技能伝承はどんな企業でも抱える深刻な問題である。とりわけ人材教育だけでは到底、勘や経験に基づく微妙な調整といった職人芸は身につかない。1つの現実解として2000年代からIoTやAIによる自動化が叫ばれているものの、上手くいっていないのが実情だ。本稿では製造業における工場でのAIの自動化に焦点を当て、自動化を拒むハードルと解決に向けた押さえるべきポイントについて触れてみたい。
深刻化する技能伝承、IoTやAIによる自動化をめざすも簡単ではない
厚生労働省が実施している「能力開発基本調査」の令和4年度における結果によると「技能継承に問題がある」とする事業所は41.2%。しかしながら、産業別でみると「建設業」(63.1%)、「学術研究,専門・技術サービス業」(60.1%)、「製造業」(59.5%)に上り、製造業などでは6割近くにおいて技能継承に不安を抱える状況となっており、事は深刻だ。同調査によると、技能継承のやり方にはマニュアル化や、ベテランを再雇用し技能伝承を実施するなど、さまざまな取組みがされているものの、なかなか順調にはいっていないとみられる。
さて、こうした技術伝承の1つのやり方としてIoTやAIを活用したものづくり変革がある。実際に、労働人口の減少やベテラン社員・熟練工の退職などを背景として2000年代から叫ばれている。……が、そう簡単にはいかないのが実情である。文章で表現すれば、工場機械等にIoTセンサーやIoTデバイスを導入、設置し、AIを活用して工場機械から収集されたデータを分析、制御を自動化する――といった一見簡単に見える話であるものの、物事はそう単純にはいかない。
そこで本稿ではどんなハードルが横たわっており、そうした課題を解決するためにどんなポイントを押さえるべきなのか触れてみたい。(山口 泰裕)
※全文は以下よりご覧いただけます。
https://www.yanoict.com/opinion/show/id/389
YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。
YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。