矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2018.11.19

ITサービス市場におけるUX貢献額に関する調査を実施(2018年)

ITサービス市場における2018年のUX貢献額は1.55兆円の見込み。今後もCAGR24.2%で伸長する見通し。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、ITサービス市場におけるUX貢献額(情報通信業に属するIT人材がUX(User Experience)を踏まえて創出した年間売上高)を調査し、現況、および将来展望を明らかにした。

「ITサービス市場におけるUX貢献額に関する調査を実施(2018年)」 小見出し一覧

 

近年、市場の成熟化に伴い、製品の機能や仕様の差別化は困難となりつつある。現下、ユーザー(顧客)体験が重要視される動きがあり、UX(User Experience)という概念が注目されている。UXとは、ユーザー体験を第一義に、インターフェイスやシステム全般を設計しようとする考え方である。

UXの影響度合いを把握し、価値を算出するため、情報通信業に従事するIT人材がUX(User Experience)を踏まえて創出した年間売上高をUX貢献額とした。2017年のUX貢献額は1.21兆円、2018年は1.55兆円(前年比127.3%)の見込である。

【図表:ITサービス市場におけるUX貢献額推移】

ITサービス市場におけるUX貢献額推移
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:情報通信業に従事するIT人材がUX(User Experience)を踏まえて創出した年間売上高をUX貢献額として算出。
  • 注:2018年は見込値、2019年以降は予測値。

▲小見出し一覧に戻る

 

ITサービス市場におけるUXの注目トピック

■UXへの取組み意欲を有するIT人材は全体の64.3%
本調査に関連し、2018年8月に情報通信業に従事するIT人材858名に対してUXに関するアンケートを実施し、UXの認知状況について聞いたところ、全体の32.5%がUXを認知しているという結果であった。一方、UXを認知していないと回答した層に対して今後のUXの学習意欲を聞いたところ、全体の31.8%が積極的に学習したいと回答した。

本アンケート調査結果から、UXの認知状況と今後のUX学習意欲について考察すると、全体の64.3%が今後UXに対して取組み意欲を有することが示唆される。

【図表:UX認知状況と今後のUX学習意欲】

UX認知状況と今後のUX学習意欲
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:調査時期:2018年8月、調査対象:情報通信業に従事するIT人材858名、調査方法:インターネットアンケート

▲小見出し一覧に戻る

 

ITサービス市場におけるUX貢献額の将来展望

今後も、ITサービス市場におけるUX貢献額は拡大を続けると見込まれる。背景には、大手企業が相次いでデザインファームを買収していることやUXデザイン関連部署を開設していることなど、UXの重要性の高まりが挙げられる。また、本アンケート調査より、現在UXを認知していないIT人材であってもUXに対し高い学習意欲をもつこともUX貢献額の拡大に貢献するものと考える。

こうしたことから、ITサービス市場におけるUX貢献額は、2019年は2.01兆円、2020年は2.47兆円、2021年は2.89兆円を予測する。また2017年から2021年のCAGR(年平均成長率)は24.2%である。

▲小見出し一覧に戻る


調査要綱

調査対象:情報通信業に従事するIT人材
調査期間:2018年6月~8月
調査方法:インターネットアンケート調査および文献調査併用

※ITサービス市場におけるUX貢献額とは:本調査におけるUX(User Experience)貢献額とは情報通信業に従事するIT人材がUXを踏まえて創出した年間売上高をITサービス市場におけるUX貢献額として算出した。
ITサービス市場には、経済産業省の特定サービス産業実態調査におけるソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、インターネット附随サービス業が該当する。

宮川 典子(ミヤカワ ノリコ) 研究員
市場の実態を把握し、皆様にとって有益な情報をご提供させていただきたいと考えています。 企業、そして業界の発展にお役に立てるよう、日々努力を重ねてまいります。お気軽にお声掛けください。

YanoICT(矢野経済研究所ICT・金融ユニット)は、お客様のご要望に合わせたオリジナル調査を無料でプランニングいたします。相談をご希望の方、ご興味をお持ちの方は、こちらからお問い合わせください。

YanoICTサイト全般に関するお問い合わせ、ご質問やご不明点がございましたら、こちらからお問い合わせください。

東京カスタマーセンター

03-5371-6901
03-5371-6970

大阪カスタマーセンター

06-6266-1382
06-6266-1422