レポートサマリー
2023.07.06
XR(VR/AR/MR)対応HMD・スマートグラス市場に関する調査を実施(2023年)
XR機器(HMD・スマートグラス)は2023年下期より米国大手企業から新製品が相次いで導入される予定。新世代XR機器の発表に市場拡大が期待される。
株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内外のXR(VR/AR/MR)及び360°動画市場を調査し、地域別世界市場、XR機器の製品別出荷状況などXR・360°動画市場の将来展望を明らかにした。ここでは、XR(VR/AR/MR)対応のHMDとスマートグラスの国内出荷台数予測を公表する。
【図表:国内XR機器(HMD・スマートグラス)出荷台数推移・予測】
- 矢野経済研究所調べ
- 注:メーカー出荷台数ベース
- 注:2023年見込値、2024年以降予測値
2022年のXR(VR/AR/MR)対応のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)とスマートグラスの国内出荷台数は合計で38万台であった。コロナ禍における人材不足などの影響で製造業、建設・建築業、医療分野などで教育や研修、実務トレーニングのアプリケーション(コンテンツ)需要が増加したことから、XR機器(HMD・スマートグラス)も好調であった。
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■新世代XR機器の発表
これまでのXR機器(HMD・スマートグラス)は市場拡大を主導するまでには至らなかったが、2023年下期から2024年に掛けて米国大手企業から期待のかかる新製品が相次いで導入される予定である。
これらの新製品は従来品と比較し大幅な性能向上はもとより、小型化、軽量化され、MR(Mixed Reality;複合現実)にも対応するものや、高価ではあるものの、最新の半導体やディスプレイを搭載し、様々なコンテンツの再生に対応し、モバイル端末等の関連機器との連携を図るものなど、いずれも消費者への訴求力が高い製品とみる。こうしたXR機器の導入により、開発事業者によるアプリケーション開発が活発化する可能性が高く、国内のXR(VR/AR/MR)市場の本格的な立ち上がりに向けた環境整備が急速に進むことが期待される。
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2023年のXR(VR/AR/MR)対応のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)とスマートグラスの国内出荷台数は合計で49万6,000台を見込む。
2023年は新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行により行動制限がなくなることから、更なる需要拡大を見込む。企業向けでは製造業、建設・建築業、医療、サービス業などで教育・研修アプリケーション(コンテンツ)の更なる利用が拡大するとみる。また旅行・観光、イベント関連での需要があると考える。消費者向けではVRゲーム、動画配信を中心に需要拡大が続き、テーマパークなどでの導入が拡大されるとみる。
今後はXRとの親和性の高いメタバース(インターネット上に構築された3次元の仮想空間)に関心が高まるとみられ、XR市場拡大の一因になることが期待される。
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- XR(VR/AR/MR/SR)の定義
- VR・AR・MR市場これまでの流れ
- VRが注目される背景
- XR市場の見通し
- メタバースイメージ
- メタバース以前から存在する仮想空間上のサービス
- メタバースとセカンドライフの相違点
- VRとメタバースの相違点
- ハードウエア毎のVR利用環境比較
- メタバースにおけるビジネス領域
- 国内メタバース市場規模
- QUALCOMM XR対応 SoC製品
- Qualcommの取り組み
- 主なVRヘッドセット(HMD)の製品カテゴリ
- 主なVRヘッドセット(HMD)の参入状況
- 年次別HMD製品数
- HMDカテゴリ別製品数
- HMD価格帯別出荷台数
- Meta Quest2
- Meta Quest/Quest2
- Meta QuestPro
- HTC Vive XR Elite
- HTC VIVE FLOW
- SONY PlaystationVR2 ハードウェア比較
- Pico4
- スマートグラスの製品カテゴリ
- スタンドアローン型 AR・MRスマートグラスの製品カテゴリ
- スマートグラス 年次別製品数
- スマートグラス カテゴリ別製品数
- スマートグラス価格帯別出荷台数
- Microsoft「Microsoft HoloLens」向けゲーム/エンタテイメントコンテンツ提供企業
- Microsoft「Microsoft HoloLens2」
- Nreal Air
- MagicLeap2
- OPPO AirGlass
- Appleが開発中とされるARスマートグラス
- Meta スマートグラスの取り組み
- ARスマートグラス向けディスプレイモジュール開発動向
■世界市場
- XRカテゴリ別世界規模実績/予測
- サービスカテゴリ別 市場規模2022年実績/2023年・2027年・2030年予測
- カテゴリ別世界市場規模/予測
- 地域別市場規模/予測
■日本市場
- 日本市場 XR規模実績/予測
- XR サービスカテゴリ別 市場規模2022年実績/2023年・2027年・2030年予測
- カテゴリ別日本市場規模/予測
■アジア・オセアニア市場
- アジア・オセアニア市場 XR市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模/予測
■欧州市場
- 欧州市場 XR市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模/予測
■北米市場
- XR市場 北米市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模
■中南米市場
- XR市場 中南米市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模
■中近東市場
- XR市場 中近東市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模
■アフリカ市場
- XR市場 アフリカ市場規模実績/予測
- カテゴリ別市場規模
■主なカテゴリ
- XRゲーム市場
- XRコンテンツ市場
- XR劇場・テーマパーク市場
- XR位置情報・旅行市場
- XR産業分野市場
- VR向けHMD機器市場
- AR・MRスマートグラス市場
- XR機器市場
■メタバース 市場規模算出に於ける対応状況
■世界市場
- メタバース カテゴリ別世界規模実績/予測
- メタバース サービスカテゴリ別 市場規模2022年実績/2023年・2027年・2030年予測
- メタバース ゲーム世界市場規模実績/予測
- メタバース ゲーム世界市場規模 地域別実績/予測
- メタバース 産業分野 市場規模実績/予測
- メタバース 産業分野 地域別市場規模実績/予測
■日本市場
- 日本市場 メタバース市場規模/予測
- 日本市場 メタバース サービスカテゴリ別 市場規模2022年実績/2023年・2027年2030年予測
- 日本市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- 日本市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■アジア・オセアニア市場
- アジア・オセアニア市場 メタバース市場規模/予測
- アジア・オセアニア市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- アジア・オセアニア市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■欧州市場
- 欧州市場 メタバース市場規模/予測
- 欧州市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- 欧州市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■北米市場
- 北米市場 メタバース市場規模/予測
- 北米市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- 北米市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■中南米市場
- 中南米市場 メタバース市場規模/予測
- 中南米市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- 中南米市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■中近東市場
- 中近東市場 メタバース市場規模/予測
- 中近東市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- 中近東市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
■アフリカ市場
- アフリカ市場 メタバース市場規模/予測
- アフリカ市場 メタバース ゲーム市場規模実績/予測
- アフリカ市場 メタバース産業分野市場規模実績/予測
- HMD メーカー別出荷台数実績/予測
- AR・MR スマートグラス 日本市場 メーカー別出荷台数実績/予測
- 360°カメラ 日本市場 出荷台数実績/予測
- HMD出荷台数
- スマートグラス出荷台数
- 360°カメラ出荷台数
■主な内容
- 製品カテゴリ別出荷台数
- メーカー別出荷台数
- 地域別出荷台数
- アジア・オセアニア市場 メーカー別出荷台数
- 欧州市場 メーカー別出荷台数
- 北米市場 メーカー別出荷台数
- 中南米市場 メーカー別出荷台数
- 中近東市場 メーカー別出荷台数
- アフリカ市場 メーカー別出荷台数
- Meta
- HTC
- SONY
- Pico
- DPVR
- iQiyi
- Microsoft
- VUZIX
- RealWear
- Nreal
- Apple
- その他メーカー
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■レポートサマリー
●XR(VR/AR/MR)360°動画対応HMD市場に関する調査を実施(2020年)
■アナリストオピニオン
●スマートグラスは普及するか?
■同カテゴリー
●[ICT全般]カテゴリ コンテンツ一覧
●[通信/放送/ネットワーク]カテゴリ コンテンツ一覧
●[周辺機器]カテゴリ コンテンツ一覧
●[通信機器]カテゴリ コンテンツ一覧
●[テクノロジ/デバイス]カテゴリ コンテンツ一覧
●[グローバル・海外]カテゴリ コンテンツ一覧
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- セグメント別の動向
- 国内HMD製品動向
- スマートグラス製品
- 国内のXR市場規模
- 注目トピックの追加情報
- 5GSA(スタンドアローン)サービスの導入
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調査要綱
調査対象:国内外HMDメーカー、XRコンテンツ開発企業、半導体メーカー、ODM(Original Design Manufacturing)/EMS(Electronics Manufacturing Service)企業、アミューズメント企業等
調査期間:2023年1月~4月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話・e-mail等によるヒアリング調査および文献調査併用
※XR(VR/AR/MR)対応HMD・スマートグラスとは:本調査におけるXR(VR/AR/MR)市場とは、VR(Virtual Reality;仮想現実)やAR(Augmented Reality;拡張現実)、MR(Mixed Reality;複合現実)のハードウェア、ソフトウェア、関連サービスを対象とするが、ここではXR(VR/AR/MR)対応のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)、及びスマートグラスの国内出荷台数を公表する。
VRは、「人間の感覚器官に働きかけ、現実のように感じられる環境を人工的に作り出す技術の総称」とされ、頭部に装着するHMDで3次元空間内に利用者の身体を投影し、ヴァーチャル(仮想)空間への没入感を発生させる。VR空間内では視聴者自身は移動や行動が可能で、視聴者同士の対話といった双方向性も備えており、情報伝達はディスプレイ・スピーカー、ヘッドフォンを用いた視聴覚に加え、体や手へ振動・触覚・圧迫感を伝達する仕組みが実用化されている。VRは「人工的に生成した空間」で運用されるが、「現実の光景や音声」を組み合わせて運用する「テレイグジステンス」(telexistence)・「テレプレゼンス」(telepresence)技術によって運用するAR(Augmented Reality)、MR(Mixed Reality)が存在する。ARでは透過型デバイス(スマートグラス)を使用し、現実世界に投影するのに対し、MRではHMDを使用し投影する対象物に対し、背景は現実世界の映像を使用する。
<市場に含まれる商品・サービス>
VR、AR、MR、360°動画、メタバース、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、スマートグラス、360°カメラ
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