矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2026.06.11

「厳しさか癒しか、生成AIのリスクコントロール」

ChatGPTなど言語系生成AIが日常のものとなったが、昨今のニュースをみているとそのリスクも生じ始めたようだ。

 

生成AIは、ユーザー感情を逆なでしない設計になっており、長く使うと「肯定され続けるリスク」が生じるとも指摘されている。具体的には、①疑う力が低下、②創造力が低下、③打たれ弱さが増長、④周りも自分と同じ意見と思いこむ、といったことが言われている。

 

一方で、仕事に使っていると生成AIは大変役に立つ相棒のようになってもいる。いわゆる壁打ち相手などはプロンプト次第で実に厳しく、的確な指摘を返してくれることも多い。また、自分にはない視点から意見を述べてくれることも多い。

 

「生成AIを日常的に使っている」といっても、使うことで自分が更に強くなることも、更に弱くなることも、どちらもあるということだ。競争を前提とする仕事の世界では強くなることを求め、そうでない世界では癒しや甘えを満たすことにも使える。

どちらに使ってもいいが、あまりに癒しや甘えに流されれば、待っているのは怠惰だけ。それがいいとは思えない。

 

汎用ツールであるがゆえに、自律的に利用することが大切なのであろう。となれば、少なくとも未成年に対しては、適切な指導が大切になる。まずは大人が使いこなさねばなるまい。

忌部 佳史(インベ ヨシフミ) 理事研究員
市場環境は大胆に変化しています。その変化にどう対応していくか、何をマーケティングの課題とすべきか、企業により選択は様々です。技術動向、経済情勢など俯瞰した視野と現場の生の声に耳を傾け、未来を示していけるよう挑んでいきます。

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