矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2023.06.19

【ChatGPTの取組み事例②:GMOインターネットグループ】

 2023年5月30日に、保険業界のオープンAPI普及と、協業・共創を推進する、業界横断の有志コミュニティ「GuardTech検討コミュニティ」主催のイベントに参加しました。イベントは「業務に活きるChatGPTの使い方 〜 ビジネスで必要な、「考える、答えあわせする、聞く、書く、広める」を効率化する!~」をテーマに据え、企業の方がChatGPTに関する取組みや考え方についてお話しされていました。
 登壇された企業について今回はGMOインターネットグループ株式会社を取り上げます。
 GMOインターネットグループは、インターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業を手掛ける会社です。
 同社では2023年3月にChatGPTの積極的な業務への活用を開始すると発表しています。業務活用を推進していく施策の1つとして、GMOインターネットグループのグループパートナー(グループ全従業員)を対象に、ChatGPT業務活用コンテスト「AI(愛)しあおうぜ!」を開催しています。
 同コンテストでは、まずChatGPTを始めとしたAI技術に関するイノーベーティブなアイデアや事業案、成果物を募集します。次にエントリーされた応募作ついて、コンテスト事務局の推薦員が、「革新性や新規性、売上や利益への貢献可能性」や「業務効率化の影響範囲や実現性」、「セキュリティ」など様々な視点から審査・評価を行い、月1回の受賞作会議に候補作として推薦します。そして最後に同社の熊谷代表を始めとした幹部から構成された受賞作会議において投票で月間チャンピオンを決定します。
 また、月間だけではなく、四半期に1回、月間チャンピオンの中から熊谷代表および副社長による四半期チャンピオンを決定します。さらに熊谷代表がChatGPTと相談して年間チャンピオンを決定するそうです。
 あくまで社内向けに開催されているので成果物や結果などを知ることができないですが、まずは社員自ら手を動かし、ChatGPTの利活用に対する理解を深めていく良い取組みなのではないかと思います。年間チャンピオンはChatGPTを相談して決定するということで、どのような評価を下すのか気になるものです。
(小田 沙樹子)
小田 沙樹子(オダサキコ) 研究員
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