矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2024.02.02

クレジットカード市場に関する調査を実施(2023年)

クレジットカード市場規模は拡大基調で推移し、2028年度には約158兆円を予測。金融サービスや共通ポイント等キャッシュレス決済分野との連携が加速する可能性も。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、クレジットカード市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。

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【図表:クレジットカード市場規模予測】

【図表:クレジットカード市場規模予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:クレジットカード会社各社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース。なお各社のアクワイアリング取扱高(加盟店における他社カードの取扱高)は含まない。
  • 注:2023年度見込値、2024年度予測値。

 

クレジットカード市場の概況

2022年度のクレジットカード市場規模(カード会社の自社発行カードのショッピング取扱高ベース)は、約89兆円まで拡大した。

コロナ禍の行動制限の解除により低下していた旅行、外食、レジャーのほか、ETCやガソリン等でのクレジットカードの利用頻度が回復した事などにより、クレジットカード市場規模は拡大した。

2023年度も拡大基調で推移する見込みではあるが、物価上昇など外部環境の変化がクレジットカード発行会社の業績にどのような影響を与えるか、注視する必要がある。

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クレジットカード市場の注目トピック

■金融サービスとの連携
近年、クレジットカード発行会社では証券会社や保険会社との連携強化が進んでいる。クレジットカード発行会社が保有する個人IDを活用し、銀行と連携して利用拡大を図る取り組みは、これまで主に銀行系のカード会社を中心に進められてきた。証券会社や保険会社との連携強化が進む背景には、カード利用者が提携企業のサービスを利用することでポイント付与率がアップするといった商品設計を通して、金融サービス間の相互送客効果の向上を目的としていることが挙げられる。決済を起点として、銀行、証券、保険の各商品・サービス間において顧客の商品購入・検討時に関連商品を提案するなどクロスセルによる事業強化を図る取り組みが進んでいる。

また、共通ポイントとの連携を強化する取り組みも進んでおり、キャッシュレス決済周辺分野との連携が加速する可能性がある。

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クレジットカード市場の将来展望

クレジットカード市場規模は拡大基調で推移し、2028年度には約158兆円に達すると予測する。

市場拡大の要因としては、不動産や冠婚葬祭領域など、今までクレジットカードが利用されてこなかった領域での利用拡大や、日常生活における消費全般でのキャッシュレス決済の利用の浸透が期待できる事が挙げられる。クレジットカードの個人IDを軸とした様々なマーケティング施策が展開されており、様々な事業を通して安定した顧客基盤を有するクレジットカード発行会社においては、クレジットカードと紐づいた個人IDを獲得する事が、事業展開を図る上で必要不可欠となる。カード利用者のカードの内、利用頻度が高いメインカードとされるための取り組みや、セカンドカードとされるための取り組みも重要になっていくとみる。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • クレジットカード不正被害額推移
  • ショッピング取扱高推移(イシュアベース:2018年度~2023年度見込み)
  • ショッピング取扱高シェア(イシュアベース:2019年度~2022年度)
  • カード発行会社の業績推移
    • 主要21社の営業収益
    • 主要19社の業績推移
  • ショッピング取扱高予測(イシュアベース:2022年度~2028年度予測)
  • ショッピング取扱高予測(カード決済/モバイル決済別:2021年度~2028年度予測)
  • 営業収益(2019年度~2023年度見込み)
  • 経常利益(2019年度~2023年度見込み)
  • 当期純利益(2019年度~2023年度見込み)
  • 有効会員数(2019年度~2023年度見込み)
  • カード取扱高(ショッピング:2019年度~2023年度見込み)
  • カード取扱高(キャッシング:2019年度~2023年度見込み)
  • ショッピングリボ・分割払い残高(2019年度~2023年度見込み)
  • キャッシング残高(2019年度~2023年度見込み)
  • 通信キャリア、IT系カード会社一覧
  • 通信キャリア系カード会社の業績傾向
  • 通信キャリア系カード会社の基本戦略一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社の業績動向一覧
  • 主要銀行系、独立系カード会社のイシュイングに関する事業方向性
  • 主要銀行系、独立系カード会社のアクワイアリングに関する事業方向性一覧
  • 主要信販会社一覧
  • 主要信販カード会社の業績動向一覧
  • 主要信販系カード会社のイシュイングに関する事業方向性
  • 主要信販系カード会社のアクワイアリングに関する事業方向性
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の業績動向一覧
  • 主要流通系カード会社(GMS、スーパー、コンビニ)の基本戦略一覧
  • 主要流通系カード会社(百貨店)一覧
  • 主要流通系カード会社(百貨店)の業績動向一覧
  • 主要流通系カード会社(百貨店)の戦略一覧
  • 自動車メーカー、交通系カード会社一覧
  • 自動車メーカー系会社の基本戦略一覧
  • 自動車メーカー系カード会社の基本戦略一覧
  • 法人カード市場規模推移と予測(2021年度~2030年度予測)
  • BPSP市場規模予測(2022年度~2028年度予測)
  • 楽天カード
  • 三井住友カード
  • NTTドコモ
  • イオンフィナンシャルサービス
  • JCB
  • 三菱UFJニコス
  • クレディセゾン
  • PayPayカード
  • トヨタファイナンス
  • オリエントコーポレーション
  • ジャックス
  • UCS
  • ライフカード
  • ポケットカード
  • 東急カード
  • ゆめカード
  • ユーシーカード

 

<主たる調査項目>
■企業概要

  • 会社概要
  • 業績
  • 発行カード種類
  • カード事業実績
  • カード取扱高
  • 営業資産残高
  • カード会員数
  • プレミアムカードの有効会員数
  • インターネットサービスの登録会員数
  • 貸倒引当金の状況
  • 利息返還損失引当金の状況
  • ポイント引当金の状況
  • 個人カード会員属性
  • カード事業における営業収入比率
  • 概況・特徴
  • 事業戦略
  • 業績動向
■イシュア事業強化に向けた取組み  
  • 新規顧客獲得、利用促進に向けた取組
    • ターゲット顧客
    • カード募集方法・拠点拡大に向けた取組み
    • コミュニケーションツール一覧
  • インターネットを利用した取組み
  • ショッピングリボ・分割払いへの取組み
  • スマートフォンを利用した非接触 IC 型
    • 決済サービス(NFC)への取組み
  • キャッシング強化に向けた取組み
  • 自社カードの状況
  • 提携カードへの取組み
  • 法人カードへの取り組み
■アクワイアリング強化へ向けた取組み  
  • 加盟店への送客等への取組み
■法人カードに関する取組み
■情報システム投資とプロセシング事業強化に向けた取組み  
  • 情報システムの委託・受託状況
  • 情報システムへの投資動向
  • 与信・不正検知対応
    • 初期与信
    • 途上与信
    • 不正使用リスク
    • 延滞債権管理
■課題と展望

 

※企業により掲載内容は異なります

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関連リンク

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国内コード決済市場に関する調査を実施(2022年)
国内キャッシュレス決済市場に関する調査を実施(2021年)

■アナリストオピニオン
日本における金融教育の在り方とは
BNPLはクレジットカード市場にとって脅威となるか
存在感を増す携帯キャリア系のクレジットカード

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調査要綱

調査対象:主要クレジットカード発行会社等
調査期間:2023年5月~11月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話によるヒアリング、郵送アンケート調査ならびに文献調査併用

※クレジットカード市場とは:本調査におけるクレジットカード市場とは、国内のクレジットカード会員が国内外の店舗やオンラインショップ等におけるクレジットカードを利用したショッピングを対象とし、市場規模はクレジットカード会社各社が自社発行したクレジットカードのショッピング取扱高(利用額)ベースで算出している。なお、各社のアクワイアリング取扱高(加盟店における他社カードの取扱高)は含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>
クレジットカード、法人カード、電子マネー、タッチ決済、コンタクトレス決済

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高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主任研究員
数多くの取材を通して得ることの出来た「生の情報」を元に、お客様が抱えている問題にしっかり耳を傾け、もっとも効果的な解決方法を発見できる調査を提案することをモットーとしています。

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