2025年9月19日、ユニクロは独自の決済サービス「UNIQLO Pay」の終了を発表した。9月末から10月中旬にかけて新規会員、支払方法の登録・変更の受付を終了し、2026年1月中旬から末に順次サービスを終了する予定としている。
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100006473
UNIQLO Payは、銀行口座やクレジットカードを登録すれば、ユニクロのスマホアプリの会員証を提示するだけで決済まで行えるサービスとして、2021年1月より提供されてきた。しかし近年は、ユニクロの店舗でさまざまな決済サービスが利用可能になる一方で、UNIQLO Payの利用は伸び悩んでおり、サービスを終了するに至った。
近年では、小売・流通業界を中心に事業者が「ハウスペイ」と呼ばれる独自の決済サービスを導入するケースが増えている。その多くは顧客の囲い込みを目的として、高還元率での自社ポイントの付与をはじめ、自社の決済サービスを利用することのメリットを前面に押し出し、利用を促している。
一方でUNIQLO Payではポイント還元などは行っておらず、あくまで「会員証の読取のみで決済まで完了する」という手間の解消を訴求ポイントとしていた印象がある。そのため、顧客側が他の決済手段と比較してUNIQLO Payを利用するメリットを感じにくく、利用が伸びなかったものと考える。
UNIQLO Payのサービス終了は、ユニクロのスマホアプリ戦略にとって一つの転換点になると言える。今後ユニクロアプリがどのようなアップデートされるか、日常的にユニクロを利用する顧客の立場としても楽しみである。(都築 励)
YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。
YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。