「発刊裏話」では、レポートの担当者が制作にあたっての所感、苦労した点などを紹介します。
コロナ禍以前のIoTマーケットでは、一部の分野を除いて、「PoC⇒討ち死にの死屍累々」が囁かれるなど、なかなか本格的に立ち上がりませんでした。しかしコロナ禍を奇貨として、急速にIoTニーズが具現化した感があります。当然、コロナ禍だけではなく、人手不足や現場作業者の高齢化といった日本の人口構造に起因した社会課題の拡大や、テクノロジーの発展&サービスの低廉化もあったでしょう。
しかし筆者が思うのは、在宅勤務・テレワークの普及によって、「遠隔・リモート/非接触で何とかなるじゃないか」といった体験を、日本の全体で共有したことではないかと考えています。
長期的には間違いなく実現したであろう「IoT社会」の到来が、コロナ禍によって、時間軸を大幅に短縮して現出したと思います。このような事例は、業務用ロボットの普及や決済システムの変化、ペーパレス化などにも大きな影響を及ぼしたと愚考します。
以上、邪推も含みますが、社会変化の一端を垣間見たここ数年間でした。
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