矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2026.09.08

「NTTドコモビジネスと東京電力パワーグリッドが分散型DCを展開」②

 また、本取り組みにて構築されるDCは、超高発熱サーバーの冷却にも対応できる「液冷方式」を採用している。発熱体(GPUチップ等)の上に設置された金属板(コールドプレート)に、冷媒となる液体を循環させてサーバーを冷却する。最新のGPUは、高性能化に伴い消費電力量も発熱量も大きくなっており、従来の空冷方式のみでは冷却性能に限界があった。液冷方式を空調設備と併用することで、最新のGPUサーバーの冷却にも対応する。
 今回の取り組みが奏功し、「分散型DC」というモデルが確立されれば、これまでDCに求められていた要件のうち、広大な用地面積は必須ではなくなる。これはDC建設においてより多くの立地の選択肢をもたらすが、一方で電力確保は引き続き重要な要件となる。狭くとも十分な電力が確保できる土地(変電所や送電線に近い等)が新たな適地として価値を帯びてくるならば、データセンターの建設競争は新たな局面を迎えると考えられる。(
熊谷 波留弥)

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