矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2026.03.17

オンライン決済サービス市場に関する調査を実施(2026年)

オンライン決済サービス市場は成長を続け2029年度には65兆円に。後払い決済サービスについても約2兆8,000億円の規模まで拡大を予測する。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)は、国内のオンライン決済サービス市場を調査し、現況、参入企業の動向、および将来展望を明らかにした。

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【図表:オンライン決済サービス市場規模推移・予測(2020~2029年度予測)】

【グラフ:オンライン決済サービス市場規模推移・予測(2020~2029年度予測)】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:決済業務の代行業者であるオンライン決済サービスプロバイダーを経由して利用された決済処理金額(取扱高)ベース
  • 注:コード決済については、オンライン決済サービスプロバイダーの取扱高のみを含む
  • 注:2025年度は見込値、2026年度以降は予測値
  • 注:過去に遡って市場規模を再算出しているため、過去公表値とは一部異なる

【図表:後払い決済サービス市場規模推移・予測(2020~2029年度予測)】

【グラフ:後払い決済サービス市場規模推移・予測(2020~2029年度予測)】
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:後払い決済サービス提供事業者の取扱高ベース
  • 注:2025年度は見込値、2026年度以降は予測値
  • 注:後払い決済サービス市場は、オンライン決済サービス市場の内数

 

オンライン決済サービス市場の概況

EC市場の拡大に伴い、オンライン決済サービス市場も成長を続けており、2024年度には40兆円を超える規模まで拡大した。近年は特に、従来の主な対象領域であった物販ECから、サービス・デジタルコンテンツなどの非物販EC領域や、通信・公共料金・税金といったインフラ領域への進出が加速しており、市場の成長を後押ししている。加えて多くの事業者が、リアル店舗や無人精算機などの対面決済領域や、BPSP(請求書カード払い)をはじめとしたBtoB領域を重点領域と位置づけており、これらの領域でのサービス拡充も進む。

さらに各社は、競争が激化する中で差別化を図るため、加盟店に対して総合的な支援を行うことに注力しており、決済サービスと、自社やグループ会社が有するDX支援・マーケティング支援・資金調達支援といったソリューションを組み合わせることで、より広範な価値提供を目指す動きが拡大している。

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オンライン決済サービス市場の注目トピック

■拡大が進む後払い決済サービス
後払い決済サービス市場は成長基調を継続しており、2024年度の市場規模は1兆7,000億円に迫るとみる。後払い決済サービスが登場した当初は、若年層や主婦層などのクレジットカードを利用しない層を中心に利用が広がっていたが、近年はクレジットカードを所有しているユーザーも普段使用しないECサイトでの買い物で後払い決済サービスを利用するなど、併用する動きがみられる。

後払い決済サービス事業者においては、分割払いの提供によりサービスの利便性や決済単価の向上を図る取組みや、物販ECに加えてサービスECや対面決済など利用シーンの拡充を図る取組みが進んでいる。今後も利便性や決済単価の向上、オフラインを含めた利用シーンの拡充などにより後払い決済サービス市場は成長を続け、2029年度には約2兆8,000億円の規模まで拡大すると予測する。

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オンライン決済サービス市場の将来展望

オンライン決済サービス市場は、サービス・デジタルコンテンツといった非物販EC領域での伸長に加えて、通信や公共料金・税金といったインフラ領域、BtoB領域などにおける拡大を背景に堅調に成長を続け、2029年度に約65兆円まで拡大すると予測する。特に非物販ECに関しては、業界への知見を持つ外部事業者との提携・子会社化や、特定の業界に特化した新たなサービスの展開などの具体的な取組みが進んでおり、今後の拡大が期待される。

一方で、競争環境は一層激化することが予測でき、各社においては加盟店の事業成長に資する周辺サービスの拡充や、提案力の強化の重要性がさらに高まっていくと考える。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • オンライン決済サービスプロバイダーの全体像
  • BtoC EC市場規模推移(2015年~2024年)
  • ECにおける決済手段別流通額推移
  • クレジットカード不正利用の被害額推移(2015年~2024年)
  • PSPのセキュリティ対策に関して検討が必要な論点
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通総額推移(2020~2025年度見込)
  • 後払い決済サービス市場規模推移(2020~2025年度見込)
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通総額予測(2024~2029年度予測)
  • 後払い決済サービス市場予測(2024~2029年度予測)
  • 主要決済代行者一覧
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通総額推移(2020~2025年度見込)
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通額推移(2022~2025年度見込)
  • オンライン決済サービスプロバイダーのシェア(2024年度)
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通額推移(ECのみ:2020~2025年度見込)
  • 主要決済代行業者のサービス概要
  • 主要決済代行業者のシステム・セキュリティ等への対応状況
  • 主要決済代行業者の関連サービスの提供状況
  • 主要決済代行業者の事業戦略
  • 主要決済代行業者の決済サービス拡充に向けた取組み
  • 主要決済代行業者の加盟店拡大に向けた取組み
  • 主要決済代行業者の対面決済における取扱高推移(2022~2025年度見込)
  • 主要決済代行業者のリアル展開に向けた取組み
  • 主要BPSP事業者のサービス概要
  • 主要決済代行業者のBPSPに関する取組み
  • BPSP市場規模推移・予測(取扱高ベース:2022~2030年度予測)
  • 主要決済代行業者の決済・金融関連サービスに関する取組み
  • 主要決済代行業者のセキュリティ強化に向けた取組み
  • 主要決済代行業者の課題
  • 主要決済代行業者の展望
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通総額予測(2024~2029年度予測)
  • オンライン決済サービスプロバイダーの流通額予測(ECのみ:2024~2029年度予測)
  • 主要参入事業者とサービス一覧
  • 主要参入事業者の料金体系
  • 後払い決済サービス市場規模推移(2020~2025年度見込)
  • 後払い決済サービス事業者の取扱高推移(2022~2025年度見込)
  • 主要後払い決済サービス事業者の事業戦略
  • 主要後払い決済サービス事業者の加盟店拡大に向けた取組み
  • 主要後払い決済サービス事業者の新規会員獲得・利用促進に向けた取組み
  • 主要参入企業とサービス一覧
  • 主要後払い決済サービス事業者のBtoB掛け払いに関する取組み
  • BtoB掛け払い市場規模推移・予測(取扱高ベース:2022~2030年度予測)
  • 主要後払い決済サービス事業者の課題
  • 主要後払い決済サービス事業者の展望
  • 後払い決済サービス市場予測(2024~2029年度予測)

■決済代行業者

  • GMOペイメントゲートウェイ
  • SBペイメントサービス
  • デジタルガレージ(DGフィナンシャルテクノロジー)
  • NTTデータ
  • SP.LINKS
  • ゼウス
■後払い決済サービス事業者
  • ネットプロテクションズ
  • Paidy
  • GMOペイメントサービス

 

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関連リンク

■レポートサマリー
オンライン決済サービス市場に関する調査を実施(2025年)

■デイリーコラム
【発刊裏話】「「2026年版 オンライン決済サービスプロバイダーの現状と将来予測」」
【アナリスト便り】「2026年版 オンライン決済サービスプロバイダーの現状と将来予測」を発刊

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調査要綱

調査対象:オンライン決済サービスプロバイダーおよび関連事業者
調査期間:2025年12月~2026年2月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用

※オンライン決済サービスとは:本調査におけるオンライン決済サービスとは、主にクレジットカードやコード決済などの決済サービス提供事業者とECサイト運営事業者等との間に入り、ECサイト運営事業者の代わりにECサイト等で発生する?決済処理等を行うサービスを指す。

※オンライン決済サービス市場とは:本調査におけるオンライン決済サービス市場規模は、決済業務の代行業者であるオンライン決済サービスプロバイダーを経由して利用された決済処理金額(取扱高)ベースで算出している。

<市場に含まれる商品・サービス>
決済業務の代行業者(決済代行業者、後払い決済サービス提供事業者等)により提供されるサービス

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都築 励(ツヅキ レイ) 研究員
ICT・金融分野は技術革新と規制の変化が絶えず、常に新しい可能性と課題が生まれる領域と感じています。調査を通じて最新かつ信頼性の高い情報を提供し、皆さまのビジネスにおける意思決定や課題解決をご支援できるよう、精進して参ります。

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