矢野経済研究所 ICT・金融ユニット

レポートサマリー
2021.10.12

ERP市場動向に関する調査を実施(2021年)

2020年のERPパッケージライセンス市場は前年と比べてほぼ横ばい。導入が一時見送りになる場合もあったが、市場全体がマイナスになるほどの大きな影響はなかった。

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内のERPパッケージライセンス市場を調査し、参入企業・ユーザ企業の動向、将来展望を明らかにした。

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【図表:ERPパッケージライセンス市場規模推移・予測】

図表:ERPパッケージライセンス市場規模推移・予測
  • 矢野経済研究所調べ
  • 注:エンドユーザー渡し価格ベース
  • 注:2021年以降は予測値

 

ERP市場の概況

2020年のERPパッケージライセンス市場は、エンドユーザ渡し価格ベースで1,201億6,000万円で前年比1.4%増とほぼ横ばいとなった。新型コロナウイルス感染症により、2020年春頃にはユーザ企業の業績悪化や先行き懸念から案件停止が生じた。また、投資先として緊急性の高いテレワーク環境整備などのほうが優先され、ERPの導入は一時見送りとなる場合もあった。特に、投資力の限られる中堅中小企業でこのような傾向が強かったとみられる。
しかし市場全体がマイナスになるほどの大きな影響は出なかった。この理由としては、コロナ禍で業績が悪化した業種や企業が一部に留まったことと、経営環境の変化に対応するために優先的にERPへ投資した企業が多かったことが挙げられる。

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ERP市場の注目トピック

■DXを追い風にERPへの投資が進む
コロナ禍によって、働き方の変化、デジタル化の進展、さらにはビジネスモデルの変革など、様々な変化が起きている。DX(デジタルトランスフォーメーション)への関心は非常に高く、2021年9月に政府がデジタル庁を設立したこともDXの機運をいっそう高める要因になっている。
老朽化したERPをリプレイスし維持運用にかかるコストを削減することでDXへの投資を拡大したり、柔軟性が高くデータ活用もしやすい基幹システムに更新することで迅速な経営判断を行えるようにするなど、ERPがDXプロジェクトに組み込まれる機会が増えている。DXの推進はERP市場への追い風となっている。

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ERP市場の将来展望

2021年のERPパッケージライセンス市場は回復基調に転じ、1,256億円(前年比4.5%増)になると予測する。コロナ禍は終息の見通しが立っていないが、日常化したことにより2020年春のような強い投資抑制が起きていないこと、経営基盤の見直しを行うニーズが強いことから、2021年以降は市場拡大が続く見通しである。老朽化したシステムのリプレイスが順調に進むほか、クラウドやデータ分析などテクノロジーのメリットを享受してDXに取り組む企業も増えると考える。
ERPパッケージライセンス市場は2016年から2023年までのCAGR(年平均成長率)4.1%で成長を維持し、2023年には1,392億円になると予測する。

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参考:このレポートに掲載されている主なデータ一覧

  • ERPパッケージライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 景気動向指数
  • 日銀短観
  • 法人景気予測調査 貴社の景況
  • DXの構造
  • 2020年 全体市場におけるライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 2020年 大手企業向け(年商500億円以上)ライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 2020年 中堅中小企業向け(年商500億円未満)ライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • ERPパッケージ売上高 業種別比率(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 業種別ERPライセンス売上高の推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • ERP市場の業務モジュール別比率(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 業務ソリューション別ERPライセンス売上高の推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • パッケージ利用率と次回システム更新時のパッケージ導入予定
  • HCMライセンス売上高推移(2019~2025年予測)(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • ERP市場の企業規模別比率(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • ユーザ企業の年商規模別ERPライセンス売上高推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • クラウド利用のパターン
  • 外資系ベンダーのクラウドへの取組
  • 国内ベンダーのクラウドへの取組
  • クラウドの区分と定義
  • ERPパッケージのクラウド売上高の推移(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 2020年 クラウド全体(IaaS・PaaSとSaaSを含む)の売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 2020年 クラウド(SaaSのみ)の売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • ERPにおけるAI/RPAの活用例
  • ERPベンダーのAIへの取組
  • ERPベンダーのRPAへの取組
  • ERPパッケージのエンドユーザ渡し価格によるライセンス売上高推移(2016年~2023年予測)
  • ERPパッケージのベンダー出荷価格によるライセンス売上高推移(2016年~2023年予測)
  • ERPのベンダー出荷価格による総売上高推移(2016年~2023年予測)
  • ユーザ企業の年商規模別ERPライセンス売上高推移(2016年~2021年予測)
  • 大手企業/SMBにおけるERPライセンス売上高推移(2016年~2021年予測)
  • 業務ソリューション(モジュール)別ERPライセンス売上高推移(2019年~2021年予測)
  • 業種別ERPライセンス売上高推移(2019年~2021年予測)
  • ERPパッケージのクラウド売上高推移(2019年~2022年予測)

■総市場におけるERPパッケージのライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)

  • 総市場におけるERPライセンス売上高シェア(エンドユーザ渡し価格ベース)
  • 総市場におけるERPライセンス売上高シェア(ベンダー出荷価格ベース)
■大手企業向けERPパッケージのライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • 大手企業向け(年商500億円以上)ERPライセンス売上高シェア
  • 大手企業向け(年商1,000億円以上)ERPライセンス売上高シェア
■中堅・中小企業向けERPパッケージのライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • 中堅・中小企業向け(年商500億円未満)ERPライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業向け(年商100億円未満)ERPライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業向け(年商50億円未満)ERPライセンス売上高シェア
■ERPパッケージのソリューション(モジュール)別ライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • 財務会計管理ソリューション(モジュール)のライセンス売上高シェア
  • 人事給与管理ソリューション(モジュール)のライセンス売上高シェア
  • 販売・在庫管理ソリューション(モジュール)のライセンス売上高シェア
  • 生産・物流管理ソリューション(モジュール)のライセンス売上高シェア
■年商規模別ERPパッケージのソリューション(モジュール)別ライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • 年商50億円未満の企業向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商50億円未満の企業向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商50億円未満の企業向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商50億円未満の企業向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100億円未満の企業向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100億円未満の企業向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100億円未満の企業向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100億円未満の企業向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100-500億円未満の企業向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100-500億円未満の企業向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100-500億円未満の企業向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商100-500億円未満の企業向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業(年商500億円未満)向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業(年商500億円未満)向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業(年商500億円未満)向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 中堅・中小企業(年商500億円未満)向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商500-1,000億円未満の企業向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商500-1,000億円未満の企業向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商500-1,000億円未満の企業向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商500-1,000億円未満の企業向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商1,000億円以上の企業向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商1,000億円以上の企業向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商1,000億円以上の企業向け販売・在庫管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 年商1,000億円以上の企業向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 大手企業(年商500億円以上)向け財務会計管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 大手企業(年商500億円以上)向け人事給与管理ソリューションのライセンス売上高シェア
  • 大手企業(年商500億円以上)向け販売・在庫管理ソリューションのライセ
  • 大手企業(年商500億円以上)向け生産・物流管理ソリューションのライセンス売上高シェア
■ERPパッケージの業種別ライセンス売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • 加工組立製造業向けライセンス売上高シェア
  • プロセス製造業向けERPライセンス売上高シェア
  • 流通業向けERPライセンス売上高シェア
  • サービス業向けERPライセンス売上高シェア
■ERPパッケージのクラウド売上高シェア(2019年~2021年予測)
  • クラウド全体(IaaS・PaaS+SaaS)売上高シェア
  • クラウド(SaaSのみ)売上高シェア

 

  • IFSジャパン株式会社
  • インフォアジャパン株式会社
  • 株式会社内田洋行
  • SAPジャパン株式会社
  • SCSK株式会社
  • 株式会社NTTデータ ビズインテグラル
  • 株式会社OSK
  • 株式会社オービック
  • 株式会社オービックビジネスコンサルタント
  • GRANDIT株式会社
  • 株式会社クレオ
  • スーパーストリーム株式会社
  • 日本オラクル株式会社
  • 日本電気株式会社(EXPLANNER)
  • 日本電気株式会社(FlexProcess)
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • ビジネスエンジニアリング株式会社
  • 株式会社日立システムズ/株式会社日立ソリューションズ
  • 富士通株式会社/富士通Japan株式会社
  • 株式会社ミロク情報サービス
  • 株式会社Works Human Intelligence
  • ワークデイ株式会社
  • IFSジャパン株式会社
  • インフォアジャパン株式会社
  • 株式会社内田洋行
  • SAPジャパン株式会社
  • SCSK株式会社
  • 株式会社NTTデータ ビズインテグラル
  • 株式会社OSK
  • 株式会社オービック
  • 株式会社オービックビジネスコンサルタント
  • GRANDIT株式会社
  • 株式会社クレオ
  • スーパーストリーム株式会社
  • 日本オラクル株式会社(Oracle Fusion Cloud ERP)
  • 日本オラクル株式会社(NetSuite)
  • 日本電気株式会社(EXPLANNER)
  • 日本電気株式会社(FlexProcess)
  • 日本マイクロソフト株式会社
  • ビジネスエンジニアリング株式会社(mcframe)
  • ビジネスエンジニアリング株式会社(mcframeGA)
  • 株式会社日立システムズ/株式会社日立ソリューションズ
  • 富士通株式会社/富士通Japan株式会社(GLOVIA iZ/GLOVIA きらら/GLOVIA smart)
  • 富士通株式会社/富士通Japan株式会社(GLOVIA SUMMIT)
  • 株式会社ミロク情報サービス(MJSLINK)
  • 株式会社ミロク情報サービス(Galileopt)
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ
  • 株式会社Works Human Intelligence
  • ワークデイ株式会社

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関連リンク

■レポートサマリー
ERP及びCRM・SFAにおけるSaaS利用状況の法人アンケート調査を実施(2020年)
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する動向調査を実施(2020年)

■アナリストオピニオン
ERP市場と「2025年」を巡る問題
「次世代ERP」のリリースラッシュが起きているのはなぜか
ERPをクラウド化する3つの理由
戦略的な経営を実現するクラウドERP NetSuiteが支える企業変革
ERPパッケージの顧客ロイヤルティ調査で人事・給与分野において最高評価を得たZeeM
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厳しい環境下で高まるユーザ企業のERPへの期待

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調査要綱

調査対象:ERPパッケージベンダー
調査期間:2021年6月~9月
調査方法:当社専門研究員による直接面談(オンライン含む)、ならびに文献調査併用

※ERPパッケージライセンス市場とは:ERP(Enterprise Resource Planning)パッケージとは、財務会計、人事給与、販売管理、生産管理などの基幹業務データを統合する情報システムを構築するための基幹業務管理パッケージソフトウェアを指す。
本調査におけるERPパッケージライセンス市場は、ERPパッケージベンダーのライセンス売上高(クラウドのサブスクリプション売上高を含む)をエンドユーザ渡し価格ベースで算出した。なお、コンサルティング・SI等、保守サポートなどの関連売上高は含まない。

<市場に含まれる商品・サービス>
ERPパッケージ

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小林 明子(コバヤシ アキコ) 主席研究員
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