心的近さも強みにDX実現を支援~キヤノンシステムアンドサポート
中小企業のデジタル化に対する取組みは進展を続けている。しかし、費用対効果の測定が困難であったり、デジタル化を推進できる人材が不足していたりなど、課題が多い。こうした課題の解決を支援し、顧客企業の競争力を強化するため、キヤノンシステムアンドサポートは2023年4月から「まかせてIT DXシリーズ」を拡充する。
これまで提供してきた「まかせてIT DXシリーズ」の「安心パック」「保守運用サービス」の強みのひとつは、最適なITの選定のみならず、専門的な知識と高度な技術を持った同社エンジニアが、導入だけではなく、日常の運用、トラブル発生時の保守対応までをトータルで支援していることである。利用者からは、本来の業務に集中できるようになった、などの声が挙がっている。また、同社はプリンタ・複合機事業などをコアコンピタンスのひとつにするキヤノンマーケティングジャパングループの一員である。全国に広がるプリンタ・複合機ユーザの運用・保守に対応するため、多くの拠点を持っており(全国約160カ所/47都道府県対応可)、オンライン・リアルの双方で顧客をサポートできることも強みになっている。顔が見える、ということは顧客の信頼・安心にも繋がり、この安心・信頼が“尋ねやすさ”にもなる。同社もこれまで数多くの中小企業の悩みに接してきた経験を活かし、丁寧な説明を意識しているものと推察する。その結果、顧客からも「わかりやすい」と高い評価を得ている。
同社が4月以降、提供するのが「経営支援サービス」「教育支援サービス」である。経営支援サービスには、「コーディネートサービス」「営業戦略策定支援サービス」「SFA支援サービス」といった3種類のメニューがある。DX実現のためには経営層からのコミットメントが必要と言われている。しかし、経営層がその意志を持っているにも関わらず、環境等が足かせになり、推進が困難になっている企業は多い。同社はそうした企業のIT投資策定計画を支援するため、現状を把握し、またその現状と目標とのFit&Gapを行い、ITロードマップの作成や、ITシステムの評価・選定などを支援する。サービスの強みに“尋ねやすさ”があることは前述した通りだが、本サービスでは、経営者専用ヘルプデスクサービスも設けている。顧客と同社に信頼関係があり、経営者に的確な回答ができる知見等があるがゆえに提供できるサービスといえる。
また、教育支援サービスは、セキュリティやITリテラシー、ビジネスマナーなど、従業員に必要なコンテンツをパック化して提供するだけでなく、顧客の状況に合わせた個社向けの研修支援サービスも提供する。パックの内容も顧客にアンケートを取ったり、トレンドにあった見直しを予定していたりなど、常に進化していくと見られる。
これらのサービスの提供によって「まかせてIT DXシリーズ」を拡充する同社は、安定したITインフラの構築はそのままに、新しく経営や教育も支援し、顧客企業が全社的にDXに取組める環境を整え、成功へと導いていく。
なお、これらのサービスの主なターゲットは、従業員数300人以下の企業である。どのような業種・業態の企業にも合うサービスであることから、業種によるターゲットは定めていない。同社はITの計画から運用支援、教育支援まで、まさにワンストップで中小企業の課題に寄り添い、顧客の強みを強化していく意向である。
(小山博子)
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