矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2026.03.26

マネージドサービス市場に関する調査を実施(2026年)

2024年度のクラウドマネージメントサービス市場規模は前年度比7.1%増。クラウドサービスやセキュリティ対策の拡大が後押しとなり、成長は続くと予測。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、マネージドサービスマーケットを調査し、業種別の動向や今後の展望を明らかにした。ここでは、国内マネージドサービス市場規模推移の分析結果を公表する。

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【図表:日本国内マネージドサービス売上高推移】

【グラフ:日本国内マネージドサービス売上高推移】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:事業者売上高ベース
  • 注:2025年度は見込値、2026年度以降は予測値

 

マネージドサービス市場の概況

日本国内のマネージドサービスの2024年度市場規模は、3兆3,040億円(前年度比7.1%増)となった。

マネージドサービスは、ユーザー企業が本来担うシステムの運用保守を、ITサービス事業者等へアウトソースできるサービスである。マネージドサービスを用いることで、ユーザー企業は、自社の人的リソースをコア業務へ集中させることができるため、ITの活用やDX推進等により役割が増した情報システム部門の負担を軽減する観点からも、ニーズが増大している。

システムインテグレーションやマイグレーションは引き続き堅調に行われており、運用保守すべきシステムの広がりが続いていることから、マネージドサービスマーケットの拡大が期待できる。加えて、大手企業を中心としたIT投資への高い意欲や、セキュリティ対策への関心の高まりも、マネージドサービスマーケットの成長を後押しする。

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マネージドサービス市場の注目トピック

■クラウドサービスの拡大がマネージドサービス需要を喚起
IaaSやPaaSといったクラウド基盤サービスの利用が進んでいることを背景に、複数のクラウドサービスを組み合わせるマルチクラウドや、オンプレミスとクラウドとのハイブリッド環境が広がり始めている。これに伴い、システムの複雑性が増すことで、ユーザー企業の運用負担も増加していることから、その軽減を図るマネージドサービスへの期待は高まっている。

さらに、ネットワークやセキュリティ等の領域を限定せず、また複数のシステムを統合して、トータルに運用を行うフルアウトソーシングサービスが台頭しつつある。これにより、それぞれのシステムを構築したベンダーごとに運用保守する従来のビジネスモデルから、他社が構築したシステムを含めて1社のベンダーがマネージドサービスを提供する形態へと移行する動きがある。

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マネージドサービス市場の将来展望

2028年度の日本国内マネージドサービス市場規模は、4兆6,940億円(前年度比9.6%増)と予測する。

マルチクラウド/ハイブリッド化が今後も広がるとともに、ITに関する技術・サービスの変革スピードの速さやIT人材不足等により、ユーザー企業における負荷削減ニーズは引き続き生まれ、マネージドサービスの利用が進むとみている。

また、最近のランサムウェア被害の報道等により、ユーザー企業におけるセキュリティ対策への関心は高まっている。さらに、AIを活用したサイバー攻撃が行われていること等も背景に、テクノロジーに強みを持つベンダーによる支援サービスを望む動きから、マネージドセキュリティサービスの展開が拡大し、市場成長を牽引すると予測する。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • マネージドサービス 4 つの分類
  • マネージドサービス売上高推移(日本国内、2023~2028 年度予測)
  • 情報サービス業月次売上高 年平均(上)および前年同月比(下)の推移
  • クラウド基盤(IaaS/PaaS)サービス市場規模推移と予測
  • 国内民間IT 市場規模推移(ハード/ソフト/サービス別 2021~2027 年度予測)
  • マネージドサービス売上高 ユーザー企業規模別割合(日本国内、2024 年度)
  • 各指標における資本金階級別割合
  • 売上高規模別 社外IT 支出額(平均、2023~2027 年度予測)
  • 売上高規模別 外部委託したい領域 上位3 つ(複数回答)
  • マネージドサービス売上高 産業別割合(日本国内、2024 年度)
  • 経済活動別国内総生産 ツリーマップ
  • 業種別 社外IT 支出額(平均、2023~2027 年度予測)
  • 各事業者の強み・サービス
  • 各事業者のターゲット
  • 各事業者の営業戦略・マーケティング戦略や提案・改善活動に関する取り組み
  • 各事業者の人材課題に対する戦略・取り組み
  • 各事業者の運用サービス提供に関するAI 活用・自動化の動向
  • 各事業者の外部脅威・内部課題
  • 各事業者の今後の事業展開
  • アイレット株式会社
  • 株式会社インターネットイニシアティブ
  • SCSK 株式会社
  • NEC フィールディング株式会社
  • 株式会社NTT データ
  • NTT ドコモビジネス株式会社
  • キヤノンIT ソリューションズ株式会社
  • キンドリルジャパン株式会社
  • TIS 株式会社
  • TIS システムサービス株式会社
  • 東芝デジタルソリューションズ株式会社
  • 日鉄ソリューションズ株式会社
  • 日本電気株式会社
  • 株式会社野村総合研究所
  • ユニアデックス株式会社

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関連リンク

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国内企業のIT投資に関する調査を実施(2025年)

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調査要綱

調査対象:マネージドサービスベンダー
調査期間:2025年11月~2026年3月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、電話や電子メールによるヒアリング調査、ならびに文献調査併用

※マネージドサービスマーケットとは:本調査では、マネージドサービスを「ユーザー企業からの依頼に基づき、ユーザー企業のIT運用保守管理をIT サービス事業者が請け負うアウトソーシングサービス」として定義し、市場規模の推計を行った。本調査では、オンプレミス・クラウドのシステム環境問わず、運用保守サービスを対象としている。

※IT運用保守とは:システムの安定稼働や正常性確保を図るために行う、監視(オンサイト / リモート)、定期点検、バックアップ・データ管理、障害対応・復旧支援等の業務である。また、アウトソーシングサービスは、本来ユーザー企業が担う業務、ユーザー企業の責任区分を外部へ委託するサービスを指す。

ただし、ベンダー各社においては、それぞれ独自にマネージドサービスの定義や提供範囲を設定しており、本レポートの定義とは必ずしも一致しない。

<市場に含まれる商品・サービス>
マネージドサービス

佐藤 祥瑚(サトウ ショウコ) 研究員
絶えずイノベーションが起こり、市場をとりまく環境が変化する中、決断に役立つ情報が必要であると考えております。誠実な調査を行い、知識と経験を積み上げ、価値ある情報を提供できるよう精進して参ります。   

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