こうしたことから、リーマンショック後、企業は業績を改善させるべく目先の利益の確保を優先し、積極的に人件費を引き上げるわけでもなく、人の代わりにITや設備に積極的に投資している状況でもないと言うことができるだろう。
一方、近年IT業界では様々な新しい技術やソリューションが提案されており、ビッグデータ、IoTは言うまでもなく、コロナの流行に合わせてDXがある種バズワードのようになっているほど、新しい技術に対する関心度は高い状況である。
しかし、実際には多くの分野で様々なソリューションが提案されながらも本格的な導入に至らないという状況も同時に起きている。市場関係者の話を聞いていると、実証実験は多数やらせてもらうものの、結局は大半が実験止まりとなり、本格導入には至らず終了するということが何度となく繰り返されているという。彼らは、事業者側がROI をきちんと提示できないことが本格導入されない原因であると説明する。もちろん理屈としてはその通りであると言えるが、根底には上述のようなユーザーサイドの姿勢が大きく影響していると感じている(野間博美)。
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