矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2023.02.24

国内移動体通信サービス・端末市場に関する調査を実施(2022年)

国内の移動体通信サービス・端末市場は格安スマホが主戦場。3Gの停波が始まる中、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行がさらに進んだ。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内の移動体通信サービス・端末市場を調査し、2030年度までの予測値を公表する。

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【図表:国内移動体通信サービス累計契約数・5Gサービス累計契約数予測】

【図表:国内移動体通信サービス累計契約数・5Gサービス累計契約数予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:各年度末の類型契約数ベース。
  • 注:5Gサービス累計契約数は国内移動体通信サービス累計契約数の内数。
  • 注:2022年度見込値、2023年度以降は予測値。

【図表:国内移動体通信端末カテゴリ別出荷台数予測】

【図表:国内移動体通信端末カテゴリ別出荷台数予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:メーカー出荷台数ベース。
  • 注:国内市場のスマートフォン(5Gを含む)、フィーチャーフォン、タブレット(セルラー機能搭載)、モバイルデータ通信端末(Wi-Fiルーター等)、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートバンド、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等でセルラー機能搭載)を対象とする。
  • 注:2022年度見込値、2023年度以降予測値。

 

国内移動体通信サービス・端末市場の概況

国内携帯電話サービスは広く普及し、社会インフラとしての地位を確立させている。携帯電話サービス全体では第四世代(4G)規格によるLTE規格が広く普及する中、高速・大容量・安定したサービスを謳う第五世代(5G)規格への移行が進んでいる。同時に第三世代(3G)の停波が始まる中、「格安スマホ」サービスの導入が相次いだことでフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行が更に進んだ。SNSやスマートフォン決済、サブスクリプションによる音楽・動画配信サービスなどは日常生活に根付いており、今後マイナンバーカードとの連携が進むとスマートフォンの重要性は更に増すことになる。

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国内移動体通信サービス・端末市場の注目トピック

■国内移動体通信端末市場動向
2022年度(2023年3月期)における国内移動体通信端末の出荷台数は3,889万5,000台が見込まれ、カテゴリー別ではスマートフォン3,149万台、タブレット(セルラー機能搭載)223万台、データ通信端末(Wi-Fiルーター等)118万台、フィーチャーフォン195万台、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートバンド、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等でセルラー機能搭載)204万5,000台の見込みである。

コロナ禍における需要増による反動減や円高による価格の上昇に伴い、特にスマートフォンの出荷台数の減少が見込まれる。中期的にも円高による価格上昇や需要の頭打ちを背景にスマートフォンの出荷台数は大幅な増加は期待できない。一方、ウェアラブルデバイスの中でもスマートウォッチは健康志向の高まりと参入メーカーの増加を背景に更なる出荷台数の増加を予測する。

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国内移動体通信サービス・端末市場の将来展望

2022年度(2023年3月期)の国内移動体通信サービスの累計契約数は2億787万8,600契約で、このうち5Gサービス累計契約数は7,450万契約を見込む。エリア展開が進むのと同時にSA(スタンドアローン)サービスの導入が始まり、5Gのメリットを生かせる高速・大容量・低遅延の特徴を生かしたサービスの増加が期待される。また、5Gスマートフォンについては、普及価格帯製品での5Gサービス対応も進み、買い替えに合わせて5Gサービス対応のデータ無制限プランへの加入が見込まれる。

2023年度について、2024年1月にソフトバンクが3Gサービスを終了させたことから、移行に向けた代替需要で市場が活性化する見通しである。中期的には2026年3月のNTTドコモの3Gサービス停波まで代替需要は期待できる。5Gサービスについても2026年度以降は第5.5世代(5G-Advanced)にあたる「5G Evolution」の導入も期待できるとともに、5G本来の高速・大容量・低遅延の特徴を生かしたサービスの本格的な導入も予測される。特にIoT分野が想定され、なかでも自動車向けコネクテッドサービスやメタバースの活用に向けた取り組みが期待される。2030年度(2031年3月期)の国内移動体通信サービスの累計契約数は2億6,242万8,600契約で、このうち5Gサービス累計契約数は2億5,442万8,600契約を予測する。

※SA(スタンドアローン)サービスとは4Gの設備を転用したNSA(ノンスタンドアローン)とは異なり、5G専用の設備(基地局、コアネットワーク)を構築して運用するサービスで、5Gの特徴である「高速大容量通信」「高信頼低遅延」「多数同時接続通信」に対応できる点がメリットである。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 国内移動体通信サービス大手4社 契約数実績/予測
  • 2021年度 国内携帯電話大手4社 契約数シェア
  • サブブランド契約数実績・予測
  • 新料金プラン契約数実績・予測
  • 国内移動体通信サービス 2030年予測
  • 国内移動体通信サービス 契約純増数実績/予測
  • 国内MVNO サービス契約数実績/予測
  • MVNO(SIMカード+通信モジュール)契約数 実績/予測
  • MVNO(SIMカード)契約数 実績/予測
  • MVNO(SIMカード・L3)事業者別契約数 実績/予測
  • 202年度 MVNO契約数見込シェア
  • MVNO(通信モジュール)事業者別契約数 実績/予測
  • 参考:NTTドコモ回線 MVNO事業者(2022年9月現在)
  • 参考:KDDI回線 MVNO事業者(2022年9月現在)
  • 参考:ソフトバンク回線 MVNO事業者(2022年9月現在)
  • 国内携帯電話端末 カテゴリ別出荷台数実績・予測
  • 国内携帯電話端末 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2022年度 国内携帯電話端末 ※出荷台数見込シェア
  • 国内携帯電話端末市場 通信事業者別調達台数実績・予測
  • NTTドコモ カテゴリ別調達台数実績/予測
  • NTTドコモ メーカー別調達台数実績/予測
  • KDDI カテゴリ別調達台数実績/予測
  • KDDI メーカー別調達台数実績/予測
  • ソフトバンク カテゴリ別調達台数実績/予測
  • ソフトバンク メーカー別調達台数実績/予測
  • 楽天モバイル カテゴリ別調達台数実績/予測
  • 楽天モバイル メーカー別調達台数実績/予測
  • 国内スマートフォン メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2022年度 国内スマートフォン出荷台数見込シェア
  • 国内SIMフリースマートフォンメーカー別出荷台数実績・予測
  • 2022年度 国内SIMフリースマートフォンメーカー別出荷台数見込シェア
  • セルラー搭載タブレット メーカー別出荷台数実績・予測
  • モバイルデータ通信端末 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 国内 スマートウォッチ メーカー別出荷台数実績・予測
  • 2022年度 国内 スマートウォッチ出荷台数見込シェア
  • 国内 中古携帯電話 メーカー別出荷台数実績・予測
  • 国内 移動体通信端末市場 2030年予測
  • 国内 スマートフォン市場 2030年メーカーシェア予測
  • 移動体通信システムの変遷
  • 5Gの定義
  • 5Gロードマップ(5GNR導入スケジュール)
  • 5G(第5世代移動体通信システム)におけるシステム要求
  • 5G(第5世代移動体通信システム)における基本スペック
  • 5Gで活用される周波数帯
  • 4Gと5Gを併用したシステム構成
  • 3GPPにおけるワーキンググループ構成
  • 3GPPにおける標準化作業
  • 3GPP「Release 17」ロードマップ
  • 5G Release18 策定スケジュール
  • 5G Release18 検討内容
  • Beyond 5G の概要
  • Beyond 5G のネットワークアーキテクチャ(方向性)
  • デジタル田園都市国家インフラ整備計画
  • Beyond 5G が実現する2030年代の社会像
  • Beyond 5G ユースケース
  • Beyond 5G 研究開発における課題
  • 国内通信事業者 基地局採用動向
  • 国内通信事業者 設備投資金額予測
  • 国内通信事業者 5G基地局投資予測
  • NTTドコモ 基地局ベンダー別投資予測
  • KDDI 基地局ベンダー別投資予測
  • ソフトバンク 基地局ベンダー別投資予測
  • 楽天モバイル 基地局ベンダー別投資予測
  • 国内通信事業者 5G基地局数実績/予測
  • 国内5G(第5世代移動体通信サービス)契約数予測
  • NTTドコモ サービス契約数/5G契約数予測
  • KDDI サービス契約数/5G契約数予測
  • ソフトバンク サービス契約数/5G契約数予測
  • 楽天モバイル サービス契約数/5G契約数予測
  • 国内世代別契約数実績/予測
  • 国内5G・5.5G契約純増数予測
  • ローカル5G(local5G)概要
  • ローカル5G 主な利用場所
  • ローカル5G 周波数と導入スケジュール
  • ローカル5G 導入スケジュール
  • ローカル5G 導入ガイドライン
  • ローカル5G 参入企業(2022年9月現在)
  • ICTインフラ地域展開マスタープランとロードマップ
  • ローカル5Gの周波数帯拡充
  • ローカル5Gカテゴリ別参入企業(2022年9月現在)
  • スマートフォン向けSoC主要メーカー製品リスト
  • QUALCOMM スマートフォン向け SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • QUALCOMM PC向け SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • QUALCOMM ウェアラブル機器向け SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • QUALCOMM XR機器向け SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • MediaTek SoC製品一覧(2020年12月現在)
  • SAMSUNG SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • Apple SoC製品一覧(2022年10月現在)
  • 主要一次代理店一覧
  • 大手通信事業者4社の端末補償サービス
  • 携帯電話・スマートフォン ワランティ(延長保証)サービス市場規模
  • 移動体通信端末(スマートフォン、フィーチャーフォン他)ワランティ(延長保証)サービス算出

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関連リンク

■レポートサマリー
国内5Gサービス市場の動向調査を実施(2020年)
世界の携帯電話契約サービス数・スマートフォン出荷台数調査を実施(2023年)
世界の携帯電話サービス契約数・スマートフォン出荷台数調査を実施(2022年)

■アナリストオピニオン
5G導入を目前に控える国内市場と相次いで参入する中国メーカーの見通し
仮想通信事業者(MVNO)が更なる成長を遂げるには?

■同カテゴリー
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[通信機器]カテゴリ コンテンツ一覧
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調査要綱

調査対象:国内動体通信事業者、端末メーカー、部品メーカー、販売代理店等
調査期間:2022年7月~10月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、セミナー取材、ならびに文献調査併用

※国内移動体通信サービス・端末市場とは:本調査における移動体通信サービスとは、移動体通信事業者(Mobile Network Operator)が提供する①音声通話、②データ通信サービスの総称を指す。現在は第四世代(4G)規格によるLTE規格のサービスが主流である。2020年4月より国内市場においても第五世代(5G)規格の商用サービスが開始された。 また国内移動体通信端末市場について、スマートフォン(5Gを含む)、フィーチャーフォン、タブレット(セルラー機能搭載)、モバイルデータ通信端末(Wi-Fiルーター等)、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートバンド、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)等でセルラー機能搭載)を対象とし、メーカー出荷台数ベースで算出した。なお、国内移動体通信サービス累計契約数、国内移動体通信端末カテゴリ別出荷台数はいずれも年度(4~3月)ベースとしている。

<市場に含まれる商品・サービス>
移動体通信サービス(音声通話、データ通信)、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートバンド、HMD等)

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