矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2026.09.11

電子マネー/コード決済市場に関する調査を実施(2026年)

電子マネー/コード決済市場は拡大傾向にあり、2030年度は約63兆円規模に成長。スマートフォンでの利用増加によってカード型利用の割合は低下していく。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、電子マネー/コード決済市場を調査し、企業動向、将来展望を明らかにした。

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【図表:電子マネー/コード決済市場規模推移と予測】

【グラフ:電子マネー/コード決済市場規模推移と予測】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:プリペイド決済サービスのうち、コード決済、非接触IC型電子マネー、独自Pay、POSA型プリペイドカード、ネットワーク型電子マネーの各決済手段における決済額ベースで算出。
  • 注:2026年度は見込値、2027年度以降は予測値。

 

電子マネー/コード決済市場の概況

2025年度の電子マネー/コード決済市場規模は、38兆3,156億9,400万円(前期比113.3%)と推計した。

国内の電子マネー/コード決済市場は、政府によるキャッシュレス化の推進などを背景に拡大し、中でもコード決済は、加盟店・利用者の増加に加え、オンライン決済への展開などにより市場を牽引している。独自Payは、小売・飲食店事業者が自社ブランドの顧客向けに発行するハウス型プリペイドカードのことで、顧客との継続的な関係構築や販促に用いられ、地域通貨や電子商品券などにも用途が広がっている。非接触IC型電子マネーは成長が鈍化しているものの、決済の速さやリーダーにかざすだけといった操作の簡便さから底堅い需要を維持している。

また、他の決済手段においてもスマートフォンアプリへの対応や銀行口座・クレジットカードを利用した入金方法の多様化などが進み、利用拡大へとつながっている。

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電子マネー/コード決済市場の注目トピック

■電子マネーからコード決済へのシフトが進展
非接触IC型電子マネーを展開する事業者の間では、従来のタッチ決済にコード決済を組み合わせ、利用シーンの拡大や機能拡張に取り組む動きがみられる。具体的には、コード決済と非接触IC型電子マネーの残高を相互に移行できる仕組みの整備などが進められている。非接触IC型電子マネーとコード決済の二つを同一のアプリやサービス基盤上で連携させ、相互補完的に活用することで、利用者の利便性も高まっている。

今後非接触IC型電子マネーは、スマートフォンでの決済利用が増えるにつれ、カード型媒体による利用の割合は低下していくものとみる。一方で、迅速な処理性能、既存の加盟店基盤などを強みとして、引き続き交通利用や日常的な少額決済を中心に一定の需要を維持するとみる。

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電子マネー/コード決済市場の将来展望

2030年度の電子マネー/コード決済市場規模は、63兆1,387億7,800万円と予測する。
オンライン決済など、これまでキャッシュレス決済が十分に浸透してこなかった領域での利用も進み、市場の拡大を後押しするとみる。決済額については、コード決済が市場を牽引する一方、非接触IC型電子マネーや独自Payなど、その他の決済手段も、利便性や顧客囲い込みなどの面でそれぞれ固有の強みを持ち、底堅い需要を維持すると考える。各決済手段が併存しながら、市場全体として拡大基調が続く見通しである。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • 市場規模推移(2023~2026年度見込)
  • 市場予測(2025~2030年度予測)
  • 主要コード決済サービスの提供事業者・提供開始時期
  • 主要コード決済サービスのチャージ・支払方法
  • コード決済市場規模推移(取扱高ベース:2021年度~2026年度見込)
  • コード決済市場規模推移(オフ/オンライン内訳:2023年度~2026年度見込)
  • 主要コード決済サービスの取扱高推移(2023年度~2026年度見込)
  • 主要コード決済サービスのシェア(2025年度)
  • 主要コード決済事業者の売上高推移
  • 主要コード決済事業者の営業利益推移
  • 主要コード決済サービスの会員数推移
  • 主要コード決済サービスの利用可能箇所数推移
  • 主要コード決済サービスの加盟店手数料
  • 主要コード決済事業者のビジネスモデル
  • 主要コード決済事業者の事業戦略
  • 主要コード決済事業者のユーザーの利用拡大に向けた取組み
  • 主要コード決済事業者の加盟店向けサービスに関する取組み
  • 主要コード決済事業者のアプリの機能拡充に関する取組み
  • 主要コード決済事業者の他事業者との連携に関する取組み
  • 主要コード決済事業者のAI活用に関する取組み・見解
  • 主要コード決済事業者の新技術領域に関する取組み・見解
  • 主要コード決済事業者の不正利用対策に関する取組み
  • 主要コード決済事業者の課題
  • 主要コード決済事業者の展望
  • コード決済市場予測(取扱高ベース:2025年度~203年度予測)
  • コード決済市場予測(オフ/オンライン内訳:2025年度~2030年度予測)
  • 給与デジタル払い導入に必要な事前準備
  • 給与デジタル払いを利用した支払スキーム
  • 指定資金移動業者およびサービス提供状況一覧
  • 給与デジタル払いの取扱金額と口座件数推移
  • 給与デジタル払い(取扱高ベース)の市場規模推移と市場予測(2025~2035年度)
  • 給与デジタル払い(入金金額ベース)の市場予測(2025~2030年度)
  • 非接触IC型電子マネー市場規模推移(2023~2026年度見込み)
  • 非接触型電子マネーの取扱高シェア(2025年度)
  • 主要事業者の事業方針
  • 主要事業者の事業強化に向けた取り組み
  • 主要事業者の加盟店拡大に向けた取り組み
  • 主要事業者の利用促進に向けた取り組み
  • 主要事業者の課題
  • 主要事業者の展望
  • 非接触IC型電子マネーの市場予測(2025~2030年度予測)
  • 非接触IC型電子マネー市場規模予測(事業者別:2025~2030年度予測)
  • 独自Pay主要発行企業一覧(2015年度以降)
  • 独自Pay市場規模推移(2023~2026年度見込)
  • 独自Pay導入支援事業者の戦略
  • 独自Pay導入支援事業者の実績
  • 独自Pay導入支援事業者の動向
  • 独自Pay導入支援事業者が取り組む自治体向けサービス
  • 独自Pay導入支援事業者の取組み概要
  • 独自Pay導入支援事業者のマーケティング・運用支援
  • 独自Pay導入支援事業者のチャージチャネルに関する動向
  • 独自Pay導入支援事業者のAI活用
  • 独自Pay導入支援事業者の課題
  • 独自Pay導入支援事業者の展望
  • 独自Pay市場規模予測(2025~2030年度予測)
  • ギフトカードモール市場規模推移(2023~2026年度見込)
  • ギフトカードモール市場規模予測(2025~2030年度)
  • 主要ネットワーク型電子マネー発行事業者一覧
  • ネットワーク型電子マネーの基本構造
  • ネットワーク型電子マネーの収益モデル
  • 主要事業者の決済・チャージ基盤の拡充に向けた取り組み
  • 主要事業者の実施するキャンペーン
  • ネットワーク型電子マネーの市場規模推移(2023~2026年度見込)
  • ネットワーク型電子マネーの市場規模予測(2025~2030年度)
  • マルチコード決済サービスの全体像
  • 主要マルチコード決済サービスの概要
  • マルチコード決済処理金額推移(2021年度~226年度見込)
  • 主要事業者5社の売上高推移(2021年度~2026年度見込)
  • 主要マルチコード決済サービス事業者のビジネスモデル
  • 主要マルチコード決済サービス事業者の事業戦略
  • 主要マルチコード決済サービス事業者の事業実績(2025年度)
  • 主要マルチコード決済サービス事業者の重点領域
    • オンライン領域
    • 地域ペイ
    • 交通機関
  • 主要マルチコード決済サービス事業者のパートナー連携
  • 主要マルチコード決済事業者の海外決済事業者との連携状況
  • 主要マルチコード決済サービス事業者のAI活用
  • 主要マルチコード決済サービス事業者のステーブルコインの見解
  • 主要マルチコード決済サービス事業者の課題
  • 主要マルチコード決済サービス事業者の展望
  • 主要マルチ決済サービス事業者のビジネスモデル
  • 主要マルチ決済サービス事業者の戦略
  • 主要マルチ決済サービス事業者の業績
  • 主要マルチ決済サービス事業者の取組み
  • 主要マルチ決済サービス事業者の取組み
  • 主要マルチ決済サービス事業者の課題
  • 主要マルチ決済サービス事業者の展望
  • PayPay
  • 楽天ペイメント
  • NTTドコモ・フィナンシャルグループ
  • auフィナンシャルサービス
  • 東日本旅客鉄道
  • イオンフィナンシャルサービス
  • 富士通
  • バリューデザイン
  • ビットキャッシュ
  • キャナルペイメントサービス
  • インコム・ジャパン
  • ネットスターズ
  • GMOフィナンシャルゲート
  • トランザクション・メディア・ネットワークス

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関連リンク

■レポートサマリー
コード決済市場に関する調査を実施(2025年)

■デイリーコラム
【発刊裏話】「2026年版 電子マネー/コード決済市場の実態と展望」
【アナリスト便り】「2026年版 電子マネー/コード決済市場の実態と展望」を発刊

■同カテゴリー
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調査要綱

調査対象:国内のプリペイド決済事業者および関連事業者
調査期間:2026年3月~7月
調査方法:当社専門研究員による面接取材、ならびに文献調査なども併用

※電子マネー/コード決済市場とは:プリペイド決済サービスのうち、コード決済、非接触IC型電子マネー、独自Pay、POSA型プリペイドカード、ネットワーク型電子マネーを対象とし、各決済手段における決済額ベースで市場規模を算出した。

<市場に含まれる商品・サービス>
コード決済、非接触IC型電子マネー、独自Pay、POSA型プリペイドカード、ネットワーク型電子マネー

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高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主席研究員
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