矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2024.09.11

【アナリストオピニオン】日本におけるキャッシュレス決済の変遷①

今回、YzFLASH通巻100号発刊という事で、キャッシュレス決済の変遷を見て行きたいと思う。YzFLASH第1号が発刊された2001年9月頃は、キャッシュレス決済という言葉はあまり使われておらず、クレジットカードによる決済が主流であった。そのクレジットカード決済の取扱高も2022年度においては、17兆円程度の取り扱いであった。

電子マネーの台頭

2001年、日本の電子マネーの歴史は大きく動き始めた。2001年11月に、JRが発行する交通乗車券に電子マネー機能を付加した「Suica」とビットワレット(現楽天Edy)が発行する「Edy」が誕生し、電子マネーが脚光を浴びる事となった。電子マネーの利用は陸マイラーと呼ばれる層を中心に拡がった。当時ポイント還元率が高く、マイルを貯めやすいというメリットがあったため、陸マイラーにとって魅力的なツールとなっていた。
電子マネーは、脚光を浴びたものの普及拡大へのブレイクスルーが求められていた。2007年にセブン・イレブンで「nanaco」、イオンで「WAON」が利用できるようになり、国民の生活に密着した企業が電子マネーを導入した事で、利便性や利得性が認知され、利用者の増加に伴い電子マネーが本格的に普及するフェーズに入っていった。

クレジットカード決済の2桁成長神話の終焉と決済分野におけるイノベーション

クレジットカード決済は2000年半ばより2桁成長を堅持してきたが、2010年に入り、クレジットカード決済の2桁成長神話が終焉し、成長率の鈍化がみられた。その要因は、改正貸金業法の施行で収益が著しく悪化した事に加え、リーマンショックを背景とした景気停滞の影響が大きかった。(髙野淳司)

※全文は以下よりご覧いただけます。

https://www.yanoict.com/opinion/show/id/416

高野 淳司(タカノ ジュンジ) 主席研究員
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