矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.11.21

【リレーコラム:一番記憶に残っているIT】私にとって、Lotus Dominoは生き物だった②

矢野経済研究所ICT・金融ユニットでは、研究員が日々ICT関連分野の調査/研究をしています。そんな研究員たちの、「一番記憶に残っているIT(IT技術/ツール/ウェブサイトなど)」は、一体何でしょう?リレーコラム形式でICT・金融ユニットのメンバーが順に綴っていきます。第7回目の執筆者は、昨今話題となったワークスタイル変革ソリューションなどを研究する加藤です。

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サーバー移行の本番日は最も緊張する。予期せぬ問題が発生することもある。ネットワークの不調は、プログラム開発と違ってデバッグができないから、問題の発生個所や原因は自力で究明するしかない。本番日の作業手順は分刻みのスケジュールが立てられており、予実差異を含め、発生事象の全てをクライアントに報告しなければならない。予め設けたバッファ時間には限りがある。時間が足りない。

焦りながら一つ一つ、考えられるポイントを潰し込んでゆく。Dominoではなく、その外側のWindowsサーバーの機嫌が悪い時もある。まさに、サーバーは生き物だった。一筋縄ではいかない。怒り続けるサーバーをなだめすかせて応急処置的にバッチファイルを作り、その場はなんとか凌ぐ。「後でちゃんと治すからね」。

勿論、大人しく機嫌よく移行されてくれるサーバーが殆どだ。「お疲れ様でした、新しい住まいはここです」。移行作業も終わり残作業も片付き、プロジェクト終了時、やや寂しさを感じる。もう彼らに会うことはない。故に、同じクライアントの運用案件や追加移行案件で再会する時は、言いようもない懐かしさを覚える。(加藤佳奈)

○本コラムのシリーズ①はこちらよりご覧いただけます

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