「発刊裏話」では、レポートの担当者が制作にあたっての所感、苦労した点などを紹介します。
国内市場における監視カメラ(ハードウェア)の状況は、海外メーカの存在感が一層強くなっているように感じます。世界市場では中国メーカの躍進が目立ちますが、国内市場では韓国・台湾のメーカが好調を維持している状況です。これらの国のメーカが開発するカメラは、「性能が良く、価格もそこそこ安い」ものが多いことから、性能をある程度担保しつつ、なるべく安価で購入したい日本人の購買心理にマッチしていることが好調の要因ではないかと推測しています。また、家電量販店などをみると、スマートフォンやテレビ、ノートパソコンなどの精密機器や、冷蔵庫・洗濯機などの白物家電でも韓国製・台湾製の製品が多く並んでいる光景を目にします。そんなことからも、以前より海外製を購入するハードルが下がっているというのも要因の1つであると思います。
これらは根拠のない私の憶測にすぎませんが、海外メーカ・海外製品との心理的距離が近くなっているのは確かだと思っています。日本メーカ含め、次はどの国のメーカのカメラが台頭してくるのか、楽しみです。
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