ウイングアーク1stは2025年10月15日、生成AIを全面的に採用したBIツール「MotionBoard」の新バージョンを同年12月20日より提供すると発表した。
新バージョンは、自然言語で指示するだけでAIが最適なダッシュボードを自動生成する機能を核としている。これにより、従来は専門知識が必要でユーザの大きな負担となっていた、データの可視化や分析方法を考えるプロセスを大幅に簡略化する。同社は、生成AIが出力する結果の揺らぎや高コストといった業務利用上の課題に対し、画面生成時にのみAIを呼び出し、一度生成したレイアウトは保存して再利用する独自のアーキテクチャを開発した。これにより、表示の安定性とコスト効率の両立を実現した。さらに、システムの構造化データと現場の非構造化データを統合し、データ入力機能も強化することで、単なる可視化ツールを超えた「データ活用基盤」としての進化を目指す。
「業務アプリなBI」を志向するMotionBoardは提供開始から約14年が経過し、累計導入社数も3,900社を超えた。既存ユーザの多くはオンプレミス版での利用だが、近年同社はクラウド版での導入・刷新を進め、順調にクラウド版が増加している。この生成AIが組み込まれたMotionBoardでは、2026年度で500社の導入目標を掲げ、クラウド版での利用がさらに拡大するだろう。
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