NTTコミュニケーションズは9月21日、認知機能の低下をAIによって早期に把握する新サービス「脳の健康チェックplus」の有償提供を開始すると発表した。「認知症で不安になる本人・家族・企業が少なくなる社会へ」をコンセプトに、世界アルツハイマーデーである当日9月21日から開始する。
使い方は専用のナビダイヤル「0570-012354」に発信し、当日の日付やAIが提示する即時記憶、ワーキングメモリを試す質問に答えると、回答内容や話し方からAIが認知機能の低下を5段階で評価する。人間ではわからない微妙な声の高さ、間も読みとることができるという。このAIはNTTコミュニケーションズと日本テクトシステムズが共同開発した、認知機能みまもりAI「M-KENSA」を利用している。
同社は2022年9月から同様のサービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」を提供してきた。従来のサービスでは20秒程度の通話で認知機能低下の有無を判断するもので、無償ということもあり開始から1週間で30万ものコールに達した。それからパートナー企業の検討も進み、より精緻に判断できるよう本サービス展開に至った。今後は企業や自治体との連携を進め、利用者の履歴管理機能やSMSによる案内機能を追加、保険商品の開発にも活用できるようにする。
高齢化が避けられない課題となっている現在、認知症患者も増加することが予想される。認知症の進行は認知症予備軍の軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)時点で適切な予防策をとることが有効で、本サービスによって状況を把握して行動変容を促すことができるようになる。本サービスは医療行為ではなく、あくまで認知機能の低下を判断するものだが、数分の通話で完結するというお手軽さもあり、自分での利用だけでなく周りの人への紹介でサービスを広げていくこともできそうだ。(宮村優作)
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