矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2021.12.01

【オンライン化が進んで】調査業務オンライン化の功罪②

コロナ禍の今、ウェブ会議ツールの浸透をはじめ、オンライン化が大きく進んでいます。矢野経済研究所 ICT・金融ユニットの各研究員は、オンライン化が進むなか何を体験し、今後の更なるオンライン化に対してどのような期待を抱いているのでしょうか。
​9人目はIoT分野などを調査をしている早川です。

※前回の内容はこちらからご覧ください

https://www.yanoict.com/daily/show/id/830

③ 収益アップ(奏功要因)   
直接面談では、多くの場合、交通費/出張費が発生する。調査専業事業者では、このコストが年に数千万円規模に達する場合がある。一方、オンライン取材ではこのコストは発生しない。この結果として、数千万円~数億円規模での収益向上が見られた事業者も存在する。

④ 時間的余裕/働き方改革(奏功要因)   
オンライン取材でもそうであるが、業務全体のオンライン化により、在宅勤務の実効性がアップした。これにより、通勤時間や取材時の移動時間の縮減が実現。都内では、2~3時間を電車に乗っている人が少なくない中で、いわゆる自分時間を大幅に増やした人が増えた。また結果的に、働き方改革に沿った就労が増えた。

以上のように、オンライン化の功罪は多々あるが、どこに重きを置くかで評価は変わってくる。仕事面に着目するとデメリットが多い場合もあるが、QOLに着目するとメリットが多くなってくる。結局、「各人の価値観によってオンライン化の功罪は決まってくるのである」といった他人任せの結論になる(早川泰弘)。

早川 泰弘(ハヤカワ ヤスヒロ) 主任研究員
産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。

YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

東京カスタマーセンター

03-5371-6901
03-5371-6970

大阪カスタマーセンター

06-6266-1382
06-6266-1422