弊社では1990年前後までは、レポート原稿は主に手書きでした(ワープロソフト「一太郎」や、表計算ソフト「ロータス1-2-3」も使ってましたが、ベテラン社員を中心に、主流は手書きでした)。
筆者は悪筆だったので、レポート作成時には、下書き原稿を書いたら、その都度「浄書屋さん(外注さん)」に原稿のリライトをお願いしてました。
書き始めには、悪筆なりにも丁寧に書こうと意識するのですが、原稿の締め切り間近になるとそうはいきません。悪筆/乱筆どころか、恐ろしい字体が顔を出し、外注さんからは「字が読めないので、他の人に頼んでください」と泣かれる始末。少し言い合いになり、本当に泣かれました。
この時ほど、ペン字でも習っておけばと悔やんだことはありません。
このような時に富士通からワープロ専用機「OASYSシリーズ」が登場。悪筆問題がなくなった上に、漢字変換もスムースに出来ることから、それまでの辞書片手の原稿作成からも開放されました。浄書屋さんは、ビジネス環境の激震に見舞われたと思いますが(その後、ワープロ外注になった人もいました)、悪筆研究員としては、これは劇的なワークスタイル変革でした。
今ではワープロ専用機を知っている社員も減り、時代はパソコンのキーボード入力から音声入力に移行しようとしています。この30年で、まさに隔世の感です。
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