矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2023.06.02

【アナリストオピニオン】変革に向けて動き出す中小企業 ⑤

月額3,900円で様々なハード・ソフトをサポート~リコージャパン

リコージャパンが提供する「情シスおまかせパック」は、同社のエンジニアが顧客の情報システム業務を代行し、様々な障害や疑問に対応するだけではなく、IT活用のアドバイスも提供する。また、本サービスを利用することで、顧客は社内のIT資産管理も可能になる。

本サービスの主な特長は次の3点である。

① マルチサポート PC・サーバだけでなく、ネットワークやアプリケーション、パソコンアクセサリ類に至るまで、購入先に関わらず様々なハードウェア・ソフトウェアをサポート

② ワンストップ支援 電話では伝えにくい内容も、同社のITエンジニアが顧客のPC画面を共有・操作しながら、質問にわかりやすく回答。また、ヘルプデスクがリコージャパンの各保守サービスと速やかに連携し、様々な困りごとの解決の窓口として支援

③ リーズナブル(月額3,900円/税別) 本サービス提供以前は、顧客はまず営業担当と話す機会が多かったと見られる。営業担当もITに詳しいとはいえ、知識の深さなどではエンジニアに敵わない。そのため、ダイレクトにエンジニアに依頼できて月額3,900円というのは、本サービスのコアコンピタンスのひとつと言える。同社は複合機事業を強みのひとつにしている。複合機の引き合いの延長としてITもリコーに任せたい、という顧客は多いと推測する。

最近では、セキュリティや、クラウドサービスへの対応といったところへのニーズが増加しているようである。同社もまたこれらの需要に応えるため、サービスの強化を進めていると推測する。

「情シスおまかせパック」の主なターゲットは従業員数100人以下の企業だが、同社には同101人以上の企業を主なターゲットにする「マネージドITサービス」もある。マネージドITサービスは、ITインフラの構築・運用・保守・サポート業務をアウトソーシングするサービスで、本業に集中することが難しい情報システム部門の管理負担を軽減し、顧客の企業価値・生産性向上に貢献する。マネージドITサービスの顧客は情報システム部門を持つ企業・組織が多く、同社エンジニアが顧客情報システム部門と対話しながら提供サービス内容を定める、という柔軟性がある。

同社は、各企業の組織にあった内容のサービスを展開し、広く顧客の「困った」を解決していく意向である。(小山博子)

※全文は以下よりご覧いただけます。

https://www.yanoict.com/opinion/show/id/381

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