矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2023.05.01

クレジットカード市場に関する調査を実施(2022年)

クレジットカード市場規模は2022年度以降も拡大基調。業務効率化の観点から法人カードの需要が高まっているほか、キャッシュレス決済もさらに浸透。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、クレジットカード市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。

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【図表:クレジットカード市場規模予測】

【図表:クレジットカード市場規模予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:クレジットカード会社各社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース、なお各社のアクワイアリング取扱高(加盟店における他社カードの取扱高)は含まない。
  • 注:2022年度見込値、2023年度予測値。

 

クレジットカード市場の概況

2021年度のクレジットカード市場規模(カード会社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース)は、約78兆円と拡大した。2021年度は行動制限が緩和され、車での移動や旅行、レジャーなどの外出頻度が増加してクレジットカード利用が回復したことに加え、インターネット通販における消費行動の拡大やコロナ禍において人との接触を回避する傾向にあったことから非接触決済の手段としてクレジットカードが利用されたことで、市場規模は堅調に拡大した。
​2022年度においても、クレジットカード市場規模は拡大基調を維持する見込みである。

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クレジットカード市場の注目トピック

■B2B決済の拡大
B2B(企業間)決済における法人カード利用に向けた取り組みが進んでいる。数年前は法人カード利用は出張等に伴う交通費や接待交際費での利用が主流であった。近年では、経費精算システムとクレジットカードの利用明細データを連動させることで、経費処理を行えることから業務効率化という観点で法人カード需要が高まっている。

​今後は、与信の高度化の進展やBPSP(Business Payment Solution Provider)のような新しい法人カードの活用が期待されているほか、与信が不要で貸倒リスクが無くなるというメリットを享受したい売主側(製品やサービスを提供する側)において、法人カードの利用を促進することが考えられることから、法人カード市場は大きく拡大していくとみる。

​※ Business Payment Solution Providerとは、加盟店契約会社と当該企業の間に立ち、カードの支払い代金の受領と当該企業への入金を代行する事業者を指す。

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クレジットカード市場の将来展望

2022年度以降もクレジットカード市場規模(カード会社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース)は拡大基調で推移し、2027年度には約144兆円に達すると予測する。 市場拡大の要因としては、引き続き、政府主導によるキャッシュレス推進施策が展開されることで、キャッシュレス化が普及していくことに加え、法人分野等の今までクレジットカードが利用されてこなかった領域での利用が拡大することから、市場規模は堅調に拡大するとみる。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • ショッピング取扱高推移(イシュアベース)
  • ショッピング取扱高シェア(イシュアベース:2021年度)
  • ショッピング取扱高シェア(イシュアベース:2020年度)
  • ショッピング取扱高予測(イシュアベース)
  • ショッピング取扱高予測(カード決済/モバイル決済別:2021年度~2027年度)
  • 営業収益
  • 経常利益
  • 当期純利益
  • 有効会員数
  • カード取扱高(ショッピング・キャッシング合計)
  • カード取扱高(ショッピング)
  • カード取扱高(キャッシング)
  • ショッピングリボ・分割払い残高
  • キャッシング残高
  • 通信キャリア系カード会社一覧
  • 通信キャリア系カード会社の業績動向
  • 通信キャリア系カード会社の基本戦略一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社の業績動向一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社の基本戦略一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社のアクワイアリングに関する事業方向性一覧
  • 主要信販会社一覧
  • 主要信販カード会社の事業動向一覧
  • 主要信販系カード会社のイシュイングに関する事業方向性
  • 主要信販系カード会社のアクワイアリングに関する事業方向性
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の業績動向一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の基本戦略一覧
  • 主要流通ケーカード会社(百貨店)一覧
  • 主要流通系カード会社(百貨店)の業績動向一覧
  • 主要流通系カード会社(百貨店)一覧
  • 自動車メーカー、交通系カード会社一覧
  • 自動車メーカー系カード会社の基本戦略一覧
  • 自動車メーカー系会社の基本戦略一覧
  • 法人カード市場規模推移と予測
  • 楽天カード
  • 三井住友カード
  • NTTドコモ
  • イオンフィナンシャルサービス
  • JCB
  • 三菱UFJニコス
  • クレディセゾン
  • トヨタファイナンス
  • PayPayカード
  • オリエントコーポレーション
  • ジャックス
  • UCS
  • ライフカード
  • ポケットカード
  • 東急カード
  • ゆめカード
  • ユーシーカード

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関連リンク

■レポートサマリー
EC決済サービス市場に関する調査を実施(2023年)
国内コード決済市場に関する調査を実施(2022年)
国内キャッシュレス決済市場に関する調査を実施(2021年)

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BNPLはクレジットカード市場にとって脅威となるか
存在感を増す携帯キャリア系のクレジットカード

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調査要綱

調査対象:主要クレジットカード発行会社等
調査期間:2022年7月~11月
調査方法: 当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用

※クレジットカード市場とは:本調査におけるクレジットカード市場とは、国内のクレジットカード会員が国内外の店舗やオンラインショップ等におけるクレジットカードを利用したショッピングを対象とし、市場規模はクレジットカード会社各社が自社発行したクレジットカードのショッピング取扱高(利用額)ベースで算出している。なお、各社のアクワイアリング取扱高(加盟店における他社カードの取扱高)は含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>
クレジットカード、法人カード、電子マネー、コンタクトレス決済

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高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主任研究員
数多くの取材を通して得ることの出来た「生の情報」を元に、お客様が抱えている問題にしっかり耳を傾け、もっとも効果的な解決方法を発見できる調査を提案することをモットーとしています。

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