矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2018.01.19

【イベントレポート】 InsurTechセミナー、関心の高さから満員御礼②ープレーヤー編ー

昨日、基調講演についてレポートをさせて頂いたのですが、本日はInsurTechのプレーヤー編のイベントレポートです。今回のセミナーでは、生命保険会社やSIer、ベンチャー企業が登壇、各社ともに自社の具体的な事例や今後の事業展開などについて披露して頂きました。
生命保険業界からは、まず第一生命ホールディングスの北堀貴子 国内営業企画ユニット長が同社の健康増進アプリ「健康第一」を中心にInsTechの取組みや今後の方向性について、時折動画なども交えながら説明した。
次に富国生命の八田 高 保険金部長から同社の保険金等支払査定業務におけるAIの活用事例について、AIを導入する上でのきっかけや障壁、導入効果についてユーモアを交えながら説明。聴講者からは時折、クスクスとした笑い声やウンウンと納得する反応もみられた。
また、ベンチャー企業としてDeSCヘルスケアの上林智宏 取締役 アライアンス部長より同社の展開するKenCoMなどの行動変容サービスなどを説明したほか、ヘルスケアデータを使った取組み、今後の事業展開などについて語った。
そしてセミナーのトリを飾ったのが、NTTデータ 第一金融事業本部 保険ITサービス事業部の佐々木 悟 営業企画統括部長。佐々木氏は第一生命が提供するアプリ「健康第一」の開発プロジェクトを主導した人物で、開発に際して従来の大手が行ってきた開発手法ではなく、常に変更を許容するアジャイル型の開発で進めていくことが求められていると指摘した。

セミナー後の懇親会においても、アルコールを片手に各講演者の周りには多くの生命保険会社やSIerなどの担当者が名刺交換や意見交換などを実施、積極的な議論が繰り広げられた。
2015年ころから日本国内でもFinTechが盛り上がりはじめ、今やメディアにおいて登場しない日はないというほど、浸透し始めている。一方、InsurTechはこれからといってよいだろう。今回のイベントを通じて、多くの生命保険会社やSIerが集まったことから見ても、2018年から本格的にInsurTech領域が立ち上がっていくとの期待が持てるイベントとなった。
(山口泰裕 )

※写真:北堀貴子氏

山口 泰裕(ヤマグチ ヤスヒロ) 主任研究員
ITを通じてあらゆる業界が連携してきています。こうした中、有望な業界は?競合・協業しうる企業は?参入障壁は?・・・など戦略を策定、実行に移す上でさまざまな課題が出てきます。現場を回り実態を掴み、必要な情報のご提供や戦略策定のご支援をさせて頂きたいと思います。お気軽にお声掛け頂ければと思います。

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