矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2021.11.29

【オンライン化が進んで】調査業務オンライン化の功罪①

コロナ禍の今、ウェブ会議ツールの浸透をはじめ、オンライン化が大きく進んでいます。矢野経済研究所 ICT・金融ユニットの各研究員は、オンライン化が進むなか何を体験し、今後の更なるオンライン化に対してどのような期待を抱いているのでしょうか。
9人目はIoT分野などを調査をしている早川です。

2020年以降に蔓延したコロナ禍は、市場調査業界にも大きな影響を及ぼしている。 市場調査業界では、少し前までは直接面談タイプの取材(インタビュー)がほとんどで、補足的に電話取材などが行われていた。しかしコロナ禍の影響は甚大で、現在では直接面談タイプの取材は、ほとんど消滅してしまった。消滅では語弊があるので、「面談→オンライン」への置換が起こったと言い換える。 この結果、調査業務に起こったことを考察してみる。

① 関係の希薄化(阻害要因) 直接面談タイプの取材では、まれに被取材者と良好な関係を築けた(個人的に会食するなど)。場合によっては、取材担当者から依頼調査が発生することもあった。しかしオンライン取材では、非取材者との関係は希薄化した。

② 機微確認の困難化(阻害要因)  直接面談タイプの取材では、相手の表情や目を見ることで、微妙な感情を汲み取ることや、言葉の駆け引きもできる場合があるが、オンライン取材では極めて難しい(早川泰弘)。

<次回へ続きます>

早川 泰弘(ハヤカワ ヤスヒロ) 主任研究員
産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

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