン 市場別 出荷台数実績/予測
  • 2020年 ブランド スマートフォン製品一覧

 

※スマートフォン製品のみの企業除く

  • 中国移動通信の5G基地局設備調達状況
  • 中国電信&中国聯通5G共同建設担当エリア分布
  • Huawei、ZTEの基地局設備導入状況
  • 米国商務省が発表した「安全なネットワーク」を持つ通信事業者=Huaweiを採用していない(排除を表明した)事業者
  • 世界の基地局市場規模予測(米国商務省による制裁を受けなかった場合)
  • 世界の基地局市場規模シェア予測(米国商務省による制裁を受けなかった場合)
  • 世界の基地局市場規模予測(制裁が継続した場合)
  • 世界の基地局市場規模シェア予測(制裁が継続した場合)
  • 世界の基地局市場規模予測(制裁が解除された場合)
  • 世界の基地局市場規模シェア予測(制裁が解除された場合)

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関連リンク

■レポートサマリー
世界の携帯電話契約サービス数・スマートフォン出荷台数調査を実施(2020年)
国内5Gサービス市場の動向調査を実施(2020年)
携帯電話の世界市場に関する調査を実施(2019年)
5G(第5世代移動体通信システム)の世界市場に関する調査を実施(2019年)

■アナリストオピニオン
5G導入を目前に控える国内市場と相次いで参入する中国メーカーの見通し
危機的状況にあるHuawei(ファーウェイ/華為技術)の現状と市場見通し
スマホ市場における中国メーカーの躍進
急速に進化するスマートフォンの高速充電技術と課題

■同カテゴリー
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  • セグメント別の動向
    • 中国大手スマートフォンメーカーのシナリオ別出荷台数予測
    • 2021年~2022年主要メーカー別スマートフォン出荷台数増減予測
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調査要綱

調査対象:移動体通信端末メーカー・部品メーカー、EMS(Electronics Manufacturing Service) / ODM(Original Design Manufacturing) 企業他
調査期間:2020年8月~10月上旬
調査方法:当社専門研究員による直接面談(国内・海外、オンライン含む)、eメールやセミナー取材、ならびに文献調査併用

※中国スマートフォンメーカーとは:本調査対象となる中国、中国資本系スマートフォンメーカー7社は以下の通りである。
1.Huawei(華為技術)
2.OPPO(廣東歐珀移動通信)
3.VIVO(维沃移动通信)
4.Xiaomi(小米科技)
5.TRASSION(中国伝音科技)
6.Lenovo、MOTOROLA(モトローラ・モビリティ)
7.ZTE(中興通迅)

※世界のハンドセット、スマートフォンに関する参考資料
​世界の携帯電話契約サービス数・スマートフォン出荷台数調査を実施(2020年)
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2520

<市場に含まれる商品・サービス>
スマートフォン、フィーチャーフォン、基地局

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