2022年10月20日(木) ~22日(土)にかけて、東京ビッグサイトにて「第1回Femtech Tokyo」が開催された。初日の10月20日(木)に更年期の課題に特化して事業展開を行う(株)TRULY CEO二宮未摩子氏と、第一生命保険(株)イノベーション推進部イノベーション開発課の吉村奈保氏による、「更年期のリアルな課題と、企業取り組むべきケア事例」をテーマでトークセッションを実施した。今回は両社のフェムテックに関する事業の話題について取り上げる。
まずTRULY社代表の二宮氏は、更年期における身体的な不調や、精神的な落ち込みなどの負担は、40代の働き世代に直撃すると説明。更年期の理解を深め、働きやすい環境を整えることが大事だと説いた。
同社は更年期の負担を軽減すべく、主に3つのサービスを展開している。
①公式メディアサイト「TRULY」・・・更年期に訪れる男女の悩みに寄り添い、医師や専門家が正しい情報発信を行うオンラインメディア。
②「LINEチャット相談」・・・女性特有の悩みなどについて産婦人科医をはじめとした女性医療職に相談できるサービス。
③「TRULYフェムテックラーニング」・・・企業において男女ともに健康リテラシーを向上させるために、eラーニングを提供するサービス。
TRULY社は37社の企業と協業や連携を行っている。今まで見過ごされてきた更年期における課題の対応は企業として必要となる。さらに女性だけではなく男性もリテラシーを向上させていくことで相互理解が深まり、企業の生産性が上がると説明する。
続いて、第一生命の吉村氏がTRULY社とのPoCに至る背景について説明した。第一生命グループではウェルビーイングに取組むことをグループビジョンとして掲げている。従来、生命保険会社は有事の際に利用するだけの遠い存在であったが、日常に寄り添ったサービスへと拡充していくことを目指していると説明した。
また同氏は、日常に寄り添うサービスの提供を目指す中で、「フェムテック」はイベントごとではなく、日々の体調の変化に寄り添うことにつながると説明。第一生命グループとして、フェムテックの提供方法として、①自社向けの福利厚生、②個人向けサービス、③法人向けサービスの3つの展開ができると説明。そこでまずは自社向けの福利厚生を対象に、TRULY社とのPoCを手掛けていくことを目標に掲げたと明かす。
吉村氏は、講演において特に女性の一生の中で、更年期はライフイベントやキャリア形成、体の変化などが一気に押し寄せるものの、今までフォーカスされてこなかったため、女性には「耐える」選択肢しか与えられていなかったと指摘。また会社としても女性特有の悩みに対するケアへの認知が高くなかったと口にした。
そうしたなかで、同社はTRULY社が更年期に寄り添ったサービスを提供していることに注目、2020年に自社の福利厚生向けとしてPoCを実施したという。そして2022年10月には規模を拡大し、新たなPoCを実施していると披露した。また同社は保険だけではなく、非保険領域へとサービスを拡充していると説明。例えば第一生命グループのQOLead社が提供する健康増進アプリ「QOLism」は、企業の健康保険組合の会員が対象となっている。最後に2021年11月から同アプリ内でTRULY社がコラム記事の配信を開始したと明かしている(小田沙樹子)。
YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。
YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。