矢野経済研究所 ICT・金融ユニットでは、研究員がリレー形式でコラムを執筆しています。 今年度のコラムのテーマは「IT×○○」です。「IT×金融」のFinTechをはじめ、多くの「IT×○○」が誕生しています。 研究員が、今まで耳にしたなかで面白かった「IT×○○」や、あったら面白そうな「IT×○○」について綴ります。 1人目の投稿者はユニット長の忌部です。
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「不便益」というものを研究している方が、京都大学にいらっしゃるというのをテレビで見かけた。“富士山の頂上に登るのは大変だろうと,富士山の頂上までエレベーターを作ったら,山登りの意味がない”、というように、不便だからこそ得られる益を「不便益」と定義しているとのことである。この概念をシステムデザインに活かすことで、例えば、日常生活にあえてバリアを作りこみ身体能力を衰えさせない空間づくりなど、新たな価値を生み出すことができる。
ITといえば、ひたすら便益を追求してきた、便益の権化のような存在だと思うが、真逆の発想でシステムデザインができるというのがすごく新鮮であった。
新型コロナ以降、テレワークが普及するようになったが、「オフィスに行く」という不便は、多くの益をもたらしていたようにも感じられる。ちょっとした雑談があり、電車の中吊り広告で時代を感じたりなど。ITが奪ってきた不便益、きっとほかにもあるんでしょうね。(忌部佳史)
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