矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2021.01.13

【コロナ禍での再評価が進むIoT/M2M】

(依然としてコロナ禍の最中ではありますが)明けましておめでとうございます。

昨年は、ほぼ年間を通じてコロナ問題に終始した感がありますが、年初にあたっては、少し前向きな話題を取り上げたいと思います。

多くの産業分野で、コロナ禍の影響は甚大です。特に、料飲・外食やイベント、観光、宿泊、流通といった集客を前提としたサービス業での苦境が伝えられております。また製造業でも、PMIはやや回復したものの(2020/12で49.7)、依然として厳しい状況に置かれています。

このような中で、コロナ禍を逆手に取った「接触レス」をキーワードに注目を集めている業界があります。言うまでもなくIT業界です。

コロナ禍においてまず注目されたのは、出勤自体をなくすテレワーク/リモートワークです。但し、今回はこの部分は割愛します。

他に何が注目されたのか? 実は改めてIoT/M2Mが注目されました。

IoT/M2Mは、「リモート」や「遠隔」、「自動化」をターゲットにしているITソリューションです。最終的には、「収集データを解析することによる付加価値の創出」がゴールになりますが、その前段階としては、自動化や遠隔モニタリングといった機能が必須になります。今回のコロナ禍においては、この部分が改めて注目されました。

年明けの現在でも、コロナ禍の終息は見通せない状況です。ワクチン開発は進みますが、もしかすると早期の解決は難しいかもしれません。

そうなると、何とか感染リスクを減らす取り組みを続けるしかありません。ここで、IoT/M2Mの特徴を活かした取り組みがクローズアップされてきました。IoT/M2Mが万能ということではありませんが、少しでも安全・安心を高める社会の実現に資するものとして、注目していきたいと思います。

今年こそ、皆様にとっても良い1年になることを願う年の初めです(早川泰弘)。

早川 泰弘(ハヤカワ ヤスヒロ) 主任研究員
産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

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