矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2026.03.06

老朽インフラの維持管理で注目されるITモニタリング③

ITインフラモニタリングにおける問題点・課題を考えてみる。インフラモニタリングへのIT技術の導入を考えた場合、以下のような問題点・課題が指摘できる。


①閾値の設定:ITインフラモニタリングでは「定常状態(閾値)」の設定が前提となるが、自然環境(温度・湿度、風、雨量など)やインフラ構造物の素材/材料、周辺環境(交通量、地盤など)の条件が一定でないため、閾値の設定は非常に難しい。そのため現状では、現場技術者の手間を軽減させたり、危険作業/煩雑作業を減らすような業務支援に止まるケースが少なくない(点検業務の代替まではできない)。


➁ITモニタリング以外の点検手法の存在:点検作業を自動化すると、点検ミスの発生を抑制できる(経験の優劣、その日の体調、作業環境などに影響されない)。但し、ITモニタリングよりも、ロボット/ドローンによる点検・検査、非破壊検査といった診断技術を評価する見解も少なくない。例えば、ロボットでは「点検+補修」といった付加価値も期待できる。


③センサー/デバイス開発:インフラモニタリングに向けては、センサー自体の耐久性やインフラモニタリング専用センサーの開発なども求められる。さらに電源問題もポイントで、低消費電力型センサー/デバイスの開発なども求められる。

※続く予定

早川 泰弘(ハヤカワ ヤスヒロ) 主任研究員
産業調査/マーケティング業務は、「机上ではなく、現場を回ることで本当のニーズ、本当の情報、本当の回答」が見つかるとの信念のもと、関係者各位との緊密な関係構築に努めていきます。日々勉強と研鑽を積みながら、IT業界の発展に資する情報発信を目指していきます。

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