矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2023.09.08

【アナリストオピニオン】優良観光客を囲い込むデータの利活用①

2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことで、政府が国民に対して一律に感染症対策を求めることはなくなった。これにより、人々の旅行や外出に対する意欲も上がってきている。およそ3年の間、苦境に立たされていた観光業も回復していくことが予想される。

コロナ禍以降、ビジネスの場ではオンライン会議が普及したり、消費行動においてはECサイトの利用が増加するなどデジタルシフトが進んだ。こうしたデジタル化への意識が高まっているのは観光業でも同様である。そこで観光庁では、DXの推進が観光地における課題の解決につながると考え、2021年度から先進事例の創出のための実証実験等の取り組みを進めている。

観光DXでは、業務の効率化を目指すだけではなく、デジタル化によって収集されるデータの利活用にも注力している。このデータ利活用を実現すべく、各観光地ではツールの導入など様々な取り組みが行われている。中でも積極的に行われているのがCRM(Customer Relationship Management)ツールの活用である。CRMツールとは顧客との関係性を構築するためのツールであり、主に企業が自社の顧客情報を管理するために活用されている。このCRMツールを観光客に対しても活用しようという取り組みとなっている。(今野 慧佑)

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今野 慧佑(コンノ ケイスケ) 研究員
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