先日仕事で外出した帰りに、近くにあったガストへ遅めの昼食を食べに行きました。入店するや否や、ロボットが配膳をしている光景を目の当たりにして驚きました。ロボットが配膳やおもてなしを行うコンセプトのカフェへ行ったことはありましたが、普通のファミリーレストランでロボットの配膳を見かけたことはありませんでした。
調べてみたところ、すかいらーくグループは、2021年10月18日付のリリースで、2022年4月までに「ガスト」や「しゃぶ葉」を中心に約1,000店の規模でフロアサービスロボットを導入する、と発表していました。
※参考:2021年10月18日付のリリース
導入目的として、ロボットとの作業分担によりスタッフの作業負荷を軽減できる点やロボットとの作業分担により人材不足を補える点、そしてコロナ禍においてロボットを導入することで人同士の接触機会を減らすことができる点などを挙げていました。
さて、私はサービスフロアロボットが料理をテーブルまで運んできてくれる仕組みが気になり調べてみました。すかいらーくの導入したロボットは、中国Pudu Robotics社製の猫型配膳ロボット「BellaBot」です。
※参考:BellaBotについて
https://www.pudurobotics.com/jp/product/detail/bellabot
BellaBotは、レーザーSLAMとビジュアルSLAMの技術を用いて、位置特定およびナビゲーションを行っているそうです。SLAM技術とは、「Simultaneous Localization and Mapping」の略称で、自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術です。自分がどこにいて、自分の周辺がどうなっているかということを把握することができるため、自動運転やドローンの活用に期待されています。
まさか身近なところでSLAM技術が活用されているとは思わなかったですが、もしかしたら自分たちが想像している以上に身近に様々な技術が使われているのかもしれませんね(小田 沙樹子)。
YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。
YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。