近年、デジタル化を進める一環としてPLMを導入する企業が増加している。デジタル化の段階では、データを一元管理することのみにとどまっていることも多い。しかし今後は、データを活用することに重きが置かれるだろう。その背景のひとつにはイノベーションの起こるスピードが速くなっていることが挙げられる。新技術を取り込んだ高付加価値の製品を提供し続けるためには、PLMを用いたデータ利活用により、ケイパビリティの維持・強化を目指していく必要があると考える。このフェーズにおいても、製品ライフサイクルを一気通貫で結ぶデジタルスレッドという考え方が重要な意義を持つだろう。
このような動向に関連した昨今のPLMに関するトレンドとして、「SaaS」「サプライチェーンへの広がり」「セキュリティ対策」が挙げられる。
ロッキーCEOは、Aras InnovatorをSaaSとして実装するニーズが高いと話す。理由はいくつかあるが、SaaSで導入すると、サーバやアプリケーションのメンテナンスはアラスが行うため、ユーザ企業がより本業に注力できる環境を整えられることが挙げられる。
また、最近は、PLMで管理されたデータについて、社外も含めたサプライチェーン全体へと、利活用を広げる動きが出てきている。社内外でのコラボレーションはさらなる業務効率化や付加価値を生むことにつながるだろう。さらに、産業全体でみれば、これまでデータ化が困難であったBtoBデータをPLMへ取り込むことで、より高度なデータ利活用を行うことができる。
上記2つのトレンドには、セキュリティが大きく関わる。製造プロセスのデータは機密性が高い。そのため、SaaSを提供するためのインフラや、社外とのセキュアなデータ共有環境には、ユーザが安心できるセキュリティ対策が重要である。アラスでは、国際的なベストプラクティスをAras Innovatorへ取り入れるとともに、セキュリティに関するISO規格の最高レベルにも準拠している。(佐藤祥瑚)
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