矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2026.03.18

アフィリエイト市場に関する調査を実施(2026年)

2025年度のアフィリエイト市場規模は前年度比5%増。SEOメディアを中心とした集客環境の不安定化の一方で、ECモール型や特定分野では堅調な需要が続く。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のアフィリエイト市場を調査し、市場概況、アフィリエイトサービス事業者(ASP)の動向を明らかにした。

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【図表:国内アフィリエイト市場規模推移と予測】

【グラフ:国内アフィリエイト市場規模推移と予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:市場規模は、アフィリエイト広告の成果報酬額、手数料、諸費用(初期費用)、月額費用、オプション費用等)などを合算し、算出。
  • 注:2025年度は見込み、2026年度以降は予測値。

【図表:事業者セグメント別(モール型・独自型/主要ASP/その他新興ASPなど)シェア】

【グラフ:事業者セグメント別(モール型・独自型/主要ASP/その他新興ASPなど)シェア】
  • 矢野経済研究所調べ
  • ※1モール型・独自型:Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイト、DMMアフィリエイトなどが含まれる。
  • ※2主要ASP:ファンコミュニケーションズ、アドウェイズ、インタースペースなど国内主要ASP。
  • ※3その他振興ASP:上記以外のアフィリエイトサービス事業者。
  • ※4市場規模額は各社アフィリエイト事業の広告費の合算(媒体報酬含む)。

 

アフィリエイト市場の概況

2024年から2025年にかけての主要アフィリエイトサービス事業者(ASP)の業績は、以前と比べて成長鈍化の傾向がみられる。一部広告主の業績低迷による予算縮小や、KPI評価の厳格化に伴う広告単価の下落、成果効率の低下が主な要因である。加えて、生成AIの普及や検索環境の変化により、ユーザーの情報取得行動が変化し、アフィリエイトサイトへの流入減少も影響している。
一方、ECモール型や特定分野では堅調な需要が続いており、市場全体は底堅く推移している。こうした状況を踏まえ、2024年度の国内アフィリエイト市場規模は前年比106.5%の4,379億円、2025年度は同105.0%の4,598億円に達すると見込む。

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アフィリエイト市場の注目トピック

■AIの進展がアフィリエイト市場に与える影響とASP売上への影響

●AIの進展がアフィリエイト市場に与える影響

AI技術の進展は、アフィリエイト市場に対して多面的な影響を及ぼしている。ポジティブな側面として、広告クリエイティブ制作支援、営業支援、データ分析などの効率化が挙げられる。AIの活用により、従来は外注や多大な工数を要した制作業務が低コストかつ短時間で実施可能となり、広告主・メディア・ASPの運用効率が向上している。また、分析精度の向上によりアフィリエイトの貢献度が再評価され、予算配分の見直しにつながる可能性もある。
一方、AI要約機能の普及により検索結果からの流入が減少しており、SEOメディアを中心にトラフィック低下が生じている。今後はAIの活用が市場の機会とリスクの双方として作用するとみる。

●ASP売上への影響:現時点では限定的

主要ASP各社へのヒアリング結果によると、2024~2025年時点において、AIの進展がASPの売上に直接的かつ大幅なマイナス影響を及ぼしている状況は限定的である。AI Overviewsの導入等に伴い、オーガニック流入やクリック数の減少といったトラフィック面での変化は一部で確認されているものの、それがASP全体の売上減少に直結している事例は現時点では多くない。
その要因として、AI要約の引用元にアフィリエイトメディアが含まれることにより一定の成果が維持されている点や、影響が主としてSEOメディアに集中しており、SNSや動画等の他流入経路によって補完されている点が挙げられる。
一方、SEO依存度の高い一部メディアや特定ジャンルでは成果減少が見えつつあり、本格的な影響は中長期的に顕在化するとみている。

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アフィリエイト市場の将来展望

今後のアフィリエイト市場は、成長局面から成熟・再編局面へ移行しつつ、緩やかな成長率で推移すると見込まれる。現状では主要ASPの業績に成長率の鈍化傾向が見られるものの、今後は各社の事業戦略や注力領域の違いによって、業績面での差が拡大していくと当社では予測する。
今後、主要ASPにおいては、既存市場を巡る競争が一段と激化する中で、AIへの対応力や有力なメディアネットワークの構築が競争優位性を左右する重要なポイントになると当社では考える。
一方、EC利用率の上昇やEC化率の拡大を背景に、モール型アフィリエイトは引き続き堅調な成長を維持すると予測する。
これらの要因を踏まえると、アフィリエイト市場は過去のような年率10%を超える高成長は見込みにくいものの、中期的には年平均成長率(CAGR)約6%台の安定成長が続き、2029年度には市場規模が約5,883億円に達するものと予測する。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • アフィリエイトサービスの分類
  • 「ASP(代理店型)」のビジネスモデル
  • 「モール型」のビジネスモデル
  • 「独自型」のビジネスモデル
  • 「プラットフォーム型」のビジネスモデル
  • AI活用フェーズ別ASPの分類と取り組み例
  • アフィリエイト市場規模推移
  • 事業者セグメント別市場規模・シェア推移(2023~2025年度見込)
  • ASP事業者市場シェア(2024年度、2025年度見込)
  • アフィリエイト市場規模予測
  • 2025年以降の市場環境課におけるASP事業者の優位性マトリックス
  • 主要ASPの事業経緯/最近の取り組み一覧
  • 主要参入企業一覧(62社)
  • 主要ASPのサービス概要一覧
  • 主要ASPの業績動向一覧
  • 主要ASPの業種別構成比一覧
  • 広告主のニーズと取り組み一覧
  • アフィリエイトメディアのニーズと取り組み一覧
  • 主要ASPの注力分野一覧
  • 主要ASPのAIを活用した取り組み一覧
  • 主要ASPの事業戦略・今後の取り組み一覧
  • 主要ASPの課題一覧
  • 主要ASPの考える市場の見通し一覧
  • 主要ASPの「TikTok Shop」への対応状況と見解一覧
  • アフィリエイトを始めてからの年数
  • ひと月のアフィリエイト収入
  • ひと月アフィリエイト収入×一日にアフィリエイト運営に欠ける時間
  • ひと月のアフィリエイト収入×アフィリエイトを開始してからの年数
  • アフィリエイト収入の増減
  • 一番力を入れている広告主のジャンル(単一回答)
  • 二番目に力を入れている広告主のジャンル(単一回答)
  • 三番目に力を入れている広告主のジャンル(単一回答)
  • 今後新たに取組んでみたいジャンル(単一回答)
  • 利用しているASPの満足度
  • 現在実施している集客方法(複数回答)
  • 最も力を入れている集客方法(複数回答)
  • 現在利用しているSNS(複数回答)
  • 現在利用している広告媒体(複数回答)
  • 主要ポイントサイトの概要
  • ポイントサイト市場規模推移と予測(売上高ベース:2020~2029年度予測)
  • ポイントサイトにおける流通額推移と予測(2020~2029年度予測)
  • 主要ポイントサイト事業者の事業戦略一覧
  • 主要ポイントサイト事業者の会員数拡大に向けた取組み一覧
  • 主要ポイントサイト事業者の会員の利用促進に向けた取組み一覧
  • 主要ポイントサイト事業者のデータ分析・AI活用に関する取組み一覧
  • 主要ポイントサイト事業者の課題一覧
  • 主要ポイントサイト事業者の展望一覧
  • 主要ポイントサイト事業者の市場への見解一覧
  • 国内BtoC-EC市場規模の経年推移 2014~2024年(単位:億円)
  • 物販系分野のBtoC-EC市場規模およびEC化率推移
  • スマートフォン経由のEC市場規模の推移(物販系BtoC-EC)
  • インターネットを通じて注文をした世帯の割合の推移(2022~2025年)
  • 1世帯当たりのネットショッピングの月間支出額の推移(2022~2025年)
  • Amazonグローバルの売上高推移(2020~2024年度)
  • Amazon日本事業の売上高推移(2020~2024年)
  • 楽天 国内EC事業の売上収益の推移(2020~2024年)
  • 楽天 国内EC流通総額の推移(兆円)
  • LINEヤフーの「コマース事業」売上推移(2020~2024年度)
  • コマース事業の主なサービス・商品
  • LINEヤフーの「eコマース」取扱高の推移(2020~2024年度)
  • ショッピング取扱高推移(イシュアベース)
  • ショッピング取扱高予測(イシュアベース)
  • カード会社の業績及び実績
    • 営業収益
    • 経常利益
    • 当期純利益
    • 有効会員数
    • プレミアムカード会員数
    • カード取扱高(ショッピング)
    • カード取扱高(キャッシング)
    • ショッピングリボ・分割払い残高
    • キャッシング残高
  • 株式会社アドウェイズ(JANet/Smart-C/AppDriver)
  • 株式会社インタースペース(アクセストレード)
  • 株式会社キャナル(プレミアアフィリエイト)
  • GMO TECH株式会社(GMO SmaAD、GMO SmaAFFi)
  • 株式会社Skyfall(SKYFLAG)
  • バリューコマース株式会社(バリューコマース アフィリエイト)
  • 株式会社ファンコミュニケーションズ(A8.net)
  • 株式会社レントラックス(Rentracks)
  • 株式会社ロンバード(felmat)

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関連リンク

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アフィリエイト市場に関する調査を実施(2020年)

■アナリストオピニオン
AIの普及とアフィリエイトの再評価

■デイリーコラム
【アナリスト便り】「2026アフィリエイト市場の動向と展望」を発刊

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調査要綱

調査対象:アフィリエイトサービス事業者(ASP:アフィリエイトサービスプロバイダ)、業界団体等
調査期間:2025年11月~2026年1月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)ならびにアンケート調査、文献調査併用

※アフィリエイト市場とは:アフィリエイトとは、Webサイトやブログ、SNSなどに、ある企業サイトへの広告(リンク)を張り、閲覧者がそのリンクを経由して当該企業のサイトで会員登録したり商品を購入すると、Webサイトやブログ、SNSなどのサイトオーナーに成果(コンバージョン)が発生した時に、一定額の報酬が支払われるという広告手法を指す。
本調査におけるアフィリエイト市場とは、①各種広告主とサイトオーナーを仲介し、広告主から広告料・手数料を得て、サイトオーナーに報酬を支払うASP(代理店)型、②仮想ショッピングモール出店事業者から取り扱い商品の販促目的で広告料・手数料を得て、サイトオーナーに報酬を支払うモール型、③自社のショッピングサイトにある商品・コンテンツの販促目的で自社が広告主となり、サイトオーナーに報酬を支払う独自型、④アフィリエイトに必要なトラッキングシステムや分析ツールを提供し、報酬を得るプラットフォーム型を対象とした。
なお、国内アフィリエイト市場規模はアフィリエイト広告の成果報酬額、手数料、諸費用(初期費用、月額費用、オプション費用等)などを合算し、算出している。

<市場に含まれる商品・サービス>
各種のアフィリエイトサービス

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