2025年10月14日~17日に幕張メッセで開催されたCEATEC 2025に参加し、16日に損保ジャパンのセミナーを聴講しました。セミナーでは、「安心・安全・健康・行動で溢れる未来へ」というグループビジョンのもと、SDV(Software Defined Vehicle)、自動運転やライドシェアの社会実装をキーワードに、次世代モビリティ領域における取り組みが紹介されました。
セミナーでは、交通事故の約95%が人為的要因に起因しているという現実や、都市部にまで広がるドライバー不足の課題が示されました。こうした課題に対し、損保ジャパンは保険会社の枠を超えた支援体制を構築しているとのことです。例えば、自動運転専用保険の開発のほか、整備工場との連携によるインフラ支援や事故対応体制の整備など、社会実装に向けた包括的な取り組みが展開されている様子が語られていました。
さらに、セミナーでは、損保ジャパンが10月から展開を開始する次世代モビリティ領域の統合ソリューション「SOMPO MobineX」について詳しい説明がありました。MobineXは、事故の未然防止から事故時対応、事故後の復旧までを包括的に支援する仕組みであり、安心・安全なモビリティ社会の構築を目指すサービスとして設計されています。
具体的には、同社はMobineXを通じて以下のような多様なソリューションを提供していきます。
• 自動運転車両の導入支援(SOMPO ALCS)によるリスクアセスメントや緊急時対応
• ライドシェア導入をワンストップで支援するサービス
• 通信型ドライブレコーダーと車両管理BPOを組み合わせた運行管理
• モビリティデータの利活用による都市計画支援
• EVレスキューサービス
これらの取り組みは、グループ内外の総合力とパートナー企業との連携によって実現されており、交通空白地やドライバー不足といった社会課題の解決に向けた有効な手段として位置づけられていました。
損保ジャパンが保険の枠を超えてモビリティ領域で包括的なソリューションを提供する姿勢は、次世代モビリティ社会の実現に向けた挑戦として非常に印象的でした。
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