矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

2024.04.26

活性化するパートナープログラム Salesforceの新たな取組み③

認定資格者の拡大へ
既存パートナーへの新たな取り組みとしては、認定資格者の増加を目指し、AI関連スキルの取得支援を実施する。2024年4月時点でSalesforceが提供する認定資格は38種類あり、昨年度は1.7万人が資格を取得した。今年度は2万人への拡大を見込み、そのうち10%にあたる約2,000人がAI+Data領域の資格を取得できるよう、支援を拡充する。

その取組みの一つがパートナー企業向けの学習コンテンツの追加である。Salesforceはパートナー向けに学習プラットフォーム「Partner Learning Camp(PLC)」を提供している。PLCにはSalesforce製品や業界に関するスキルが向上する数多くのコースやカリキュラムが用意されており、同年4月9日より新たに、17種類70時間分のAI関連の学習コンテンツが追加された。これにより、Salesforce認定AIアソシエイトやSalesforce認定Data Cloudコンサルタントの資格取得に向けて、コースの履修や受講ができるようになった。

今回の新たなコンテンツ追加からも、SalesforceがAI・データ利活用領域にどれだけ注力しているか、その姿勢が窺える。Salesforceは2016年からEinsteinとしてAIを活用したサービスを提供し、2023年にはEinstein 1 Platformを発表した。同プラットフォームではユーザが保有する顧客データを一元化し、ローコード・ノーコードでAIによる分析、アクションの提示が行えるようになる。

生成AIの流行に伴い、陰りを見せていたAIブームが再び盛り上がっている。Salesforceによる最先端なAI関連サービスのリリースは今後も続くとみられ、それらのサービスを扱えるパートナー企業や技術者の確保が、サービス普及のカギになるだろう。(宮村 優作)

https://www.yanoict.com/opinion/show/id/407

宮村 優作(ミヤムラ ユウサク) 研究員
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