矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.11.22

【リレーコラム:一番記憶に残っているIT】私にとって、Lotus Dominoは生き物だった③

矢野経済研究所ICT・金融ユニットでは、研究員が日々ICT関連分野の調査/研究をしています。そんな研究員たちの、「一番記憶に残っているIT(IT技術/ツール/ウェブサイトなど)」は、一体何でしょう?リレーコラム形式でICT・金融ユニットのメンバーが順に綴っていきます。第7回目の執筆者は、昨今話題となったワークスタイル変革ソリューションなどを研究する加藤です。

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そして時が流れ私は転職し、今は業界調査の仕事に就いている。情報収集の手段の一つとして取材は重要だ。参入事業者の元を訪れヒアリングし、その個社と業界の実態を明らかにすること。取材前には必ず予習する。取材先企業のWebサイトやカタログ、プレスリリース、有価証券報告書、決算説明会資料、各種媒体に掲載されるインタビュー記事や寄稿文。それらを見ながら、ヒアリング予定の取材項目を一つ一つ予習する。まるで、丹念にnames.nsfとlog.nsfを調べるように。心の中で呟く。「もしもし、あなたはどんな会社ですか」。

「会社は生き物だ」。そう最初に発言したのは誰だったか。ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏、オムロン創業者の立石一真氏の発言には同種の一節が伺える。会社は生き物であり、独自の理念や特徴がある。一見変わらないように見えて、実はその細胞は日々生まれ変わっては入れ替わり続けている。その多面性と複雑性は、訪問前の予習ですら一筋縄ではいかない。取材当日、緊張と期待をもって取材先に向かう。現地では必ずと言っていいほど、予想外で新鮮な話が聞ける。多くの場合、ワクワクした気持ちと高揚感に溢れて帰路につく。

前職と決定的に違うのは、再会できる可能性が高い点かもしれない。その業界が引き続き来年も盛り上がる、あるいは頑張ってレポート品質を高めて売上実績を出す。そうすれば来年も同じテーマのレポートを発刊できる。また取材先に行ってあの人の話を聞きたい、来年はもっと広く深い知見をもって取材できる自分になっていたい。そんな思いが、私を動かしている。(加藤佳奈)

○本コラムのシリーズ①はこちらよりご覧いただけます

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