矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.04.09

【アナリストオピニオンのご紹介】キャッシュレス4.0~デジタル通貨の台頭によるキャッシュレス社会の進展~①

キャッシュレス4.0は現金を意識することなく生活ができる世界

お金の流れがシームレスになってきている。キャッシュレスという概念が出てくる前は、お金は現金で支払うことが大前提であったが、手元にお金を持つことなく、支払いをすることが日常的になりつつある。また、海外留学をしている子供に生活費を送る際にも、従来は銀行窓口での対応が大前提であったのに対し、現在では、銀行窓口に行くことなく、スマートフォンアプリ等で簡単に送金ができるようになった。現金の流通が大幅に減少し、現金を意識することなく生活ができる世界、キャッシュレス4.0について、ここでは述べていく。

キャッシュレス4.0までをフェーズごとに見ると以下のようになる。

第一フェーズ:
Visa、mastercard等の国際ブランドを軸としたクレジットカードの台頭
第二フェーズ:
Edy(現楽天Edy)の台頭から始まるコンタクトレス型の電子マネーの台頭
第三フェーズ:
バリューをサーバー上で管理するサーバー管理型(クラウド型)電子マネーの台頭
第四フェーズ:
クリプトカレンシーをはじめとしたデジタル通貨の台頭

現在、第三フェーズから第四フェーズへのシフトが進んでおり、デジタル通貨のキャッシュレス決済の利用可能性が議論されている。2017年よりクリプトカレンシーの市場が拡大しており、通貨システムに与えるインパクトが注目されている。

クリプトカレンシーに関しては、大きく分けて、4つの論点で議論ができる。一つ目は中央銀行によるデジタル通貨の発行及び流通の可能性、二つ目はグローバル企業が発行する準フィアット型デジタル通貨の発行及び流通の可能性、三つ目は地域通貨としてのデジタル通貨の発行及び可能性、四つ目は、各企業が発行する電子マネー等のデジタル通貨化の可能性である。

 

【図表:デジタル通貨の概念図】

※矢野経済研究所作成

○全文は下記URLよりご覧いただけます

(https://www.yanoict.com/opinion/show/id/230)

高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主任研究員
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