ソフトバンクが、スイス再保険の株式100億ドル取得で交渉しているとのニュースが出ている。正にInsurTechの本格的な幕開けを告げる象徴的な出来事と個人的にみている。
既に海外では、保険会社に留まらず再保険会社も保険×ICT(=InsurTech)に向けて動き出している。RGA再保険はウェアラブル端末を使った実証実験を手掛けているほか、ミュンヘン再保険グループのMRASも自動引受査定エンジンの提供を行うなど、大手再保険会社がInsurTechに向けた動きを進めている。
さて、日本はどうか――。海外と比較して2-3年は少なくても遅れているといえるだろう。InsurTechに関する調査を実施した感触では2018年から本格的に動き出すとみているが、その矢先にソフトバンクのこのニュース。徐々に伸びていくというのが通常の普及曲線であるが、今回の件が上手くいった場合には、一気に市場が立ち上がる可能性があるのではないだろうか。
ソフトバンクはグループで膨大なデータを保有しており、こうしたデータと保険をかけ合わせて、グローバルでのInsurTech競争の覇権を獲ろうとの狙いがあるのだろう。この動き、日本のInsurTech市場にどのような影響を及ぼすのか要注目である。
(山口泰裕)
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