Huaweiはスマートフォン市場で再び浮上することが出来るか?
Huaweiは約3年間、5G対応スマートフォンの新製品発表を行ってこなかったが、最新スマートフォン「Mate60」「Mate60Pro」は最新トレンドを一通り網羅しただけでなく、衛星通信に対応する等、高い競争力を有した製品に仕上がっている。
一方で、搭載OSは同社独自のHarmony OSとなっており、AndroidOSは搭載していないことから、西欧を含む海外市場での販売は意図されておらず、輸出も適わない可能性が高い。特に西欧市場や日本ではAndroidOSを搭載し、Googleサービスが利用出来ないことには消費者や販売店、通信事業者、コンテンツプロバイダ等から支持されないのも確かである。
嘗て年間1億台以上のスマートフォンを販売していた中国市場にて5Gスマートフォンの販売再開に漕ぎつけた意義は大きい。しかし、2023年末時点でSoCの供給がクリアになった確証は無く、今後更に5Gスマートフォンのラインアップ及び出荷台数が拡大するのかを見守る必要がある。また、今回存在が明らかになった新SoCに続く製品が開発できるのか? 最大手のTSMCやSAMSUNGは3nm、2nmプロセスの製品を2024年から2025年に掛けて順次市場に導入する見通しであり、恐らく中国政府が主導する最先端半導体の国産化プロジェクトに於いて、米国による制裁が続く状況下で競合に追いつくのは至難の業であることに変わりはない。
Huaweiが低迷している間にOPPO、vivo、Xiaomi、Honorといった中国メーカー各社が海外市場を開拓し漁夫の利を得たものの、OPPOはライセンス問題から西欧市場からの撤退を余儀なくされた。更にインド市場はスマートフォン市場が本格的な普及期に入る一方、ロシアは制裁の影響で中国メーカーの製品が幅を利かせるなど、ここへきてスマートフォン市場の市場環境は大きく変化している。スマートフォン市場全体が低迷する中、Huaweiが再び息を吹き返す事でどのように市場が変化するか、大いに注目していきたい。(賀川勝)
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