国内におけるBtoC EC市場では、コロナ禍の巣ごもり消費の高まり等を背景に、物販・デジタルコンテンツ等において、大手ECモールやECサイトの流通額が拡大している。ただし、これらの領域に関しては巣ごもり消費の反動という点から、同様のペースでの長期的な拡大は難しいだろう。
また、コロナ禍において外出自粛となったことで、小売事業者や飲食事業者等がオンラインの購買チャネルを設けるようになっている。モバイルオーダーや飲食デリバリー等の利用が増え、オンライン診療も実現するなどして、EC市場の裾野が広がっている。
今後、BtoC EC市場は、裾野の拡大に加えて、旅行等の新型コロナウイルスの影響を受けて減少した領域の消費が回復していくことから、拡大すると予測する。
次に、BtoC EC市場を決済手段別にみていく。まず、決済手段としてはクレジットカードによる取扱高が大きく、半分以上を占めている。また、最近急速に取扱高を拡大している決済手段としては、コード決済(オンライン)とBNPL(後払い決済サービス)等のオンライン決済サービスが挙げられる。
主要コード決済サービスにおいて、リアルだけでなくオンラインでの決済が可能となっている。たとえば、PayPayはPayPayモールやヤフー関連サービス、d払いはAmazon等のECで決済できる。
オフラインでコード決済サービスの利用が急拡大するなか、オンラインにおいて従来キャリア決済を利用していたユーザーがコード決済(オンライン)へシフトする流れも出ている。今後コード決済サービスはスーパーアプリ化に向けて様々な機能の拡充に取組むと予測され、多くの人々の日常生活にさらに浸透していくだろう。それに伴って、ECにおいてコード決済(オンライン)により決済するケースも増えていくと想定でき、コード決済(オンライン)の取扱高は一層拡大するとみる(井上圭介)。
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