矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2025.09.30

【発刊裏話】「2025年度版 業務用車両向けテレマティクスサービス市場の実態と展望 ~デジタコ・ドラレコを中心とした動態管理システムの動向分析~」

今回は4年ぶりの発刊ということで、初めて本テーマを担当させていただきました。
業界動向を把握するうえでは、インターネット上の情報収集ももちろん参考になりますが、やはり市場に参入されている皆様のお声を直接伺うことが、何よりの学びにつながります。それこそが、弊社の強みでもあると改めて感じました。

今回は17社にご取材させていただき、その他にも意見交換の機会を多くいただきました。ご協力いただいた企業の皆様、またご検討いただいた企業の皆様に、心より感謝申し上げます。

さて、今回のレポートでは、特にデジタコと動態管理ソリューションに焦点を当てています。
もともとデジタコやドライブレコーダーなどのデバイスベンダーは、機器販売を中心に事業を展開していましたが、近年では業務支援インフラとしてのソリューション提供へと領域を広げつつあります。一方で、動態管理ソリューション事業者も、SIerや専業ベンダーに加え、損害保険会社など異業種の参入が進んでおり、両者の境界が徐々に曖昧になってきている印象です。

ユーザー側に目を向けると、トラックや営業車、社有車などにおいては、法制度対応だけでなく、安全運転管理や業務効率化の観点からもニーズが高まっています。また、日本郵便の点呼問題なども含め、システムによる課題解決が求められている状況です。

こうした中、市場はレッドオーシャン化が進み、各社のサービスや機能が拮抗してきているように感じています。
市場が活性化することは非常に良いことですが、その一方で、差別化の難しさも感じています。今後、各社が拮抗したままなのか、それとも頭ひとつ抜け出す企業が現れるのか——。
初めての担当ではありましたが、今後の市場動向から目が離せません。

小田 沙樹子(オダサキコ) 研究員
お客様のご要望や課題を丁寧にヒアリングし、お客様のお役に立てる解決策をご提案させていただきたいと考えております。 取材でしか得られない価値ある情報をお客様にご提供できるよう、日々精進してまいりたいと思います。

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