矢野経済研究所ICT・金融ユニットでは、研究員が日々ICT関連分野の調査/研究をしています。そんな研究員たちの、「一番記憶に残っているIT(IT技術/ツール/ウェブサイトなど)」は、一体何でしょう?リレーコラム形式でICT・金融ユニットのメンバーが順に綴っていきます。第8回目の執筆者は、FinTechやInsurTechなどの分野をみている山口です。
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次にBtoBの面からみてみます。クラウドの登場は最たるものでしょう。クラウドはインターネットなどのコンピュータNWを経由してサービスとして提供する利用形態ですね。また、M2MやIoTもそうでしょう。インターネットを介して機械や機械以外のモノが通信し合う。さらにこうしたさまざまなサービスが登場したことで、データはPB級にまで急拡大、Hadoopなどのビッグデータ技術が登場しています。昨今話題の尽きない「〇〇Tech」もインターネットが登場しなければ、生まれていなかったでしょう。
このようにインターネットによって創出されたビジネスやサービスは数限りありません。1958年のARPA発足から60年。人の一生よりも短いたった60年程度でこれだけあらゆる分野において普及、影響を及ぼすことを誰が予想できたでしょうか。今後、インターネット以上にパラダイムシフトを起こす技術は出てくるでしょうか。正直なところ今の技術スピードを鑑みた場合、シーズの時点で将来の普及度合いを見通すことはほぼ不可能に近いのが実情でしょう。引き続き、さまざまな分野の調査に携わっていく中で、世の中を根底からガラリと変えるITに幾つ巡り会えるでしょうか。楽しみでなりません。(山口康裕)
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