矢野経済研究所ICT・金融ユニットでは、研究員が日々ICT関連分野の調査/研究をしています。そんな研究員たちの、「一番記憶に残っているIT(IT技術/ツール/ウェブサイトなど)」は、一体何でしょう?リレーコラム形式でICT・金融ユニットのメンバーが順に綴っていきます。第10回目の執筆者は、IoT/M2Mなどを調査している早川です。
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弊社では、1980年代後半までは原稿は主に手書きでした(ワープロソフト「一太郎」や、表計算ソフト「ロータス1-2-3」も使ってましたが、主流は手書きでした)。筆者は字が汚かったので、例えば自社レポート作成時には、原稿を書いたら、その都度「浄書外注さん」に原稿を渡していました。
書き始めは下手なりにも丁寧に書こうと意識するのですが、締め切り間近になるとそうはいきません。乱筆どころか恐ろしい悪筆が顔を出し、外注さんからは「●●さんの字は読めないので、他の人に頼んでください」と泣かれる始末。本当に泣かれました。この時ほど、ペン字でも習っておけばと悔やんだことはありませんでした。
このような時に富士通からワープロ専用機「OASYSシリーズ」が登場。筆者の悪筆が問題なくなった上に、漢字変換もスムースに出来ることから辞書片手の原稿作成からも開放されました。浄書外注さんは、ビジネス環境が激震に見舞われたと思いますが、悪筆研究員としては、まさに劇的なワークスタイル変革でした。
(早川 泰弘)
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